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記者発表案(ただし妄想)。
シルバーウィークも最終日。
皆さん、お出かけの疲れは残っていませんか?
私も渋滞に巻き込まれて、ご飯やさんは大行列で・・・ETC効果はスゴイ。


さて、久しぶりに
夕方のローカルニュースをじっくり見ました。
お気づきの方もいると思いますが、祝日のニュース番組(ローカル)は
非常に薄い。
というのを再認識しますね。
=「内容が薄い」という意味です。


たとえば30分のニュース番組があると想像しましょう。
その中には「8~10本のストレートニュース」と「2本の企画VTR」があって
最後にお天気コーナーがあって・・・みたいな。

もし月~金の通常営業日であれば、まずもって8~10本のうち
半分程度が“パブリックなネタ”で埋まります。
つまりは行政主催の行事やイベント、知事会見や地方議会、
裁判、警察の行事、各種機関の統計発表など、
公的機関が地方ニュースのネタを支えているといっても過言ではありません。
さらに地元企業も、社員が平日働いているので
何かのイベントや記者会見のたぐいはすべて営業日の平日に開きます。

でも祝日は役所も休み、裁判所も休み、会社も休み。
その日のニュースはどうしてもネタが少ない。
というわけで「内容が薄い」という感じになってしまうのです。

“続いてはイベントの話題を3つ続けて・・・”

(んなもん、どうでもいいわ・・・)みたいな。


で、思ったんですが、
企業の製品発表とか明るい話題提供を
あえてこういう日にぶつけてみてはどうかな?
と・・・

<メリット>
・平日であれば「行政もので、クルーが(or紙面が)足りないので・・・」
と断られがちな企業の記者発表も、
ネタが不足しがちな祝日であれば取材してもらいやすい
・さらに面白ければ「尺を長くする(紙面を多く取る)」可能性もある

<必要条件>
・「会社内でただ発表する」よりは「外で市民も交えて」と、公共性を持たせる
・祝日=家族でも見られるよう、テーマ設定やエッセンスを加える必要も

<課題>
・関係する社員は休日出勤になる=手当が必要
・「発表(イベント)後の記者からの問い合わせ窓口」を会社にしづらい
⇒広報担当者は会社に詰めて、問い合わせに備える必要

<提案>
・「取り上げてもらうために休日手当もやむなし」との上の理解が必要
(社員も自宅でニュースを見られる=インナーブランディングの一環)
・広報担当者は問い合わせ用に会社支給の携帯電話を持つ
(在宅でも問い合わせに応じることが可能。ただし危機広報時は使わない)

地方の企業広報担当者の皆様。いかがでしょうか?
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【2009/09/23 20:22】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(4) 
tags:【ニュース】 【広報】

民主党のメディア活用力は?
まだ総理就任すらしていないのですから
あまり過熱しすぎず、長期的に見守りたいところですが
少なくとも「オッ?」と思う点が。

民主幹事長に小沢氏 菅・岡田氏の入閣確実(9/3)
官房長官に平野博文氏起用へ 国家戦略担当は菅氏が有力(9/4)
菅・国家戦略相、岡田・外相 鳩山政権の骨格人事固まる(9/5)
※いずれもasahi.comの記事

これまで新内閣人事といえば、首相の号令の下
丸1日、ごにょごにょと偉い人たちが話し合いをして
「○○派から何名」と予定調和的な指名をするのが通例でした。

今回の場合、毎日少しずつ新しい内閣の陣容が明らかになる。
国民の期待も少しずつ広がっていくような・・・
毎日新しい記事として、話題を小出しにしているのが
もし意図的な民主党のメディア戦略なのだとしたら、なかなか良いと思います。
【2009/09/06 21:58】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

「日テレ社長がバンキシャ誤報で引責辞任」の衝撃
「バンキシャ!」の誤報がきっかけで
日本テレビの社長が引責辞任しました。

私には「衝撃」です。

【日テレ社長辞任会見】「重大な監督指導不行き届きの責任をとりたい」
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090316/crm0903161844025-n2.htm

(記事より抜粋)

--誤報の原因をどう把握しているのか?

久保社長「一般論でいえば、私が代表取締役の職を辞したということで、すべての説明をつけたい。誤報の内容、きっかけ、報道にいたるすべてをひっくるめて、報道機関の一員として、あるいは日本の民放初のテレビ局としてこれまでテレビジャーナリズムの先頭を走ってきた自負がある。さまざまなメディアが登場するなかで、日本テレビが長い伝統に培ってきた内容の質を含めて、自負をもってみんなでここまで育ててきた。それが大きく損なわれた

--日テレの報道姿勢の何がどう問題だったのか?

久保社長「すべての取材対象がそうだが、とくに公的機関に関して、疑惑について報道する場合は、一般の場合とは異なる性格がある。特に今回問題になった岐阜県については裏金づくりの疑惑が幅広く存在すると、さまざまな検証がなされ、岐阜県としては襟をただして、いろんな措置を取ってきた。その後のことだけに、相当な幅広い取材と裏付け(が必要だった)。法的な整備もあるが、内部告発に関しての報道機関の取材は相当、慎重にやらなければならない。内部告発の中には大きな事案に発展することも含まれているが、その取り上げ方には、相当の慎重さが必要だ。さまざまな情報提供の仕組みが発達している状況からいって、10年20年前の内部告発とは相当状況が違う



・・・正直に書いて、いいですか?

たった1つの誤報で、トップが辞任するというのは
私にとってはものすごい衝撃です。

こんなことがスタンダードになってしまうと
記者もディレクターも怖くてオンエアができません。



いくつかの記事を読む限り、要旨は以下の通りです。
①岐阜県は過去に裏金問題があり、改善に努めていた
②日テレは「それでも裏金がある」との情報を得た
③慎重に取材を進め、ある程度の「ウラ」が取れたと判断しオンエアした
④その後の調査で「誤報」と分かった。内部告発者は逮捕。

※なぜか産経さんがすごーく力を入れて報じているので
興味があればこちらをどうぞ。

◆異例の立件「バンキシャ!」虚偽証言 日テレが乗った“迫真ストーリー”
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090315/crm0903151301007-n1.htm



放送局には毎日、それはそれはいろんな情報が寄せられます。
番組内容に対するクレームや、個人的な悩みごと相談、
そして「内部告発」と思しきものも、ちょくちょく向こうから飛び込んできます。

記者は内部告発に端を発する「疑惑」をデスクから受け取ると
それとな~く、気づかれないように、周辺取材を始めます。
でも「ものになる=オンエアに値する情報」は10本中1本くらいの印象でした。
ほとんどは、ムダ足だったり、先方に怒られたり・・・。
「内部告発」の扱いはすごく難しいのです。

それでも当時の私は
“自分は情報のプロだ”という意識が少なからずありました。
周囲の同僚や先輩も、そう自認しているフシがありました。
(※ジャーナリストだと自負したことは1度もないですけどね)

つまり
「内部告発に振り回されて、結果として上手に事実を伝えられなかったこと」
それ自体は、確かに問題だと思うのですが
内部告発をもとにした取材には、若干のリスクが内包されているので

“○○の証言で明らかになりました”

で始まるニュースは、ともすれば公平さ・公正さを欠いているかもしれないよ
という認識は、放送局内部だけでなく、視聴者や社会にとっても
「織り込み済み」という印象を私は持っていたのです。



たしかに間違った報道はよくない。謝って訂正すべきでしょう。
でも「トップ辞任」という組織としての人事は別問題です。
これをやってしまうと、裁判のようなもので

“100%立証できている事実しか報道できない”

という報道側の自己規制が生じてしまう可能性もあるのです。
少なくとも、私が現場の記者だったら
今後「内部告発」に関するネタは一切触りたくない気持ちになるでしょう。
「もし自分の報道で何かあったら・・・」と保守的にもなるでしょう。




・・・ちなみに私は「バンキシャ」のファンでもなければ、
日テレの支持者でもありません。(むしろその逆です)

しかし、テレビ局を応援する立場の人間として
今回の事態を非常に重く捉えているのです。

皆さんはどう感じますか?
【2009/03/16 21:35】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】 【体験談】

広告費削減の波~有名雑誌が続々と「休刊」
このブログは
「放送局や新聞社への就職」が主なテーマですが
おとなりの出版業界も大変そうです。

有名雑誌の休刊が相次いでいるのです。

『就職ジャーナル』休刊、Webでの就活に押され(Markezine)
http://markezine.jp/article/detail/6813
 リクルートは、月刊就職情報誌『就職ジャーナル』の休刊を発表した。1968年に創刊された老舗雑誌がまたひとつ姿を消すことになった。

 『就職ジャーナル』は、新卒学生のための就職情報誌として、就職にまつわる総合的な情報を提供し続けてきたが、学生の就職活動・企業の採用活動は Webを通じたコミュニケーションが一般的となってきたことから、2月28日発売号(通巻487号)をもって休刊することとなった。

 リクルートは2011年春に入社予定の学生向けには、Webサイト版『就職ジャーナル』のサービスを本格的に開始するとしており、6月からのサービス開始を予定している。


ギャルブーム火付け役の雑誌『Cawaii!』が休刊(ニュース-ORICON STYLE-)
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/63058/full/
 主婦の友社が発行する10代向けギャル系女性誌『Cawaii!』が、5月1日(金)発売の6月号で休刊することがわかった。主婦の友社によると部数が伸び悩み、今回市場の拡大は困難だと判断したという。

 同誌は96年3月に創刊され、“読者モデル”として一般の女子高校生をモデルとして起用する読者参加型雑誌の先駆けだった。森本容子、土岐田麗子ら人気モデルを輩出し、 現在は、アイドルユニット・AKB48の板野友美や『仮面ライダーキバ』(テレビ朝日系)にも出演した高橋優らが専属モデルを務めている。

 18歳以上に向けた『S Cawaii!』や、中学生向けの『Hanachu』などの姉妹誌も発売したが、同誌の売上げが伸び悩み、休刊が決定した。日本雑誌協会ホームページによると、08年7月~9月の発行部数は11万3400部となっている。


文芸春秋:「諸君!」休刊へ(毎日.jp)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090303dde041040058000c.html
 文芸春秋発行のオピニオン誌「諸君!」が、創刊から40年となる5月1日発売の6月号で休刊する。同誌は左派全盛だった69年5月、月刊「文芸春秋」の兄弟誌として創刊。福田恒存、山本七平ら保守系論壇人が寄稿した。80年には、社会学者の清水幾太郎が核武装論を展開し、注目を集めた。

 05年8月まで1年間の平均部数は8万部強だったが、08年9月まで同部数は約6万5000部に落ちた。実売は4万部を切っていたという。同社全体の広告収入の落ち込みもあり、休刊を決めた。


ほかにも
「エスクァイア日本版」(男性誌)
「DTPWORLD」(出版業界誌)
「フロム・エー」(求人情報誌)などの雑誌が休刊とのこと。

景気が悪くなれば、
企業予算で真っ先に削られるのが「広告宣伝費」。
まして雑誌を買う側もフトコロがさびしく、
インターネットや無料の情報収集が中心となれば
やむを得ないのかもしれません。

でも、これから業界を志す学生さんにとっては
何とも心許ないニュースですね。



・・・ここだけのお話。

ワタシは放送局で働いていた時分、
ほんの一瞬だけ「出版社へ出向」したことがあります。
「放送局のブランド力を活かして新たなタウン情報誌を作ろう」
ということで子会社を作り、雑誌を創刊したのですが
わずか数ヶ月で「休刊」の運びとなりました。

最終号を出す前後の編集部の空気は
そりゃあもう、サミシイものがありましたよ。
デスクも営業もバイトさんも、基本的に最後の締切日でお別れです。
最終号が並ぶ本屋のにぎわいをよそに、編集部は撤収作業・・・
誰かとは別の雑誌の編集部でバッタリ再会したりなんかして。


私が携わったタウン誌は
「採算ベースに乗らずじまいで休刊」という初歩的な失敗でしたが、
上で紹介したような雑誌は、確固とした地位を築きながらも
時代の趨勢によって休刊に追い込まれるわけで
編集部の皆さんの心中は、さらにフクザツなものがあるでしょう。

心中お察し申し上げます。お疲れ様でございます。
【2009/03/11 21:27】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

中川財務相問題~「手放しの批判」は、もう止めよう。
ここまでスピーディに「辞任表明」とは。

まったくもって違和感しか覚えません。

「私自身のけじめ」 中川財務相一問一答(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/090217/fnc0902171328006-n1.htm

 「昨晩と今朝、病院に行って診てもらいまして、かなり腰やあるいは、風邪、疲労がたまっているという診断を受けた。現在、国会に置いて、二次補正予算、関連法案、平成21年度予算、関連法案の審議の大詰めを迎えているが、私としては、この仕事に全力をあげて取り組むとともに、この予算、予算関連法案が衆議院で通過をしたならば、私自身のけじめとして、ただちに辞表を提出したいというふうに考えております。重ねて総理、あるいは国民の皆様、関係各位に多大なご迷惑をおかけしたこと、おわびを申し上げる」

--直ちに辞任する考えは

 「やはり、自分の与えられた仕事の緊急の課題を全うするということも大事だと考えて、こういう決意をした」

--自分の健康管理ができない大臣が予算審議できるのかと野党からはやめてほしいという考えが出ている。

 「予算審議に全力を尽くして体をはって、この問題に取り組んでいきたい」

--予算と関連法案が通ったあとに辞任するのか。意志は官房長官、首相に伝えたか

 「予算、関連法案の衆議院の通過に全力を尽くすということ。それから総理、国対委員長には私の意志を伝えて、全力を尽くしてやれということでした」



・・・何か違うんだよなぁ。


政府・自民党は、あからさまに

「補正予算と21年度予算を通すためには
辞任表明でも何でもやって、とにかく事態と世論を沈静化させたい」


ただこの1点で、人事を動かしているのでしょう。

でも皆さん。
よくよく思い返してください。


中川財務相が記者会見で失態を演じてしまったのは

「G7」
先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議。


世界的な経済危機に対し、
各国がむやみに自国の経済を囲う「保護主義」を排除し、
財政金融政策をフル稼働して、
足並み揃えてこの難局を乗り越えよう!
という国際的な約束が交わされた場所です。

日本は世界第2位の経済大国です。
ところが。

「財務相」・・・泥酔疑惑で、帰国後2日で辞任表明
「日銀総裁」・・・与野党の対立で空席が続き、
           しかたなく総裁代行から繰り上がり


世界はこんな日本を
どれだけ冷ややかに見ているのでしょう?
どれだけ信用してくれるのでしょうか?


・・・想像するだけで悲しくなります。

ただ大臣の首をすげ替えるだけでよいのか?
ただ「総理の任命責任」を追及するだけでよいのか?
私たちは辞意表明だけですべてを忘れ去ってもよいのか?


政府も与党も、野党もメディアも、そして国民も、
「日本を良くするため」に大切なことを1つ1つ丁寧に考えて
じょうずに歩みを進めていきませんか?

目先だけを見る「手放しの批判」は
もう今日でおしまいにしましょうよ。



****************************

最近、自分のブログに政治の話題が増えたことに気づきます。

と同時に、

自分が心のどこかで「政治」に対する期待を捨てきれず、
この混迷の時代を何とかして欲しいと切望していることにも気づきます。

日本の政治家がみんなダメだとは思っていませんよ。

地盤や看板に頼らず、地道に勉強して、アイデアを練って
毎日駆けずり回っている人たちもいるはずです。
この「愛国者」たちに、もっとチャンスを与えてください。
お願いします。


<追記>
けっきょく「辞任」でしたね。
・・・
【2009/02/17 21:25】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】 【つぶやき】

中川財務相の失態はリスク管理に原因がある
最近つくづく思うことがあります。

与党も野党もマスコミも
「国民の政治に対する期待を高め、失望を減らす」
という同じ目的意識を共有すべきです!

<正しい・正しくない><ふさわしい・ふさわしくない>

こういった価値観や「べき論」の争いレベルから脱却して
本当に今、危機を迎えている(と思われる)日本と世界に対して
自分たちはどんな優先順位で何をすべきか?どう情報を発すべきか?
真剣に考えてもらわないと困ります。

その上で必要なら選挙で国民に信を問えばいい。
必要なら議論を引き伸ばして、大いに意見を戦わせればいい。
さらに必要なら、メディアが評価するか咎めるかすればいい。
強くそう思うのです。


中川財務相:かぜ薬が原因、飲酒を否定…官房長官(毎日.jp)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090216k0000e010049000c.html

 河村建夫官房長官は16日午前の記者会見で、ローマで行なわれた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後の記者会見で、中川昭一財務・金融担当相が時折、ろれつの回らない口調でやりとりしたことについて、「酒が原因ではない。かぜをひき、かぜ薬を多めにのんだのが原因」と説明した。

 飲酒が原因ではないかとの記者団の質問には、「昼食にワインが出たようなので、手付かずだったわけではないと思う。たしなむ程度のことはあっただろうが、深酒はしていない」と強調した。

 河村氏は16日朝、中川氏から電話で事情を聴き、「自己管理に務めるように」と注意した。

 中川氏は先月の衆院本会議で行なった財政演説で26カ所を読み間違え、議事録を訂正。この際も「飲酒が原因ではないか」と指摘されたが、政府高官は「腰痛の薬が原因だろう」と説明していた。


この記事を読むまでは、テレビのニュースしか見ていなかったので
「よく分からんけど、しょうがねえなあ・・・何なんだろ?麻生政権って」
と呆れるだけだったんですが、

中川さんには前歴がある

と分かって、ちょっと調べてみました。

中川昭一財務大臣の酒癖 - 教えて!goo
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4377335.html


本文引用は避けますが、まあ酷い・・・。
さらに。

中川昭一 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E6%98%AD%E4%B8%80
(引用)
自他ともに認める大の酒好きであり、事あるごとに禁酒宣言をしているが、なかなか長続きしない。2000年の総選挙の際、選挙事務所で酔った姿が全国に放映された。当選直後、ダルマに目を入れる際には酔っ払っていた事と墨の量も考えずに行った為に黒い涙の様になってしまった程である。ネット上では、中川秀直と区別するため、昭一を「中川(酒)」、愛人スキャンダルのあった秀直を「中川(女)」と表記することが多い。


まあ99%、中川財務相は「酒に酔っていた」のでしょう。

で、今後の予言。

おそらく
「中川さん、真相は?」
→「いや酒のせいでは」
 →証言・検証が出回る
  →本人認める「酒飲みました」
   →「辞任すべきだ!」
という一連の流れになるでしょう。(何日か何週間かは知らないけど)


でも今のうちに断言します。
これは中川さん個人の問題ではありません!



この人は「酒をやめたくてもやめられない」
「ものすごく大事な公務だと分かっていても酒で体調を崩してしまう」
つまり、病気と同じだと思うんです。


企業で「リスク管理」を少しでもかじった人なら分かると思いますが、
基本的にリスクというのはいつも存在します。消すことはできません。

1)まずリスクを認識する
2)被害規模、発生頻度などを総合的に評価する
3)リスクを軽減するための策を検討する
4)全体のバランスと優先順位をつけながら対策を実施する
5)実施後、あらためて評価する
6)評価をもとに、さらに良いリスク軽減策を検討する


これを繰り返しながら、良好な状態に近づけるよう努力するのが
本当のリスク管理だと私は理解しています。


まず、中川さんには前歴があった。
この時点で、リスクがある程度把握できたわけです。
(彼の政治家としての能力云々、とは別の次元ですよ)

つまり、この人は一種の病気なんだと。

じゃあどの程度の頻度で深酒をするのか?
どんな条件で何をどれくらい飲むと人前に出せないほど泥酔するのか?
ふるうのは暴言か、暴力か?そもそも、そんなに酒を飲む理由は?

こういった評価をもとに、対策を検討すべきだったのです。
少なくともこの人を大臣(しかも重要ポスト)に配置した以上、
政府は彼を守るべきだったと私は思います。

具体的には
□酒を飲まずにすむようなカウンセリングの実施
□海外への医師の同行
□深酒をしてしまった場合のメディア回避方法検討
□周囲の補佐者への周知


これを実施することで
年間どれくらいの手間と予算が必要かは分からないですが
政府予算なら数百万~数千万をかけてでも
彼を守る必要はあったでしょう。国の威信もありますから。

与党にも同様の責任が問われます。
彼が禁酒宣言をしてもやめられない、ということを重く見て
相談に乗ったり、上手く導いたりできる同僚・先輩はいなかったのか?
少なくとも、先月の衆院本会議で失態を晒してしまった時に
何がしかのアクションを検討すべきだったのではないかと思います。

また側近の方。
「これはまずい(汗)」と思ったら、会見に出ないのも1つの手でしたよね。
白川総裁が代行で出て
「大臣は体調を崩しておりまして・・・」と説明すれば
少なくとも今回ほどの責めを受けることは無かったでしょうよ。

さらに野党&メディア。
もちろん政府与党の責任追及は大切でしょう。
おそらくまた「任命責任」云々で麻生さんも責められるでしょう。
しかし、それだけで終わらせてはいけないと思うんです。
みんなで1つの良い方向を導き出すことが「本当にやるべきこと」で
誰かを咎めたり批判するだけでは、何の価値も生まれません。

長々と書きましたが、今回の事件はけっこう重い
「日本政治の課題」を浮き彫りにしているような気がします。
私たちも真剣に考えなければ。
【2009/02/16 22:00】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(1) | コメント(2) 
tags:【ニュース】

結局のところ民主党がしっかりしなければ。
08年度第2次補正予算が衆参両院を(いちおう)通過し、
09年度予算の本格的な審議が始まっています。

ここ数日のニュースでも
麻生首相や民主党議員の姿をよく見るようになりました。

・・・で、思うんですが
現在の日本の政治のキーワードって何ですか?

私の印象では、どうも民主党が論点を絞りきれず
あっちをつついてはワーキャー、こっちをつついてはワーキャーと
浅い攻撃を散漫に展開しているようにしか感じられません。


昨日は「給付金」きょうは「かんぽ」明日は「渡り」・・・。

毎日コロコロ変わる政治のキーワードに、私は少し混乱ぎみです。


簡単におさらいさせてください。

現在の民主党の戦略は、
(1)消費税(2)天下り(3)道路特定財源の一般財源化(4)雇用
の4テーマを軸に、与党を徹底追及すること。


ふむふむ。
まあ、ここまでは分かります。

でも確か(1)消費税(2)天下り(3)道路特定財源の一般財源化は
4年前の選挙(民主党惨敗)でも言ってましたよね。
「郵政民営化だけじゃない!」みたいなテーマで
何とか多彩な論点を引っ張り出そうとしていたのに
「改革を止めるな。」のワンフレーズポリティクスの前に敗れ去った民主党。

民主党ってものすごく真面目な党だとは思うんですが、
「あれも大変」「これも問題」と数を並べ立てた挙句
「だから民主党にお任せ下さい」という論理構成にすると、

・政権運営やったことないのに、本当にできるの?
・え~っと、結局なにが問題で、何をしてくれるの?


こういった批判を免れられません。
じゃあ、1つのキーワードに絞り込めば、という気もするのですが
どうもメディアに登場する言葉は「民主党4テーマ」とは異なっています。


年が明けて、にわかにクローズアップされているのが
「かんぽの宿一括譲渡問題」と「渡り」のお話です。


<1>4行で分かる「かんぽの宿」譲渡問題

◆日本郵政が「かんぽの宿」70施設をものすごく安値でオリックスに一括譲渡契約
1/9 鳩山邦夫総務相、にわかに怒り始める「疑わしい取引だ!」
1/29 日本郵政の西川社長「譲渡案をひとまず横に置き、原点に立ち戻って再検討」
2/4 総務省が入札経過などを16日までに詳しく報告するよう命じる ←今ココ

〔背景〕
・郵政民営化に反対していた鳩山総務相ほかの自民党議員がバックアップ
・麻生首相も「ゆきすぎた小泉改革を見直す」とお墨付きを与えているらしい
・民主党は表立って批判していない ←ここがよく分からないところ

<2>5行で分かる「渡り」のお話

◆年末に「渡り(官僚OB2回以上再就職)」のあっせんを認める政令が閣議決定
1/16 自民党の行革推進本部(中馬本部長)「現行の政令は容認できない」
1/29 衆院本会議で麻生首相「厳しい批判を踏まえ、今後は認める考えはない」
2/3 政府が人事院の抵抗にもかかわらず、改革の道筋を示した「工程表」を強行決定
同日 衆院予算委員会で麻生首相「各省庁の天下りあっせんを今年一杯で廃止する」

〔その他〕
・麻生さんが個人的にグイグイと舵を切っている
・人事院の谷総裁なる人が急にテレビに出始めたのは昨日から
・民主党、4日の代表質問で攻撃予定だったのに肩透かし ←ここが悲しいところ


いろんな意見もあろうかとは思いますが、
民主党に苦言を呈したいのは
2つの話題とも、自民党・政府の中で内紛が起こっている話題にもかかわらず
どうも詰めが甘く、何の信頼も国民に与え切れていないこと。


何をやっているのか?と。

挙句、前原さんの「サギだ!」という怒声だけがクローズアップされるようでは
かりに今すぐ解散総選挙になっても、国民の失望を拭いされないかもしれません。

しっかりしてくれ、民主党。

別にどっちを応援というわけじゃないんですが、ね。
日本を良くしてゆくためには2大政党がしっかりと議論して
前に進んでいくしかないでしょ?
【2009/02/05 21:53】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

あなたのすぐそばで今日も会社が倒れています
さびしい悲しい話ばかりしていても仕方ないのですが、
現実は現実。しっかりと受け止めなければいけません。


大型倒産速報 帝国データバンク[TDB]
http://www.tdb.co.jp/tosan/jouhou.html

この2ヶ月、帝国データバンク調べで
30億円以上の負債を抱えて倒産した企業の数。

61社。

驚きの数字です。
業種別に見ると

マンション販売系 10社
住宅販売系 4社
不動産系 5社
建築関係 3社
ゴルフ関係 6社

私が勤務する会社も隣接分野だけに、
ひしひしと危機感がしのびよっています。


ところで、私の住むマンションも先日、販売会社が倒産。
もう引渡しずみですから関係ないといえば関係ないのですが
「管理会社はどうなるの?」
「資産価値は下がるの?」
といった不安も感じます。

管理会社がロビーに貼り出した
「大丈夫です」というシンプルな貼り紙。

1年先でさえ誰ひとり保証できないような流れの中、
「大丈夫」の言葉は、何ともむなしく響きます・・・。
【2009/01/30 22:18】 | 元記者の日記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

演出とやらせの境界線=「顔が出るかどうか」に尽きる?
作ってた側から見ると、なんとも“切な~い”ニュース。

テレビ愛知でやらせ…通行人装いインタビュー(sanspo.com)
http://www.sanspo.com/geino/news/090127/gnd0128000-n1.htm

 テレビ愛知(名古屋市)は27日、別会社に制作を委託したバラエティー番組で、スタッフが通行人を装い街頭インタビューに答える「やらせ」があったと発表した。登場した「通行人」と、番組最後に表示されるスタッフの名前が同じなのを不審に思った視聴者の指摘で発覚した。

 テレビ愛知によると、番組は1月16日未明に放送した「松井誠と井田国彦の名古屋 見世舞(みよまい)」。名古屋市内の観光地で出演者が通行人に感想を尋ねるコーナーに、メーク担当の女性スタッフ2人が出演した。

 再放送直後の22日、視聴者からメールで指摘を受けた
テレビ愛知が番組制作会社「ビデオネット」(同市)に問い合わせたところ、「出演者に次の予定があり、通行人を探す時間がなかった」と事実を認めた。テレビ愛知は「外部で制作した番組のチェック態勢が不十分だった。再発防止に努めたい」と話している。


「やらせ」の3文字を見て、

何だ何だ!?

と沸き立ってみたのですが
一般人を装ってスタッフが出演していた」とのこと。

確かに倫理というか信頼性というか、そういった側面では「悪い」んですけどね。
では、こんな場面は果たして「やらせ」でしょうか?「演出」でしょうか?


<ケース1>
【前提】お店が忙しい時間は取材どころではない
=どうしても飲食店がヒマな時間でないと取材させていただけない

だけど、お店に2~3人しかお客さんがいない状況で店内の全景を撮ると
いかにも「流行っていないお店」のように見えてしまう

【苦肉の策】しょうがないからスタッフが顔見えないように客席に座る


<ケース2>
【前提】飲食店でお客さんが楽しそうに食べているシーンを撮りたい
=だけどお店に来ているお客さんはカメラに映りたがらない

料理のアップとお店の全景ばかりではどうも臨場感がなく、
視聴者が「自分がお店に行った想像」をかきたてづらい

【苦肉の策】しょうがないからスタッフがご飯を食べて、顔見えないように撮影する


<ケース3>
【前提】飲食店で料理人が腕を振るうシーンが撮りたい
=だけど1度っきりじゃ撮影しきれないので、同じ料理を2度も3度も作ってもらうことになる

2度も3度も同じ料理を作ってもらった挙句、「料理のアップ撮ろうか!」となった時には
すでにどの皿も冷え切っている。そのまま撮影したら、いかにも「美味しくなさそう」・・・

【苦肉の策】しょうがないからお湯をかけて湯気を立てる。
終わったらスタッフが皆でたいらげる
 (できる限りは。だから太る・・・)


3つとも、情報系のバラエティ番組では常套手段だと思います。
でも「スタッフが一般人を装って顔を出してはいけない」
という1点だけが「やらせ」と「演出」の境界線のような気がする
んですね。
・・・何ともフシギなお話ですが。


しかしまあ。

「本放送」ではバレずに「再放送」で発覚だなんて・・・
泣けてくるじゃありませんか。
【2009/01/27 21:39】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【ニュース】 【制作】

【まとめエントリ】スポーツ・バラエティ番組の真実がわかる11エントリ
スポーツやバラエティには「人を感動させる」力があります。
いかにして人に感動を届けるのでしょう?
そこにはどんなシステムがあるのでしょう?


スポーツ中継における「演出意図」~大阪国際女子マラソン
国民的謝罪要求システム~倖田來未の失言騒動から
Yahoo!動画の野球中継に必要な人員の数はいかほど?
無名の芸人がステージで爆笑を取れる理由
プロが積極的な情報公開をする目的

オリンピック中継で学ぶ「テレビ局のお仕事」
オリンピック中継で学ぶ「テレビ局のお仕事」2
五輪は終われど、テレビ局はここから正念場
バラエティの現場に学ぶ知的生産術
プレイングマネージャー・とんねるずのあくなき闘争心
ただひたすらに、希望を持って
【2009/01/24 21:10】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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【まとめエントリ】元記者がニュースの裏側を斬る22エントリ
「元記者にしか書けない報道の裏側」「ニュース作りの実情」
折々のニュースに触れながら書いてきました。
全て読めば「地方放送局の報道の実態」が手に取るように理解できるはず・・・。


4分40秒は異常だ!と思う。~NHKニュースより
元同業者でも恥を覚えます~NHKインサイダー問題
インタビューの必要性~センター試験の編集から
「安さ」より大切なもの~中国産ギョーザ問題
週末ローカルニュースに変革の余地はあるか?

1ドル100円割れに報道は何ができるのか
続)1ドル100円割れで報道は何ができるのか
NHKがついに禁断の扉を開く!?
おお子どもたちよ、我を許したもれ
いとも簡単に「論点を固定」するのが報道の悪いクセ

番組制作にも通じる「良いコンテンツの条件」とは?
記者はプレスリリース1枚を「10秒」でチェックする
「報道制作的な仕事の進め方」は効率的だけど・・・
同じ人間なのに「男」と「男性」
「ローカル報道が最も輝く切り口」の話
「アメトーク」にマーケティングの新境地を見る

『サキヨミ』の視点そのものは大切だけど・・・
漁船の一斉休漁・・・ほかに成すべきことは?
事故米報道がオカシクなる「3つの理由」
「全紙一面トップ」は当局の意図!?
「段ボールを持った捜査員」を撮影できる秘訣
多事争論「アンカーパーソンの先駆者」
【2009/01/24 20:53】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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私たちは確実に「歴史」を作り続けている
オバマ大統領の就任式。

なぜ彼の言葉は、これほどまでに人を奮い立たせるのでしょう?
なぜ250万人ものアメリカ国民が極寒の中で祝福したのでしょう?


スピーチを読んでみると、それは

「歴史を作る人類」としての矜持

なのかなぁ・・・?と感じました。


◆オバマ大統領就任スピーチより
(あなぐまが感銘した部分を抜粋。かなりの意訳ですのでご注意を)

Today I say to you that the challenges we face are real. They are serious and they are many. They will not be met easily or in a short span of time. But know this, America - they will be met.
 今日、私は皆さんに告げる。私たちが直面している試練は真実だ。問題は深刻で、あまりに数が多い。解決は簡単ではないし、時間もかかるだろう。だけどアメリカはそれが解決されることを知っている。

On this day, we gather because we have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord. On this day, we come to proclaim an end to the petty grievances and false promises, the recriminations and worn out dogmas, that for far too long have strangled our politics.
 今日、私たちは、恐怖よりも希望、不一致による紛争よりも目的を等しくする団結を選んだからこそ、ここに集まった。だから今日、宣言しよう。これまで政治を長いこと混乱させてきた、実行されない約束や小さな不満、使い果たされた独断(ドグマ)をやめよう。

(中略)

What is required of us now is a new era of responsibility - a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation, and the world, duties that we do not grudgingly accept but rather seize gladly, firm in the knowledge that there is nothing so satisfying to the spirit, so defining of our character, than giving our all to a difficult task.
 私たちに求められているのは「新しい責任の時代」だ。自身に、国家に、世界に対して「義務」があることを、そして全てのアメリカ人がそんな時代の一部を担っていることを認識しよう。イヤイヤではなく、喜んでその義務を引き受けよう。難しい任務に全てを捧げて立ち向かうことほど、自らの個性を定義づけ、精神を満たすものはないと、私たちは知っているのだから。

This is the price and the promise of citizenship. This is the source of our confidence - the knowledge that God calls on us to shape an uncertain destiny.
 これは市民の代償であり約束なのだ。そして私たちの自信の源なのだ。神は、私たちに不確かな運命を自らの手で形作るよう啓じている。

(中略)

So let us mark this day with remembrance, of who we are and how far we have traveled. In the year of America's birth, in the coldest of months, a small band of patriots huddled by dying campfires on the shores of an icy river. The capital was abandoned. The enemy was advancing. The snow was stained with blood. At a moment when the outcome of our revolution was most in doubt, the father of our nation ordered these words be read to the people:
 私たちは誰なのか?どれほど長い旅をしてきたのか?その記憶とともに今日のこの日を標そう。アメリカ誕生の年、愛国者の小さな一団は、厳しい寒さの中、凍てついた川のほとりで焚き火に身を寄せ合った。首都は見捨てられ、敵軍は進み、雪は鮮血で染まった。「私たちの革命は成果を結ばないのか?」そう思われた時、建国の父はこの言葉を人々に送った。

"Let it be told to the future world...that in the depth of winter, when nothing but hope and virtue could survive...that the city and the country, alarmed at one common danger, came forth to meet [it]."
「酷寒の中、希望と美徳だけが生き残った。
   ともに危機を迎えた街が、国が、前に進んで立ち向かった」

そんなふうに未来の世界で語ってもらおうではないか、と。

America. In the face of our common dangers, in this winter of our hardship, let us remember these timeless words. With hope and virtue, let us brave once more the icy currents, and endure what storms may come. Let it be said by our children's children that when we were tested we refused to let this journey end, that we did not turn back nor did we falter; and with eyes fixed on the horizon and God's grace upon us, we carried forth that great gift of freedom and delivered it safely to future generations.
 アメリカよ。今、共通の危機に瀕し、厳しい冬に直面する私たちに、どうかこの永遠の言葉を思い出させてください。再び訪れた冷たい流れに、希望と美徳をたずさえ、どうか私たちを奮い立たせて下さい。嵐に絶える力を下さい。

 私たちの子孫に、こんな風に語ってもらおうではありませんか。

「試練の時も、人々は旅を終わらせる事を拒み、後戻りせず、たじろぐこともなかった。
地平線のかなたを見つめ、神の祝福をいただき、
(建国の父から受け継いだ)自由という名の偉大な贈り物を、
未来の世代へと安全に送り届けたのだ」と・・・。



もちろん、ただ諸手をあげて
アメリカの熱狂に賛同するだけでは不十分だと思います。
危機はもう到来していますし、さらに大きな危機が訪れるかもしれません。

しかし「希望の灯」を心の中に絶やさず前に進み続けることは
人類の責務ではないのか?とこのスピーチを聞いて考えました。


私たちが人類の歴史を終わらせるわけにはいかないのです。
シニカルに他人の無知や行為を挙げへつらい、
自分は声高に欲と権利を主張するだけの日本では
明るい未来はやって来ないような気がします。

ずいぶん大それたことを書きましたが、本音です。


※ところで「パウエルクライシス」が間もなくです。
どんな経済危機が訪れるのでしょうか?
早ければ日本時間21日夜のニュースで何か情報が出るかもしれません。
・・・戦々恐々です。



"The problems will always be there and theres going to be a crisis which will come along on the 21st, 22nd of January that we dont even know about right now. So I think what the President has to start to do is to start using the power of the oval office and the power of his personality to convince the American people and convince the world that America is solid, that America is going to move forward, we are going to fix our economic problems, were going to meet out overseas obligations."

(あなぐま訳)1月21日、22日、我々が過去も現在も認識していない危機がやってくるだろう。大統領はみずからの権限と資質を活かし「アメリカは強固で、今後前進していくであろうこと」「これまで同様、世界的義務を果たし、経済問題を解決するだろう」アメリカの人々・世界中の人々に納得させるべきだ。
【2009/01/21 20:21】 | 元記者の日記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】 【名言】

トヨタの士気が高まるとは到底思えない。
ちょっと前のニュースですが、すごく引っかかったのでご紹介。

トヨタ部長級2200人が新車購入 業績回復へ“自主的”行動
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090114/biz0901140125002-n1.htm
(MSN産経ニュースより)

世界的な新車販売の低迷を受け、トヨタ自動車の部長級約2200人が3月末までに自社の新車を購入する取り組みを始めたことが13日、分かった。部長職の自主的な行動からスタートしたが、一部の役員も同調している。業績悪化に歯止めをかけるための異例の取り組みだ。

9日に開いた部長会の総会で決定した。トヨタには部長級に相当する基幹職1級と2級、理事が計約2200人いるが、それぞれが「強制ではなく、あくまで自主的」にトヨタ車を購入するという。車種や価格などの制限は設けない。この取り組みに常務役員以上の一部経営幹部らも賛同し、すでに複数の役員が昨年11月に発売した超小型車「iQ」や小型車「ヴィッツ」などを注文。中には2台の新車購入を予定している幹部もいるという。

(中略)
ある幹部は「自ら買って乗らなければ、その良さがわからず、人にもすすめられない」と話し、販売回復の一助を担う意味合いを強調するが、全社的に危機意識を共有化する狙いもありそうだ。自社製品を購入する取り組みは、経営不振に陥った三洋電機が平成16年12月から4カ月間、全役員・社員を対象に実施したケースがあるが、自動車では極めて異例だ。



・・・論理的に相当苦しいですよね。この話って。

百歩譲って「部長職が自社の車を買う⇒業績回復」というロジックを信じるとしても
大きな3つの疑問が生じます。

(1)これまでトヨタの部長職の方々は「誰1人としてトヨタ車に乗っていなかった」のか?
さらに今まで「自分で乗ったこともなく、良さも分からず」にお客さんに接していたのか?


「1年前にベンツの新車を買ったばかりなのに、なんでもう1台・・・」
「うちは家族みんなトヨタの社員だから、家にトヨタ車が溢れてるよ」

中にはそんな方もいると思うんですよ。
この「物言い」って、逆に上層部の意識がズレまくってることを露呈してません?


2)1台平均200万円として計算すると、2200人分の売上は「44億円」となるが
売上1兆円規模の世界企業が、これしきのことで「業績回復」につながるのか?


たとえば
「冬のボーナスを現金じゃなくて“車の現物支給”にしました」ならまだ分かります。
・・・まさかまさか、
「友人や親戚にも勧めること!1人につきノルマは5台ね」
みたいな作戦じゃないですよね?


3)危機意識の共有と言うが、「士気が下がる可能性」は認識しているのか?

これが一番心配です。

私の会社(メーカー)も、今そうとう暗いムードです。
予算はバシバシ削られるし、何でもかんでも「自粛」「休止」みたいな。
今回の経済危機は、実態よりも遥かに「恐怖」が前を走っていて
不安が不安を呼んでるんじゃないの?という印象です。

で、私の担当は「広報」や「CSR」なのですが、
この仕事って1円の売上も利益も生むわけではなくて

「いかにして社員やお客様に希望を持ってもらうか」

が勝負だと思うんです。

善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責(もと)めず
『孫子』(兵勢篇)

・・・目先ばかり追ってては、明るさは見出せませんぜ。
【2009/01/16 21:41】 | 元記者の日記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

勝手に選ぼう新語流行語大賞2008
・・・たわいもないネタです。
まあ、大半の方々は批判してると思うんですけどね。


ノミネート60個の中にも
正直「ナンだコリャ?」というものが多すぎて
そろそろ本気で審査員代えませんか?という感じですが、
よりによって今年の大賞は「アラフォー」と「グ~」でした。

他の方がどう感じているかは別として
あなぐま的には
「違うだろ?」
ということで勝手に選出!
(ぱんぱかぱーん)


まず「新語・流行語」ですよね、この賞。
ということは自然「アラフォー=新語、グ~=流行語」という位置づけになります。

2008年は、世相としてはけっこう暗くてツライ1年だったと思うのですが
そんな中「バブル世代の女性が元気だよ」と言うだけの「アラフォー」って・・・。

バブルだけでも流行語の嵐で、この世代の皆様は注目集めすぎなのに
さらに「ちょいワルおやじ」とか、”もういいよ分かったから!”ってな感じで
バブルとコギャルに挟まれた「ロスジェネ」としては少し胃もたれするんですよね。

せめて「メタミドホス」とか「サーチャージ」とか「フリーチベット」とか選んで
国民の記憶に少しでもとどめておくべき年だろ・・・と。
てなわけで、今年の新語は
「サブプライム」
を勝手に表彰!


次に流行語部門。
グ~、は「エドはるみ」というタレント個人のブレイク度という意味では、
記録的なものがあったのは確かです。

(無名から1年で24時間テレビのマラソンランナー。そしておそらく紅白登場。)
しかし、世間の人がそこまで使ってたか・・・!?と問いたい。

だったら、同じ定型句の素晴らしいアレンジとして
そこいらの飲み屋でさんざん耳にした
「ルネッサ~ンス♪」
のほうが絶対流行語。
髭男爵に栄誉を授けたいと思います。

皆さんなら、どの言葉を選びますか?

※ちなみに私個人は、
「オモロォー!」「悔しいです!」「あると思います」
「少々お待ちを~」「カッチカチやぞ!」「・・・違うか?」
どれも奥さんとの日常会話で使ってました。
【2008/12/01 22:38】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(3) 
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多事争論「アンカーパーソンの先駆者」
「アンカーパーソン」という言葉をご存知でしょうか。


かつてはアンカーマン・アンカーウーマンとも呼んでいましたが、
ニュースを伝える人物のことを指します。
日本でよく使われる「ニュースキャスター」とは少し意味合いが違います。

Wikipediaの解説文を引用すると、
「現場で取材したニュース素材が、記者、編集者、技術者らを介して
あたかもバトンのように受け渡され、最後に番組の出演者(アンカー)から
視聴者に伝えられる様子を例えたもの」という意味になるそうです。
放送ジャーナリズムが発達していたアメリカで
50年以上も前に誕生したこの「アンカーマン」という存在は、
もはやテレビのニュース番組に欠かせない存在となっています。


日本の陸上チームが北京オリンピックのリレー競技で大健闘を果たし
感動を呼んだのは記憶に新しいところです。
彼らが活躍できた大きな要因の1つに、戦後教育の中で
体育の授業に必ずと言っていいほど「リレー」が組み込まれ
日本にリレーの文化が根付いていた、という事実があることは
誰しもが認めるところでしょう。

しかし、同様にアメリカからの影響を多分に受けているはずの
日本の放送ジャーナリズムでは、
この「アンカー」という文化がなかなか根付きませんでした。
私が思うに、個人の意見よりも集団の意見を尊重する日本文化のなかで
特定の一個人がブラウン管を通じて自己の見解を表明し、
その論拠を余すところなく語り、
さらに全ての批判と賞賛を甘んじて受け止める
ということ自体が、大変なチャレンジだったに違いありません。


筑紫哲也さんは
日本を代表するアンカーパーソンの一人であり、先駆者でした。


わたし自身は、就職してから
「ライバル系列の看板番組」となった筑紫さんの語りを
見聞きすること自体少なくなってしまいましたが、
就職する前、そして退職した後は機会あるたびにチャンネルを選び
その見識に触れてきたつもりです。

ブログ上でこうして、筑紫さんの語りを真似て書いてみると
「柔らかくかつキッパリと、格調高くそして論理性にあふれる語り」
というのが、如何に難しいことかと痛感します。
そして同時に、こうやって再現できてしまうような気がするほど
彼の語り口が私たちの「心」にしっかりと刻まれ、
根付いていたことにも気付かされます。


筑紫哲也さんが18年半続けてこられた
「news23」の最後の番組出演の模様は、
インターネット上の動画サイトで見ることができます。
本来は、映像とともに音声が伝えられてこそ意味があるのですが
敢えてその一文を書き起こしてみたいと思います。

2008年3月28日OA 多事争論「変わらぬもの」
http://jp.youtube.com/watch?v=_4DHs40h93U
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5203492

(中略)
変わらないのは長い間、みなさんの支持によって作られた
この番組のありようであります。
それを私たちは「News23のDNA」と呼んできました。

力の強いもの、大きな権力に対する「監視」の役を果たそうとすること。
それから、とかく一つの方向に流れやすいこの国の中で
ま、この傾向はテレビの影響が大きいんですけれども
少数派であることを恐れないこと。
多様な意見や立場をなるだけ登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと。
そういうことが含まれております。

それを実際にすべて全うできたとは言いません。
しかし「そういう意志を持つ番組であろう」とは努めてまいりました。
この18年間、人は変わったんですが、そのことでは変わりはありません。
同じようにこれからも松明(たいまつ)は受け継がれていきます。

「この18年間の間、どうして番組が生き残れたんだろうか?」
ということをこの際、私はあらためて考えてみたんですけど
やっぱり一番の理由はやはりごらんいただいている皆さまからの
信頼感の支えが大きかったと思います。
どうぞこれからも、変わらぬ、変わらずNews23をよろしくお願い致します。


日本の放送ジャーナリズムの歴史は
今、転換期を迎えています。
次の時代を担うであろう学生の皆さん、
現場で日夜頑張っている現役テレビ局員の皆さん、
さらに毎日テレビをご覧になっている視聴者の皆さんに
ぜひ筑紫さんの言葉を今一度かみ締めて欲しいと願います。

そして、故人のご冥福をお祈りいたします。
【2008/11/10 23:00】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

「段ボールを持った捜査員」を撮影できる秘訣
昨日の要旨から。

11月4日、連休明けの火曜日に
「小室哲哉氏 逮捕へ」の記事が各紙の一面を独占した現象は、
当局からの「事前レク」があったゆえの
仕組まれた状況だったのでは?と私は推測しています。


では、なぜ大阪地検特捜部は
意図的にメディアを誘導したのでしょうか?


簡単に言えば
「この立件が誇るべき・自慢すべきものだったから」
というのが私の結論です。


記者時代の経験を話しましょう。
よく「家宅捜索」や「強制捜査」のニュースで

段ボール箱を持った捜査員たちが
列をなしてズラズラと建物に入る(or出る)


そんな映像を見たことがありますよね?
実はこの映像には3つのパターンがあります。

(1)「いつどこに捜査員が入るよ」というあらましを
事前にだいたい教えてもらっていて、しっかりと撮影できるケース


(2)独自取材の中で「いつ入るらしい」とキャッチして
張り込みなどの努力の末に撮影できるケース(スクープ)


(3)入った後で「実は入ったらしい」と知るケース
 →まだ間に合うようであれば現地に行き
  「今入ってます」「あ、出てきました」
 →もう終わってしまった場合は
  「捜索が入ったビル」みたいなテロップでごまかす

(1)だけが性格を異にします。
(捜査員の方がそう思っているかどうかは別として)
(1)は「撮ってほしい捜査」
(2)(3)は「撮ってほしくない捜査」なのです。


ではなぜ「撮ってほしい」のか?

たとえば社会的インパクトの大きい犯罪であれば、
「それをしっかりと検挙する我々!」をアピールすることは
地元や上層部の評価につながります。

聞けば今回のような「著作権をめぐる詐欺事件」は珍しく
今回の立件は「一罰百戒」つまり見せしめ的なものだとか。
おそらく犯罪の立証には、慎重な理論構築と証拠集めが行われ、
「今後の類似犯を防ぐに足りる」と自信を持てるものが揃ったからこそ
逮捕・起訴の流れに踏み切ったと見るべきでしょう。

※逆に言えば、今回ほど派手に取り上げられたのに
結果「証拠不十分で不起訴」というような始末になってしまえば、
大阪地検の名折れということになりかねませんね。


相当な時間をかけ、それなりの自信を持っているのであれば
「いつでも動ける」=「であればメディアの後押しをもらおう」
という発想が生まれても不思議ではありません。


※もっと露骨な話をしましょう。
11月1日(土)の時点で、ネットには「Kプロデューサー逮捕へ」と出ました。
本人が読んでいれば「逃亡の可能性」もあったはずですから、
本来なら、その日のうちに任意同行で身柄をおさえるべきだったのです。
もし海外に逃げられたり、自殺されたりすると大失態ですからね。
しかしながら、彼らは4日(火)の朝まで十分に待ってから動いた。
なぜ・・・?
全てが予定調和だったことを示す証左にほかなりません。
土日祝日に動けば、公務員は「休日出勤」となってしまい、
数十人の捜査員の「手当」が必要となってしまうはずですよ、きっと。


ゆえに私は、11月4日の報道を見て
「当局が意図を持ってメディアを誘導し、
このような報道に結びついた」と考えているのです。

さらに今後「起訴」「初公判」と続いていくのですが、
このような発端で動き始めた事件ですから、
おそらく「小室容疑者に有利な情報」というのが
メディアにほとんど出ずじまいで終わってしまうのでは?
と推察しております。
【2008/11/06 22:34】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

「全紙一面トップ」は当局の意図!?
昨日は朝から晩まで
小室哲哉容疑者のニュースばかり。
少し疲れてきた方も多いかもしれません。

詐欺が事実であれば、
ニュース自体は「それは彼が悪い」で終わります。
しかし受け手の印象はさまざまでしょう。

・お金がたくさんあっても幸せとは言えないんだな
・海外事業なんて生半可に手を出すものじゃない
・慰謝料とか高級外車とか、いかにも芸能界って感じだね
・ああ、時代の寵児もこんな成れの果てか・・・
・最近テレビで見たけど顔相がおかしかったよね
・久しぶりにカラオケでも行こっかな?


いずれにせよ「社会的影響の大きな人物」であったことは間違いなく
当局も、彼を立件するにあたって
「メディアをしっかりと意識した」手法を採用した
こと、
皆さんは気づいたでしょうか?

つまり、

「見せしめ」的立件

という要素が非常に色濃く出ている報道なのです。


1)紙媒体
全ての始まりは「11月4日付けの朝刊」。
主要一般紙・スポーツ紙が全て一面で「逮捕へ」と報じました。

朝の情報バラエティなどでは
「奇麗に見出しが揃った新聞十数札を並べたカット」が
必ず使われていました。・・・だって圧巻ですもの。

これはおそらく「作られた状況」だと私は考えます。


4日の朝刊は、基本的に「11月3日の出来事」を掲載します。
一面トップをどのネタにするかは各社が自由にできるはずですが、
どの新聞社も、3日に起こったいろんな出来事を押しのけて
「4日にも逮捕される見込み」をトップで報じたわけです。

「逮捕へ」というのはいわゆる観測球で、
独自取材で“ある筋”から情報を仕入れた場合によく使う表現です。
過去の私の経験から言えば、
このような観測球的記事が各社一斉に出る場合は、「スクープ」ではなく
検察側からの「半ば公のリーク」があったのではないかと推測できます。

なぜなら「単独取材」であれば、少しでも早く、
たとえば3日の夕刊や、極端な話、号外を出してでも
「他社より早く報じたい」と考えるのが基本姿勢ですから。
※今回は号外が出てもおかしくないインパクトだと思いますが、
どこも出していませんよね?・・・なぜ?



11月3日は祝日で、1日からの3連休でした。
公的機関は基本的にずっと「お休み」で
大阪地検特捜部も連休中だったはずです。
しかし4日の朝にピッタリ報じてもらうためには、
たとえば前日なりに、各社を集め
この情報について「レク」しなければいけない
はずです。

ネットでは数日前から
「大物プロデューサーKが逮捕へ」という噂が流れていました。
もしかするとかなり早めのタイミングで、非公式のレクが開かれ
「4日朝刊より解禁」という紳士協定が結ばれていたけど
ちょっとだけ漏れた(あるいは意図的に漏らした)のでは・・・?
と、これは想像しすぎですかね。

スポーツ紙の場合、
日曜日にいろんなスポーツイベントが目白押しなので
月曜の一面を確約するのは難しいのですが
(3日の朝刊なら石川遼選手とか天皇賞とか日本シリーズとか)
火曜紙面であれば、空いている可能性は高いと想定できますよね。


2)映像媒体
4日の朝刊が届くタイミングに合わせたかのように、
映像媒体もいっせいに朝ニュースから報じました。
あくまでも「新聞がこう報じています」という姿勢を貫きつつ、
午前8時ごろから「任意同行 → 逮捕・家宅捜索」
という流れになったのですが、各社の撮影スタンバイはバッチリOK!
ヘリコプターから見た「車を取り囲む報道陣」の映像は
昨日、何度となく目にしましたね。

容疑者が滞在していたのはホテルだったそうですが、
捜査員はあえて地下や裏口からこっそりと連れ出すのではなく
衆人環視の中で歩かせました。これも恐らく当局の意図です。

スムーズに捜査を進めたいのであれば、
メディアは遠ざけるのが常套手段ですから。

私も年に何度か経験しました。
たとえば「これはひどい」と誰もが感じるような凶悪犯の場合、
身柄を移される先の警察署で副署長に問い合わせると
「○時ごろに着くと思うよ」と教えてくれることがあるのです。
容疑者は自分の顔を上着などで隠してもらえるわけでもなく、
フラッシュをバシバシ焚かれて歩く・・・社会的制裁というやつです。


なぜ、大阪地検はこんな「計らい」をしたのでしょう?
長くなってしまいましたので、続きは明日。
【2008/11/05 21:48】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

事故米報道がオカシクなる「3つの理由」
毎日続く、事故米の報道。

少し前なら冷凍ギョーザ。
賞味期限の改ざん。産地偽装。狂牛病に鳥インフル。
私が記者だった数年前からまるで「無限ループ」のようです。

ただ不安をあおるだけの報道が毎日続くと
さすがに疑問の声もあがりますよね・・・

2008-09-16 変じゃない?“事故米”報道(Chikirinの日記)
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20080916

“基準の2~6倍のメタミドホス”
こういう報道が多いでしょ。これって“現在の日本の規制基準値の○倍”という意味だと思うのだが、日本は米に関して非常に基準値が高いのではないか、という気がするよね。そうだとしても、理由はもちろん食の安全のためだ!ということなのだろうが、一方でこういった農薬基準をすんごい厳しくすることは「海外からの輸入を抑制するために非常に有効な方法」のはず。非関税障壁としても意味がある。なので、「日本の基準の2倍から6倍の農薬残留量」というのが、「世界の他の国では特になんの問題もない量」なのか、「世界でも大問題の残留量」なのか、というのがまず知りたい。
(中略)
どこか一社くらいは、マスコミもきちんと全体の構図の解説をやるべきじゃないかな、と思うよね。



ポイントが3つあります。

1)マスコミも「基準の何倍ならどうだ」という基準を出したいのはやまやま。
でも誰のどんなデータや論拠に従えば良いのかが分からない。
地方のテレビ局なんて、身近な農学部の教授あたりを適当につかまえて
それっぽくコメントしてもらったものをOAしてるところが多いと思いますよ。
(彼の専門が何であるかは知らずにね)

2)一旦騒ぎが起きると90%安心だなと思ったとしても
「10%の不安に目をつぶってはいられない!・・・はず」という、
正義感というか一種の錯誤を抱き続けてしまうのがマスコミの習い。
デスクも記者も“引くに引けない状態”になって、世論を読み違えてしまうのです。

たとえば3人街頭インタビューして、2人は無言で立ち去ったとしても
1人が「やっぱり不安」と答えれば、
「ほらやっぱりね!」と現場の記者は思いこんでしまう。
じゃあ100人インタビューすればいいじゃん!ってことになるんだけど
残念ながら時間的余裕がない。

だって締め切りはすぐ目の前に迫ってるんですから・・・。

3)行政機関も毎日小出しにリストを公表するもんだから
出された方もニュースにせざるを得ないというような気もします。

もう少し詳しく経験に基づいて言えば、例えばBSE問題。
最初にローカル(県庁)で記者会見が開かれた時に
「たまたま体が空いていた」という理由で私が取材しただけなのに、
2~3日そのニュースが続くと、デスクに呼ばれて
「お前、この問題の担当な。しばらくは続報を続けろよ」
とご指名を受けます。
(同じテーマは同じ人が続けて取材するほうが、何かと効率的だから)

発表ものがあればその日は1本OAできるのだけれど
何もなさそうなら、街に出て、関係ありそうな人を片っ端から探します。
できる限り「情報」と「恨み・不安の声」を集め、
そのうち「ウチも困っている/被害にあった」というところに出会えれば
ラッキー!ということで
「独占インタビューです」とか「独自取材で明らかになりました」とか
そんな見出しを(デスクに)付けられて、放送することになるのです。

私の妄想では、今そんな境遇におかれてる記者が
日本中に100人以上は存在するに違いない、と見ています。

Chikirinさんの「視聴者から見ると、それおかしいよ!」という声は素晴らしい。
こういう意見をどんどん公表していって、旧態を改めてゆくしか
日本のマスコミを救う手はないのかな?と思います。

正直、今はアメリカの経済危機のほうが
100倍以上「ニュースバリュー」があると思いますよ。
【2008/09/18 21:22】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

五輪は終われど、テレビ局はここから正念場
世間ではオリンピックが終わり
「何だか寂しいなあ・・・」
という感じだと思いますが、まだまだテレビ局は熱い!

テレビ局が「NHK&民放協力体制」のもとで
取材をしていることは前回書きましたが、
それはあくまでも「会場取材」だけのお話です。
周辺取材(会場外の様子、選手の実家、所属先など)や
VTRの編集、スタジオ進行など
それはそれは多くの労働力を集約して
私たちに「感動」を届けてくれてます。

具体的に言うと(私自身は経験しませんでしたが)
アテネの時は、ディレクターと記者1人ずつが東京に応援に行きました。

ということはおよそ3週間、貴重な戦力を2人欠いたまま
日常の取材(地方のニュース)を続けていかなければなりません。
うちは全部で記者&Dが十数名の小規模局でしたからなおさらです。

記者・ディレクターにも当然「夏休み」はあります。
夏は順番に休みを取っていく関係上、ただでさえ「手薄」なのに
オリンピックで2人も欠ければ、夏休みはどんどん後ろ倒しになります。
しかもニュースの放送枠はそれほど減りませんから、
夕方ニュースの「特集取材」など、ノルマはキツくなっていきます。

そして閉会式。

やれやれと思うのと同時に、「通常放送」という重しが彼らにのしかかります。
ネタ薄&人手不足&残暑のトリプルパンチの中、
戻ってきた応援部隊に夏休みをとらせつつ、残留部隊の戦いは続きます。
(これで総選挙でもあった日にゃあ、タイヘンですよ・・・)

てなわけで、まだまだ頑張れ報道マン!

※ちなみに私は「11月に夏休み」という緊急事態(?)も経験しました。
【2008/08/25 21:00】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

この人を選んで、信じたのだから仕方がない

星野JAPANにファン失望「まるで消化試合」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20080823047.html
(途中から引用)選手たちも皆、うなだれた。3点本塁打を放った青木宣親選手(26)は「国民の皆さんに申し訳ない」。主将の宮本慎也選手(37)も「本当に申し訳ない。責任を感じている」と話し、出てくるのは謝罪の言葉ばかりだった。
 スタンドで声援した兵庫県伊丹市の島野幸子さん(32)は「ベンチから声が出ていない。チーム全体で盛り上げようという元気がなかった」。東京都の会社員(38)は「まるで消化試合。これが実力か」と手厳しかった。 (共同)


・・・おっしゃる気持ちは分かりますけどね。
でも、本当のプロ野球ファンなら、知ってるはずです。

星野さん、短期決戦は弱いんですよ。


こちらをドゾ。

星野仙一(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E9%87%8E%E4%BB%99%E4%B8%80

星野監督はセリーグで通算13シーズン、監督として指揮をふるい
優勝3回、2位5回、3位1回。
13シーズンでAクラス9回なので、非常に優秀な監督と言えますが
見方を変えると
「9シーズンも優勝を狙えるチャンスがあったのに、優勝は3回だけ」
とも言えるのです。

さらに。

3度、日本シリーズに挑戦したが
ついに1度も「日本一」の栄冠は勝ち得なかった。

これは大きな事実です。

選手にとっては「心を通じ合える」優秀な監督ですが、
逆に言えば「非情には徹しきれない」のかもしれません。

何より、星野さんの作るチームは
もれなく
打てない。
これも短期決戦で苦労する理由かもしれません。


だからある意味、はじめから分かっていたことだし、
それでもこの監督を信じて、応援したのだから
悔いはないよ。

・・・そんな意見を持っているファンだって
いるのではないでしょうか?
【2008/08/23 20:32】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

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