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オリンピック中継で学ぶ「テレビ局のお仕事」
マスコミ就職を目指す方であれば、
金メダリストの華やかさに酔いしれると同時に、
「その感動をいかに視聴者に伝えるか?」
をテーマに番組を見てはいかがでしょうか?

というわけで、五輪中継を題材に
テレビ局のお仕事やカラクリについて書きます。


1)国際映像はなぜ必要?

オリンピックは世界各国で報じられる関心事です。
今回は200以上の国が参加していますが、
もし1つの国に平均3つのテレビ局があると仮定すれば
600局が現地で取材をしていることになります。

たとえば1社単独で水泳を中継するなら
「天井」「水中」「両プールサイド」「インタビュー」
少なくとも計5ヶ所にカメラを設置しなければなりません。

もし600局が全部単独でそんなことしたら
会場は3000台のカメラであふれかえってしまいます。

選手は競技どころではありませんよね?
そこで「国際映像」の登場とあいなるわけです。
※新聞と写真の関係についても同じことが言えます。


2)さらなる疑問~日本人選手の映像

ところが実際の放送をよく見ていると
国際映像なら均等・公平に選手や会場を撮るはずなのに
「日本人選手の表情」「日本人の応援団」がやけに多いです。

また日本人選手のインタビューも独自に行われています。

正確に見分けることはできませんが、
おそらく独自の映像をミックスしているのだと思われます。
NHKと民放は協力・分担して各会場の中継をしますから
「日本の報道チーム」として独自のカメラを何台か会場に設置し、
国際映像に織り交ぜて「より日本人に魅力的な中継」を目指します。
※個人的には民放アナの実況がNHKで流れるだけでも
何だかうっすら感動してしまうのですが・・・。


ちょっと専門的な話ですが
「国際映像と独自映像のスイッチング」を
どうやってスムーズに実施しているかは謎です。
NHKの女子レスリング中継で
「金の全身タイツで吉田選手を応援する江頭2:50」
が映し出されてしまいましたよね。

もしNHKのカメラマン・ディレクターが担当であれば
(エガちゃんのキャラクターや過去の事件等を考慮して)
わざわざファインダーを向けることはないでしょうから、
おそらくあれは国際映像のなせる業で、
NHKとしては(あるいは日本中継陣としては)
“意図せずに流れてしまった映像”ではないかと推測します。


あすは「スタジオ回し」の重要性について書きます。
【2008/08/18 19:56】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

続・あなぐま就職自戦記[7]新人営業マンの失敗
今週もめいっぱい働きました。

「iPhone」について書こうかなとも思ったのですが
それほどギークでもトレンディでもないので特に書きたいこともなく。
強いて言えば
「朝7時のニュースが民放全局生中継ってどうなの?」
と制作陣の安易さを嘆くくらいです。

あと「サキヨミ」について先週書いたばかりですが、いきなりのスキャンダル。
山本モナの懲りなさ加減にもビックリですが、
「前歴のある彼女とそういうことになれば写真誌にもれなく撮られる」
くらいのことは、サキヨミして欲しかったよ二岡選手。

では、古い日記の続きを。

***************************

その13「ああ情けなや」(2000年5月10日)

 相変わらず「見習い」の日々です。ただ、自分の社会人としての基礎の部分で「足りないな」と痛切に感じる瞬間があったのでここで報告しておきます。それは、先輩に頼まれて、ある代理店の社長宛に書類を届けに行った時のことです。その代理店には先輩に連れられて1度だけ顔見せには訪れたことがあったのですが、まだ「顔を覚える」という段階にはありません。しかし、まったく初めての訪問というわけでもありません。「どうしようかなぁ、中途半端だなあ」とは思っていたのですが、車を運転しながら自分なりにはシュミレーションしていたのです。

 以下、その現場でのやり取りです。

あなぐま「失礼しまーす。」
(社長の席を確認するも席にはいない)
社員「・・・なにか?
(別のスタッフとの話を中断してこちらを向く)
あなぐま「すみません。社長はいませんか?」
(確かに社長と呼び捨てにしてしまったがその場では気づかず)
社員「失礼ですがどなたですか?」
(相手は怪訝な顔。名乗るタイミングを失敗。)
あなぐま「あ・・・
(あわてる)
「あなぐまと申します。社長さんにうちの○○の方から預かり物を届けに来たのですが・・・」
社員「じゃあ、預かっておきます。」
あなぐま「よろしくお願いします。失礼します。」

僕が失敗したなと思うのは、
①相手から先に話し掛けられたこと
②社長の名前を確認しておかなかったこと
③名乗るタイミングを間違えたこと
 などなど

 現場の空気は非常によろしくなかったので、気まずさゆえに私は早々にその会社を後にしたのでした。ただ「おはようございます。○○のあなぐまと申します。いつもお世話になっております。・・・社長さんはいらっしゃいますか?」という話し方は、まるで電話と同じなような気がするのです。目の前に相手がいるので、何か違う話し掛け方があるはずです。でもそれほど親しくもなく、でも初めてでもない。うーん、難しい。

 <-今思えばその通り!イイ線いってるよ。たとえば「あのう・・・」「よろしいですか?」などの言葉を使ってみよう。

 ちなみに電話での応対も、自分ではうまくはできてないと思っています。相手の名前をメモし忘れたり、身内に敬語を使ってしまったり、ちょっとした言葉(申し訳ありません、おはようございます、○○でございますねという確認など)が抜けてしまったり、と必ずひとつはミスしてしまってます。もしかすると、自分に緊張感がなかったり、謙虚さが足りなかったりするのかな、と反省するのでした。


その14「デビュー」(2000年5月13日)

  ついに「飛び込みセールス」をやりました!といっても、以前から個人的にリストアップしていた企業(30社くらい)の中から、5件を訪問しただけです。今回の訪問は「CMを出してもらうための話をする」というよりは「企業の本部の場所と広告担当者を確認する」「会社訪問に慣れる」「広告状況に関する知識を得る」「ごあいさつ」という4つの初歩的な目的だったので、「いつ、どれくらいの予算で、どんなCMを流しませんか?どうですか?」なんて話にはなっていません。

<楽しかったこと>
  自分の知らない企業を訪問して、それまでは知らなかった人とお話して、いろいろな情報を引き出すということがこれほど楽しいとは思っていませんでした。ある種「探検」に近いような感覚です。ここ数年味わったことのない「わくわくどきどき感」がありました。

<つらかったこと>
  先の回でも書いたように、言葉の使い方が十分じゃありません。やはり言葉の使い方がしっかりしないと「ビジネスの雰囲気」というのが生まれないような感じがしました。「人のよさそうなお兄ちゃんが、なんか話をしに来た」みたいな雰囲気の中で、たとえ話が弾んだとしても、実際にお金を出してもらえるのだろうか、と考えるとまだまだ自分は実力不足だなあと思います。

<困ったこと>
  セールストーク、という言葉がありますが、今の「いっぱいいっぱい」状態の自分は、世間話のひとつもできません。世間話ってどうやってするんだろう?という疑問があります。あと、地名・会社名・その他もろもろの市場に対する知識があまりにも少ないために、話題が続きません。困りました。

<予想外だったこと>
  一目みて「帰れ!」みたいな反応を1回くらいされるだろうと思ったのですが、結構皆さん、僕なんかの話を一生懸命聞いてくださるのが予想外でした。また1週間後くらいに訪問しよう!と思えるような訪問先が見つかったことはこの上なく予想外で、うれしいものでした。

また、この後の進展がありましたら、お知らせします。

***************************

TV-CMは高価です。(誰しも想像つくことですが)
どれだけ安く見積もっても、15秒CMを1本流して1万円。
きちんと番組の提供スポンサーになれば、
数十万~数百万円かかるのが当たり前の世界です。

一般論に終始すると、企業の広告費は売上の1%というのが定説。
年商1億円の飲食店があるとして、広告に掛けられる予算は100万円程度。
そこにはTV-CMではなく、看板やチラシ、雑誌広告、
最近であれば「フリーペーパーへの出稿」なども含まれます。

たった1回CMを流すだけで1万円も必要となるのですが、
たとえば10本流しましょうと決めて、いざ放送したところで
「TV-CMを見てお店に来たよ♪」
てなお客さんは皆無といってよいでしょう。
そもそもそのCMを見ることができるだけでラッキーなのですから。

業種や企業の方向性にもよりますが
少なくとも年商数億円規模の会社でなければ、TV-CMはありえません。
東京・大阪ならともかく、たんなる地方都市で
「年商数億円以上」で「まだTV未出稿」で「成長性がある」
この条件を満たす企業はそれほど数が多くないよ

と当時のあなぐまは語っています。確かにそのとおりなのです。


続・あなぐま就職自戦記[8]カルチャーショックを読む
【2008/07/11 22:05】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】 【営業】

続・あなぐま就職自戦記[6]飛び込みセールス
困難な状況に直面したときに
「どう行動するか」で人の価値は決まる。



・・・8年前の私も、今の私も、そして8年後の私も
困惑し、悩み、落ち込み、でも少しの勇気と希望を持って
立ち向かっていける人間でありたいものだな、と最近感じます。

てなわけで、あなぐまのフレッシュマン日記・第6回です。

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その11「ひるんでいます」(2000年4月30日)

 「飛び込みセールスをします!」と目標を掲げてから約3週間が過ぎました。はじめはやる気さえあれば何とかなると思っていたあなぐまでしたが、現状はひるんでいます。

 テレビにCMを出すことができる企業、といって皆さんはどんな企業を想像しますか?ある程度のステータスを満たした企業というイメージはないでしょうか?実際にTVCMを流している企業をよくよく見ると、ある程度の従業員と売り上げがあって、業種にも限りがあって、ひとくちに言えば「名の知れた」企業に限られていることが分かりました。(当然例外もあります。)

 つまり「新規にTVCMをうつ」というシチュエーションはなかなかありえないことなのです。それよりは、企業との以前からのお付き合いが存在して、時期に応じてCMが出されるというケースの方が圧倒的に多いのです。もちろん新しい企業や新しい業種が生まれることもあるのですが、地方都市のマーケットはそれほど活気づいてはいません。

 <-そういう意味では、テレビ局の営業は「硬直化したBtoB市場」で展開されているのです

 つまり、地元企業で「CMをうつ可能性がある企業の数」には、限りがあるような気が私にはするのです。その限りある企業群のなかで、先輩の営業社員が全くノーマークで、これまでに全くコンタクトがない企業がいくつあるでしょう?なんてことを考えてしまうと、経験も知識も人脈も足りない自分に何ができるだろうと考え込んでしまうのです。そして、ひるんでしまっています。


その12「なんのこれしき」(2000年5月6日)

 ゴールデンウイークでちょっと間があいての更新です。前回の少々めげ気味の精神状況を打開すべく、本屋で手に取ったのが「飛び込みセールスの必勝法」というタイトルの本でした。さんざん悩んだ挙句、「どうせいつかはやるんだから」という方向に気持ちが傾いた結果でした。

 <-すぐ本や事例に答えを求めてしまうのは私の悪いクセ?“自分流のアレンジ”を意識してはいますが・・・

 内容そのものは、学習教材のセールスマンとして優秀だった著者が、家庭への訪問販売を想定して自分の経験をまとめているものです。僕には直接関係しない部分も多かったのですが、セールスには「成功セールスイメージ」が大切だそうで、そのイメージをこの本がきっかけで考えるようになったのは大いなる収穫だったといえます。その他にも「断られた経験が多いセールスマンほど成功する」という言葉にも励まされたような気がしました。少し勇気が湧いてきました。

***************************

実際、テレビ局の営業は非常に特殊です。
目に見えない「電波」を切り売りして、正価はあってないようなものだし、
視聴者はあまねく人々なのに、クライアントはごく限られた人たちだけ。


皆さんはどれくらいの規模の地方企業ならCMを出せると思いますか?
売上が何億円?従業員は何人くらい?業種は?特徴は?
・・・答えは次回の日記で。





続・あなぐま就職自戦記[7]新人営業マンの失敗を読む

テーマ:就職活動応援 - ジャンル:就職・お仕事

【2008/07/10 21:47】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【営業】 【おすすめの本】

続・あなぐま就職自戦記[5]どこまでも貧乏性な男
きのう、きょうは東京。
先週あたりから、息の抜けない日々が続いています。
体調管理だけは気をつけないと・・・。

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その8「くりかえし」(2000年4月18日)

 仕事に少し慣れて、やや二日酔いぎみのあなぐまです。

 実は少し困った問題が起きました。それは、現在の僕がまだ「試用期間」で、半年後の本採用のときにどの部署に配属されるかが分からないことです。はじめは「報道部じゃないのかあ。」と思っていた私ですが、いざ営業部に配属されてみると、せめてこの分野で2、3年は働いて、それなりの知識と技術と経験を身につけたいなと思うようになりました。しかし半年後も営業部に残れるという保証は全くありません。ではこの半年間の目標を何に置くかと考えると、それはすごく難しい問題です。気持ちの中では少しでも早く担当を持つ準備をして、試用期間の半年の間にもやりたいことがたくさんあるのです。

 <-「バリバリ働かなくてもいいよ」と言われると大半の人は喜ぶのに、貧乏性なワタシ。

 しかしながらまだ配属されて1週間足らず。あせっても仕方がないのは十分承知しているはずなのですが、昨日あたりから何だか落着かない日々を過ごしています。先輩には「ゆったりできるのは今のうちだけだから、いろいろなことを学んだり考えたり質問したりする時間だ」とのアドバイスをいただきました。ちなみに世間のニュースでは「自分の希望する部署に配属されず、自分の人生が狂わされた」という理由で上司を逆恨みして事件を起こす人もいるようです。あくまでも企業は団体なので、自分の希望が通らない場合もありますよね。でも、自分が半年後にどの部署に配属されることになるのか、やはり心配です。なんだか入社前に悩んでいたことの再現みたいですが、もしかしたら、サラリーマンを続ける限りずっと考え続けていかなければならないことなのかもしれません。


その10「いただきました初任給」(2000年4月25日)

 やりました!ついに初任給をいただきました。金額は具体的には申し上げられませんが、自分としてはかなり多いほうだと思っています。ちなみに4月分は日割りだそうで、1ヶ月分の約3分の2が支給されました。

 ところで、ふとした疑問が生じました。というのもこの給料は何に対して支払われたのか、ということが分からないのです。この3週間は研修で、人の話を聞いて、いろいろな現場にお邪魔して、地元の道を覚えるということぐらいしかこなしていません。営業部に所属しているのに1円も稼いでいません。それでも給料はいただけるのです。(そりゃ貧乏な私にはうれしいことなのですけどね。)しかし例えば6ヶ月先、自分が担当を持ってバリバリに仕事をして、放送局のためにいくら稼いだとしても、今と同じ給料が支払われることになるのです。

 <-親が最近、自営業から雇われの身に変わり「それが企業の良さだよ」と思い知る。

 個人事業主の感覚からすれば変な感じがします。私は親が自営業なので、今の自分のように一生懸命やってはいるけれど、仕事してお金を稼ぐということができていないという状態なら収入がないのが当然だと思ってしまいます。学生のアルバイトでも研修期間の給料は安く抑えられているのが普通ですし、労働時間が増えて仕事を覚えればそれに見合う役職給や時間給がついてくるのが当然です。これから先忙しくなって、どれだけ会社に貢献をしようが1年間は同じ給料なのも不思議です。そして99%の人が2年目もほとんど変わらない給料をもらうことになるのです。良く考えてみればおかしな制度です。

 ただいますぐ「出来高払い」制のようなものを導入しても、今月の自分は会社にお金を払わなければならない(車も使わせてもらって、パソコンも支給されてなどなどという)状態なのでそれも困るんですけどね。これもそのうち当たり前に思うようになるのでしょうね。何となく複雑な心境のあなぐまでした。


続・あなぐま就職自戦記[6]飛び込みセールスを読む


【2008/07/03 22:20】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

続・あなぐま就職自戦記[4]お待ちボタンに感動
今週は本業がけっこうタイト。
あまり有意義な更新もできず、ずるずると古日記に頼るふがいなさ。
職場の冷房で体もまいってます・・・。

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その7「1週間は早いもんだ」(2000年4月15日)

 この1週間はあっという間に過ぎてしまいました。朝9時半に出勤して、ほんの少し作業をして、ほんの少し外回りのお供をしたらもうお昼です。昼食をとって、外回りの続きをしたり、調べものをしたりするうちに、オフィスのテレビから「夕方ニュース」の映像が流れはじめ、放送が終わる頃には仕事が終わります。家に帰っても何をするということもなく時間が過ぎ、寝て起きたら出勤です。早く余裕を見つけて、すきまの時間を有意義に使えるようにならなければ、とちょっぴりあせるあなぐまです。

 <-仕事のことを「作業」って言うのはやめようね。愛が感じられないから。

 さて、この1週間でずいぶん仕事のことが分かってきました。と同時に「なるほど!そういうことだったのか」と、TVの裏側が見え始めたような瞬間があります。皆さんが何気なく見ているTVCMは、誰がどんな作業をして放映されているのでしょうか?少しお話しようと思います。

 広告主である企業は、TVCM以外にもたくさんの広告を打っています。新聞・雑誌・ラジオの広告・折り込みチラシ、ダイレクトメール、求人広告などなどです。それらすべての作業を企業の広告担当者が取り仕切るのは途方もない作業です。反対に、TV局が地元の企業、全国展開している企業のすべての広告担当者といちいち連絡を取って作業するのも、ものすごく大変なことです。

 そこで「広告代理店」という存在が必要になるのです。広告代理店は広告主体(企業)と媒体(各メディア)との仲介をすると同時に、広告の方法・内容などについての調整を行う役割を果たしています。もしよければ、お手元のタウンページに掲載されている広告代理店の数を数えてみてください。意外にたくさんの広告代理店が地域に存在することが分かると思います。

 <-これは全く同意。オジサン1人で切り盛りする代理店なんかも意外に生き残っている。

 CMの発注は代理店を通して行われます。いくらの予算で、どの時間帯に、どのようなCMを放送するかについて、放送局・代理店・広告主の3者で調整をした後に、CM素材(簡単に言えばCMのVTRのことで、この制作も代理店が行います)と放送時間が決定します。放送局は1日分のCMを一本のVTRにまとめて、番組のVTR、キー局から生で流れてくる電波などの間に切り替えをして放映しています。

 ちなみにTVで流れる「しばらくお待ち下さい」の映像は、CMと番組、その他さまざまな映像をスイッチングする際のトラブル(たとえばテープの入れ忘れなど)が発生したときに流すことが多いそうです。主調整室(マスター)と呼ばれる部屋の操作盤には「お待ち」というボタンが存在します。
まだまだお話したいことはいろいろあるのですが、別の機会にということで。

 <-ちなみにCM送出システムは「コルゲンコーワ」でおなじみの「興和」という会社製。意外でしょ?

***************************

営業にいた日々は焦燥感たっぷりだったし、
ずいぶんオカシナ行動もしてしまったけど
振り返れば「社会人の最初の配属先」が営業だったことは幸運でした。
もし卒業したての若者がいきなり報道の現場に出たとして
どこまで「世間」の目線に近づけただろうか・・・?と疑問に感じるから。


続・あなぐま就職自戦記[5]どこまでも貧乏性な男を読む
【2008/06/27 22:11】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

続・あなぐま就職自戦記[3]入社そして営業へ
「古日記」はいよいよ入社後の生々しいお話に突入。
ほどほどに端折りつつ、当時の心境や「研修」について記します。

*************************
その4「やります!」(2000年4月3日)

 今日は入社式でした。まずはじめに、社長から辞令を受け取り、しばらくお話をして頂きました。あなぐまはこの社長と最終面接でお会いして「この人の可能性に賭けてみよう」と思ったほど魅力的な社長です。話の内容は、デジタル化を迎える地方局にとっては大変な時代になるが、さまざまに工夫をして地域の人々に貢献できる会社になりたい、といった主旨のものでした。

 ところで、私の配属は「営業部」になりました。最初は報道部だと勝手に思い込んでいましたし、このホームページをはじめとして、これまで自分がいろいろな人に「ジャーナリストになる」と宣言していた手前もあって、少し落ち込みました

 <-こんな思いをする新入社員は数多く存在するわけですね。お気をつけて。

 しかし、あなぐまがやりたいことは「現在軽視されている地域のニュースは、実は大切な情報なので、よりたくさんの人々に知って欲しい」ということなので、そのための土台としての「放送局の収入源」である営業部はものすごく大切な部署です。勉強させて頂こう、という風に気持ちを切り替えることにしました。今週1週間は、さまざまな部署の責任者の方からお話をいただいてます。役に立つ話ももちろん多いのですが、じっと座っている時間がほとんどなので結構疲れます。


その5「放送局はややこしい」(2000年4月8日)


 1週間の研修が終わりました。まず驚いたことが、放送局の組織がものすごく大きく、多岐にわたることです。細かい部署だけで20以上あるのですが、全体の社員数は100人ちょっとです。つまり一人ひとりの果たさなければならない役割がものすごく広く大きい、ということなのでしょう。(以下略)

 <-まさに井の中の蛙?!私の今の職場は組織図がA3で豆粒のような文字。


その6「目標ができました」(2000年4月11日)

 営業部に配属されて、2日が過ぎました。現在の主な仕事は、営業に関する知識を勉強することと、先輩の運転手と務めることのふたつです。社内にいるときは、いろいろな資料や文書を見ては、わからない部分を質問して勉強しています。また、電話を取るのも仕事の一つですが、まだあまり上手くはありません。社外に出るのは、先輩の得意先回りの「おとも」をする形で運転手を務めます。運転をしながらいろいろな話を聞いたり、地理を覚えたり、得意先に紹介していただいたりしています。

 <-この「おとも」運転が、のちに報道ですごく役立つのだから人生分かりません。

 営業部の雰囲気はものすごく良いです。たとえば先輩が後輩に無理やり酒を勧めたり、宴会芸の一つでも覚えなきゃいけなかったり、 といった典型的な「営業のイメージ」のようなものが、私の頭の中に何となく存在していたのですが、全くそんな気配はありません。

 ただ「営業部のあなぐま」はとりあえず6ヶ月の試用期間の間だけで、その先営業に残るか、他の部署に配属になるかは分からないそうです。よって、よほど僕が頑張らない限りは自分の担当を持つことはなさそうです。では私はこの半年間で何を目標に頑張るのか。自分にプレッシャーをかけるためにも、ここで宣言しておこうと思います。それは「飛び込みセールスをすること」です。以前からお付き合いのある代理店やスポンサーを担当するという形ではなく、自分で「新規開拓」ができるように、知識をつけ、先輩のテクニックを盗み、礼儀を勉強し、地理を覚えて、プラスアルファの何かを身につけていこう、というのが目標です。

*************************

新しい環境に不安を覚えつつも、
(自分に言い聞かせるように)ポジティブであろうとする
そんな当時の私のココロ模様がうかがえます。

・・・しかし読みづらい文章だなあ。

どうやら論理的に書こうとするあまり
「接続詞を多用すればよい」と勘違いしていた
ようです。
本来、文章の順番と流れがしっかりしていれば
接続詞はほとんど必要ありません。

それから「・・・ことです」という文章も
使い方によってはムダに文章を長くします。
今だったらこんな感じにしますけどね。

<例>
1週間の研修が終わりました。まず驚いたことが、放送局の組織がものすごく大きく、多岐にわたることです。細かい部署だけで20以上あるのですが、全体の社員数は100人ちょっとです。つまり一人ひとりの果たさなければならない役割がものすごく広く大きい、ということなのでしょう。

<添削案>
1週間の研修が終わりました。「放送局は組織が大きくて内容も多岐にわたる」と知ったのがいちばんの驚きでした。細かい部署が20以上もあるのに、全体の社員数は100人ほど。「一人ひとりの果たすべき役割が大きく、仕事の範囲も広い」ということなのでしょう。

2018年の私が読んで、どう感じることやら。


続・あなぐま就職自戦記[4]お待ちボタンに感動を読む

【2008/06/26 20:53】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】 【営業】

続・あなぐま就職自戦記[2]入社前研修
今回は入社前のビジネス研修のお話です。

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その2「研修って何でしょう?」(2000年3月22日)

 昨日、新人研修の資料をもらいました。3月末に開催されるリクルート主催の「FBC研修」という3日間の研修です。他の会社の新入社員と一緒に、ビジネスマナーの基礎や社会人としての心構えを学習するイベントのようです。あなぐまはこういう「実用的な学習」っぽいことが大好きなので、今から楽しみです。

 「あなぐま放送」が独自に行う研修についてはまだ詳しく聞いていません。ただ合宿形式みたいなものではなくて「顔見せ研修」といって、各部署の責任者や先輩にお話をうかがう、という内容らしいです。去年の会社説明会ではたしか「一週間で現場に出る」というようなことを言っていたように思います。ですから「顔見せ→配属決定→現場」という感じになりそうです。わくわくどきどきします。

 <-普通の放送局はもっと研修が長い。この時気づいていれば・・・

 たぶん新入社員なら誰でもそうであるように、私も新しい生活に期待と不安でいっぱいです。仕事そのものはがむしゃらに頑張ればいいだけなので不安は少ないのですが、学生時代の蓄えがほとんどない私のもっぱらの悩みは「お金がない」ことだけです。(これも新入社員の多くの人の悩みなのかも?)


その3「ビジネスの基礎です」(2000年3月30日)

 卒業式も終わり、いよいよ研修が始まりました。今日は3日間の研修の2日目が終わったところです。この研修を受ける前には「ビジネスマナーを覚える研修」くらいにしか認識していなかったのですが、中身はちょっと違いました。

 まず、自己紹介の後に「資料の作成」と称して、いきなり共同作業をします。私は5人組のグループなのですが、研修を通して使うたくさんの資料を自分達で必要部数集めて、ボックスファイルに適切にまとめて、別の班に納品するという設定です。どのグループも一生懸命やるのですが、時間設定を細かく気にせず流れの中で作業してしまいました。つまり「納期遅れ」になってしまったのです。確かに、学生が厳密な時間に追われることは、社会人に比べれば少ないのですが、自分の認識の甘さを思い知らされました。

 <-社会人になって気づく。これは非常にスタンダードなビジネス研修。

 ビジネスマナーに関するレクチャーもあるにはあるのですが、グループワークによる共同作業を通して社会人としての集団での働き方、のようなものを体験するのがほとんどでした。それはそれで楽しいのですが、個人的には「クレームの処理」だったりとか「手紙の書き方」といった実務をもっと勉強したかったなあ、というのが率直な感想です。

******************************

社会人になると遅かれ早かれ
「納期意識」なるものを叩き込まれます。
納期をしっかりとこなしつつ、自分らしい要素を仕事に盛り込むには
社会人になってからの訓練も重要ですが、学生時代の素地も大切です。

あの日一緒に研修を受けた工員さん。
どこで何しているのやら・・・。



続・あなぐま就職自戦記[3]入社そして営業へを読む

テーマ:就職活動応援 - ジャンル:就職・お仕事

【2008/06/24 22:40】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

続・あなぐま就職自戦記[1]新人の私がそこにいた
人には誰でも「黒歴史」なるものがあります。


週末。
PCの古いファイルを何気なく探索すると
「就職したばかりの頃の私が書いた日記」が見つかりました。


おお。そういえばこんなのも書いてたな。
当時の生の声だからすごく貴重だ。
・・・そうだ!
これを加工して「あなぐまのマスコミ塾」の
教材としてぞんぶんに活用しよう。



そんなことを思ったのですが、何が「黒歴史」かというと
当時の私、なんと実名(!)で日記を公開してたんですね。
すっかり忘れてました。

トップページに姓名も放送局名も完全に晒して
約1年、60エントリ近くも赤裸々な想いを綴っていました。
ブログの「ブ」の字も一切無かった2000年のお話です。

・・・まさに怖いもの知らず。

「当時の上司はどう思っていたんだろう?」
社会人9年目の私から見れば冷や汗の出る話です。


とはいえ、文章そのものは貴重です。
固有名詞などは伏せつつも
「大学を出たばかりの1年生な私」が感じていたことを
できる限りそのまま掲載したいと思います。

※私の文章力が上がったかどうかはさておいて、
読み返すと非常に「下手な」文章が多々あります。
ところどころ、9年生のあなぐまがツッコミを入れます。



*************************
その1「自己紹介です!」(2000年3月19日)

引っ越して3日が過ぎました。部屋の中がずいぶん落ち着いたので、ようやくホームページ製作に取りかかったところです。

さて、簡単に自己紹介から。私あなぐまは、ホニャララ県の出身です。(以下略)なぜ「あなぐま放送」に就職したのか、という理由ですが、簡単に言うならば「ご縁があった」ということだと私は思っています。ですから私はこの会社に惚れている、といっても過言ではありません。その延長線上にこのホームページを作ろうとしたきっかけもあります。話せば長くなりますので、続きはそのうちということで。

 <- 接続詞の使い方がぎこちない⇒文章はもっとスリムに

このページのコンセプトは「あなぐまが放送局に就職して、仕事の中で感じたことをお伝えする」ことです。僕と同じように将来ジャーナリストを目指す方々や、同じ業種の方々を中心に、ホームページ上ではなかなか見ることのできない「放送局員の日常」を一緒に体験していただければ幸いです。仕事でもホームページでも、どちらにおいても私は新人です。ですから、さまざまな問題がこれから先起こるかもしれません。未熟さはどうぞご容赦いただいて、お付き合いください。

 <- 8年前も同じこと言ってんのね、私ったら。(照

さて話は戻ります。
私が現在不安に思っていること、それは「4月にどの部署に配属されるのかな?」という問題です。私の目指す将来の仕事は、日本における地方の存在を今以上にアピールすること、伝えていくことだと思っています。つまり、放送局の「報道」の仕事がやりたくてこの会社に入りました。しかし放送局には「報道」以外にもたくさんの部署があります。私は「一般職」での採用なので、どの部署に配属になるかは自分では選べません。

私の気持ちは二つに分かれています。

ひとつは
放送局でいい仕事をするためには、「営業」「編成」「制作」その他、なるべくたくさんの職種を体験し理解して、その上で自分のやりたい仕事をやるべきだ」という思いです。

もうひとつは
いい仕事をするためには、若いうちからひとつの部署でずっと頑張って、その道のプロフェッショナルになるべきだ」という思いです。

この二つの思いで日々ゆれています。ただ自分の思いとは別に、4月になれば配属先は決定されるので「考えてもしょうがない」というのが今のところの結論です。
*************************


「実際問題、希望する部署で働けるとは限らない」
というエントリでも書きましたが
学生時代は「自分が希望する部署以外で働く姿」を想像できないので
それほど切迫感はないのかもしれません。

しかし企業で働けば、このような不安は尽きることはありません。
会社の人事異動だけは個人の意思ではどうにもなりません。
私も身をもって知りました。(今も同じですが)

でも長い人生、山も谷もあって、思いどおりになっている瞬間よりも
思いどおりにならない状況の方が圧倒的に多い
というのが真実です。
いつか来るであろうチャンスを待ちながら、
ポジティブに力を溜めるべきだったんだなぁ・・・と思います。

次回は研修の話です。


続・あなぐま就職自戦記[2]入社前研修を読む

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【2008/06/23 23:00】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】

マスコミは無条件に「陽のあたる場所」ではない
この2日、秋葉原の通り魔事件に関して書いた。
(正確に言えば、書かずにはいられなかったのだが)


ところで。


加藤容疑者が携帯サイトに
「夢は殺人をしてワイドショーの主役になること」
みたいなことを書き込んでいたと報じられていた。

・・・どうも誤解をされているようだ。
マスコミ志望者も含めて、敢えてこれだけは知って欲しい。


世の中には幸せな人も不幸せな人もいる。
これは致し方ない。
神様は決して公平だとはいえない。
私だって生い立ちを恨んだこともある。今でも悩みは尽きない。

たとえば家族に見放され、友人にも見放され
社会に適合できず、寂しくつらい思いをしている人がいる。
そんな時、テレビを見ると
「画面の向こう側にいる人たちは、きっと満たされているはず。
マスコミは幸せに満ちた、陽のあたる場所に違いない」

こう錯覚してしまうかもしれない。

私だってそう多くのマスコミ人を知っているわけではないが
仕事に明け暮れ、結婚もできず孤独なディレクターや
ストーカーに悩まされるアナウンサー、
多忙のあまり精神的に病んでしまった記者など、いろんな人がいた。

もちろん人がうらやむ職業ではある。
仕事は刺激的で、いろんな出会いもある。給料も高いかもしれない。
でも決してそこは、無条件に「陽のあたる場所」ではない
「華やかさ」だけでは片付けられない、大きな代償もあることを知って欲しい。

けっきょく画面の向こう側も、こちら側も変わらない。
同じように大変な生活があり、やっぱり誰しも悩みながら生きている。

転職して両方の世界を味わったからこそ、私はそう言える。

とはいえ、一部のマスコミ関係者が
世間からそのように思われているという事実にあまりにも無自覚
で、
時に高圧的、あるいは勘違いした行動を取りがちなのも確かだ。
「本当に自分たちは庶民の代表たり得ているか?」
と常に懐疑し、もっと謙虚な姿勢を持つべきだと思う。

恵まれた生活も結構だし、恵まれない暮らしも結構、
何事も結構という気持が大切だと思います
(松下幸之助の言葉)


「ないもの探し」
自分で自分を不幸と定義づけしてしまう前に
「あるもの探し」
あともう少しの勇気と積極性を持って、毎日を生き抜きましょうよ。
【2008/06/10 20:00】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】 【志望動機】

報道って何なんだ?-秋葉原の事件取材をめぐって
やはり昨日の通り魔事件は反響が大きい。

新世代の文化の中心ともいえる秋葉原で起きた事件らしい点は
「ネットと既存報道メディアの差異」
という、本ブログにも関係するテーマでのエントリや議論も多いことだ。

しかし、中にはずいぶん誤解している意見も多いと感じる。
私なりの考えを書いてみたい。


まずUstreamという技術を使って
現場近くから自分でストリーミングをしていた人
の話から。

秋葉原刺殺事件に遭遇して - Recently
http://recently.sakura.ne.jp/wp/?p=41
たしかに最初は面白そうだし、映像のネタになるだろうから。。。というのが配信をした動機だし、配信初めて視聴者が1000人超えた当りでかなり興奮しててただ撮ることに必死でした。

これはかなり楽しんでいたと思います。もしかしたら報道のカメラマンはこういう気持ちになってる人もいるんだろうなぁ~そんな気持ちの中ひたすら撮って、みんなの反応を見ていた。

MacBookのiSightという環境でも事件の様子を伝えられたらしいし。(自分は映してただけなので配信状態がどうだったかとか知らない)それでも、野次馬(一般市民)の人たちが2次的被害にあってないとか、警察・救急の方々の仕事ぶり、犯人の逮捕状況(このときは逃走中)などリアルタイムで伝えることができただろうし、事件を知ってから現場に急行したテレビ局の報道の人達よりは多くの情報を伝えられたと思う。


記者やカメラマンであっても、生まれて初めて事件現場に行った人間であれば
誰しもが高揚するだろうし、我を忘れることだってあるかもしれない。

しかし、1つだけ。
毎日現場に行って仕事をすれば分かることがある。
少なくとも私の知っている限り「興奮するから」「面白いから」
そんな浮ついた理由だけで、このハードな仕事を続けている人はいない。


それは「ただ情報を伝えるだけの人」
「目的を持って、仕事として情報を伝える人」との大きな隔たりだ。



次に、ずいぶん早い時間帯から
未確認情報や現場画像などを含めてバンバン情報を出していたという
GIGAZINE」の報道姿勢に対する意見を取り上げる。

GIGAZINEの事件報道にウェブの明日を思う - novtan別館
http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20080608/p4
ただ、報道のありようというのは変わって行くかも知れない。もはや速報的に現場を記録することは報道カメラの役割ではない。歩く人の大部分がカメラマンの役目を担うことが出来る。Webに掲示することが出来る。そこにないのは「報道としての選別」である。果たして、今見ているものは真実なのだろうか。

メディアによる捏造と、Webによる濡れ衣の可能性。何を信用すればよいのか。現実とフィクションの狭間にあるウェブの世界は現実との接点が増えるにつれ、変貌した姿を見せていく。ウェブによって現実が捻じ曲げられることへ対する怖れはウェブの個人メディア化への否定的な感情に繋がっていく。ウェブで行われるべきものは制限されていく?そんな未来も十分に考えられる。


すでにネットには大量の情報があふれているし、速報性もある。
「伝える側に回りうる人の数」だけで言えば、
限られた一部の人間が情報操作している懸念さえ抱かれている既存メディアより
比較的簡単な操作で誰もが情報発信できるネットメディアのほうが
メジャー感を持っているのでは?とさえ私は感じている。

しかし、情報の信憑性だけでいえば「まだまだ」であろう。
既存メディアの人々は(時に間違ったやり方をしているかもしれないが)
毎日10時間も20時間も情報収集に時間を割き、
多くの人から情報を集めるノウハウにも長けている。

「どちらを信用すればいい?」と恐れるのではなく、
「どちらも上手に使い、自分の信頼できる情報を構築する」
そのためのスキルを私たちが身につける必要がある。

もはや1メディアの1つの情報を得ただけで
「それは100%信じるに足りる情報である」などと確信するのは
時代に合っていない。

それぞれのメディアは自分たちの特性を生かして情報を発信し、
受け取る私たちがそれをしっかりと取捨選択する時代なのだ。



最後にこのエントリを紹介したい。

秋葉原通り魔事件 現場に居合わせた者の主観的記録 - 筆不精者の雑彙
http://bokukoui.exblog.jp/8328490
死んだ人に対し生きている人が出来ることというのは、死んだ人のことを記憶にとどめ忘れない(そして後世に伝える)ことだけであろうと思います。そこでその場に居合わせた者として、そこで自分が見聞きして記憶に残っていることを以下に整理し、事件の記憶をとどめる一助としたく思います。なお、どうしてもこのようなものはマスコミによる報道が「印象」を(その場にいた者にさえ)刻み込んでしまうものですので、小生はまだマスコミ報道に敢えて目を通さず、自分と同行の友人諸氏とが経験したことに基づいて、記録をまとめようと思います。ですので報道と矛盾する部分があるかもしれませんが、ご諒承ください。

(以下、イラスト付きの詳細なメモが続くが中略)

この場に居た人々が、犯人逮捕などの画像をやり取りしていたことへも批判の声が上がっており、確かにその指摘ももっともなところがあるとは思いますが、マスコミの取材の方もひとしきり話を聞くとほぼ全員、「何か画像をお持ちではないですか?」と聞いてきました。しかしそれもまた考えるに、マスコミも視聴者・読者の要望に応える必要性があるゆえのことでしょう。
有体に言って、必死になって逃げている時に振り向いて写真を撮る命知らずは、居るはずが無かったろうとは思います。


できれば全文を読んでいただきたい。
この方が見聞したものが、非常に丁寧に綴られている。素晴らしい。

「死んだ人に対し生きている人が出来ることは、
死んだ人のことを記憶にとどめ忘れない(そして後世に伝える)ことだけ」

という考え方は、おそらくこの数日間続くであろう報道と
それにまつわるさまざまな情報を見る際、ぜひ心に留めてほしい一言
だ。


昨日と同じ結論になるが、
今回の事件で私たちが記憶し、考えるべきは
加藤某という容疑者の生い立ちや評判、言動だけではなく
犠牲になった方々の悲しみ・怒りだけでもなく

「このような事件を2度と起こさないために、
私たちにはいったい何ができるのか?」


その1点である。
【2008/06/09 22:12】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

秋葉原の通り魔殺人から考える「事件報道の意義」
犯人は
「生活に疲れてやった」と供述しているとのこと。

・・・言葉もありません。
被害にあわれた方のご冥福をお祈りします。

サバイバルナイフで次々刺す 5人の死亡確認(asahi.comより)
http://www.asahi.com/national/update/0608/TKY200806080098.html
 8日午後0時30分ごろ、東京都千代田区外神田3丁目の路上で、車が通行人らをはねた後、車から降りてきた男1人が通行人らに刃物で次々に切りつけた。東京消防庁によるとけが人が17人(男性14人、女性3人)おり、警視庁によるとけが人には警察官(53)も含まれる。このうち心肺停止状態の人も5人程度いるという。男の身柄は確保され、万世橋署に連行された。けが人に子どもは含まれていないという。

 男は調べに、加藤智大容疑者(25)と名乗っている。殺人未遂の現行犯で逮捕した。車はレンタカーのトラックと見られ、神田明神通りを西から東に進み、歩行者天国中の中央通りとの交差点で数人をはねた。男が降りてきて、周囲にいた通行人を次々にサバイバルナイフのようなもので刺したという。


ほんの少しでも人の役に立ったり、人の行動を変えたり、
そういう可能性をマスメディアが秘めている
からこそ
犯行の未然防止という意味での犯罪報道が成立するわけで、
このような愚行に走る人間が今後出ないことを願うばかりです。

しかし、メディアの思いとはうらはらに
このような事件はなかなか減りません。残念ながら。

私だって、このブログを読んでいるあなただって
「まさか自分が殺人事件に巻き込まれるはずない」
何の根拠もない安心感をどこかで持ち、
画面の向こうの悲劇を、少なからず客観的に見つめているはずです。

もっと言えば、このような暴挙にいたる人間自身も
赤子として生まれてから終始一貫、凶悪凶暴だったわけでもなく、

いつ、どこでボタンを掛け違えてしまったのか?
自分の傷を癒すがごとく、相手を傷つけてしまうに至るのでしょう。


今後おそらく、報道・情報バラエティ問わず
この加藤某の生活や生い立ち、動機について取材を進め、
数日間はこの話題が加熱することでしょう。


たとえば中学・高校の同級生や近所の人がインタビューを受けたり、
文集やブログ・手紙などに記した言葉が明かされたり、
被害者の怒りの声や現場の騒然ぶりがリフレインされたり・・・。

でも、本当に必要なのは
「この事件の特異性を明らかにすること」ではなく
「二度とこのような事件が起きないための何か」
を考えることです。

つまり「生きる」ことの意味、「命」の尊さ・重さ、そんな当たり前のことを
親子で、家族で、友人同士で、恋人同士で
話し合い続けていくことが大切
だと私は考えます。

メディアはそのための問題提起をすべきであって、
決して加藤容疑者の特異性だけを明らかにするような取材姿勢だけは
取ってほしくないと切に願います。
このような事件取材でこそ、取材側(記者・ディレクター)の本質が問われる
のではないでしょうか?

*** 追記 ***
命を奪われた方が7人に・・・

秋葉原通り魔:死亡7人、負傷11人に…25歳男を逮捕(毎日.jpより)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080609k0000m040013000c.html

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【2008/06/08 16:35】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

もう止めよう…横並びの「アナウンサーブログ」
地方局のWebサイトにまつわる不祥事。

福島中央テレビ、アナウンサーのブログ記事盗用が発覚し謝罪
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/05/26/19686.html

夕方ニュースのメインキャスターが
有名ブロガーのエントリをパクってしまいました。
きちんと文章を再校正し、
あたかも「自分の記事」だと見せかける手の入れよう・・・
呆れます。

ぐっちーさんのブログ記事
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/425a1a95d2ce10abf4888abdefff8ea0
Web魚拓に残った盗作記事
http://s02.megalodon.jp/2008-0524-1230-08/www.fct.co.jp/announce/diary/ono-o/

元テレビ局員として、全く持って恥ずかしい限りです。
自分の意見を自分で書くことすらできないような人が
メインキャスターに座っていたんですよね・・・

事情がどうであれ許されることではありません。


この数年、地方局はどこもWebサイトに力を入れ
「アナウンサーブログ」「アナウンサー日記」的コンテンツを
掲載するようになりました。

もちろん自分の日常や思いをしっかりと綴ったものもあるでしょう。
楽しみにしているファンもいることでしょう。

でも、そろそろ止めません?
無理やり横並びで同じコンテンツを並べるのって・・・


かつて私の同僚だったアナウンサーからも
「忙しくて日記どころではない」
「ふだんネタになるような行動ばかり選んでしまう自分に疲れる」
「そもそも何の役に立つのか」

などの声を聞くことがありました。

そもそも、アナウンサーは
画面を通して情報を伝え、メッセージを込めるのが第一の仕事です。
しょうもない副業に時間を浪費するよりも
本業の「読み」の実力をもっと身につけられるよう
意識と時間を使うべき
だと思います。

***************

とここまで書いたところで、元TBSの川田アナウンサーの訃報を知る。
謹んでご冥福をお祈りします。
アナウンサーは良い意味でも悪い意味でも
本当に「大変」な職業だと思います。少なくとも私にはできない・・・

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【2008/05/26 19:57】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ブログ】 【体験談】 【ニュース】

NHKアナウンサーの守備範囲
ビデオに眠っていた「小学生将棋名人戦」を見ました。

子どもらしい「勇み足」や「うっかり」などがありましたが、
一方であれだけ「手が良く見える」というのはやはり驚きです。
ほそぼそと実力アップを願いながらも、全然手が見えない、
そんな私のようなオジサンにはうらやましい限り。

1つだけ残念だったのがNHKのアナウンサー。
将棋をどの程度知っているのかは分かりませんが、
4人の小学生・両親にインタビューする切り口がどれも画一的で
ちっとも個性を引き出せていませんでした。
特に関西の子はキャラが良かっただけに、もっといろいろ引き出して欲しかった。


NHKには数百人のアナウンサーがいますが、
民放に比べてものすごく守備範囲が広いのは確かです。

たとえば「NHK杯」と名のつく試合だけでも、

NHK杯テレビ囲碁トーナメント
NHK杯テレビ将棋トーナメント
NHK杯国際フィギュアスケート競技大会
NHK杯体操選手権
NHK杯スキー大会
NHK杯ジャンプ大会
NHK杯全日本カヌースラローム競技大会
NHK杯全日本選抜ボウリング選手権大会
NHK杯全国中学校放送コンテスト
NHK杯全国高等学校放送コンテスト
NHK全国大学放送コンテスト
NHK全国学校音楽コンクール
NHKマイルカップ(競馬)   (※Wikipedia-NHK杯より抜粋)

このような数多くのジャンルをカバーしています。
どの試合もテレビ放送され、アナウンサーが番組を進行します。
オリンピックの際も「よくこんなマイナーな競技を理解してるなあ・・・」と
感心するほどです。

だからこそ、将棋を担当するアナウンサーが
「将棋を打つ」みたいな初歩的な言い間違いをすると
将棋ファンとしては、何とも残念な気持ちになってしまうのです・・・
(★正確には将棋は「指す」、囲碁は「打つ」です)

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【2008/05/24 20:00】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】

人間と動物の歴然とした「差」?
動物の記事ってあんまり書いたことなかったので、
今ごろになってその「差」に気づく。


パンダ:リンリン死ぬ…展示中止し療養中 上野動物園
http://mainichi.jp/select/today/news/20080430k0000e040023000c.html

 体調を崩していた上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダ、リンリン(雄、22歳7カ月)が30日未明に死んだ。死因は心不全。(中略)上野動物園によると、リンリンはシャッターを下ろした展示室内で療養していたが、30日朝にお気に入りの場所だったプールに座り込んだまま死んでいるのを出勤した職員が発見。

水難事故:弟救助?8歳姉死亡 河川敷で遊んでいて転落--鹿児島
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20080430ddp041040012000c.html

 29日午前9時半すぎ、鹿児島県菱刈町川南の川内(せんだい)川で、近くの会社員、荒武和也さん(29)の長女で本城小3年の瑠利さん(8)と弟の同小2年、龍也君(7)がおぼれた。龍也君は救助されたが、瑠利さんは岸から約5メートル、水深約3メートルの所に沈んでいるところを発見され、約5時間後に死亡した

※2本とも毎日インタラクティブの記事より引用

どうやら動物には
「死亡する」
という言葉を使うべきではないようだ。

記者当時のハンドブックや資料を見ても
そんなルールは見当たらないんだけどなぁ・・・。

と思って、ほかのニュースを見ると
動物には「死ぬ」という表現を使っているものと
ふつうに「死亡する」と書いたものが混在していた。
どうやらデスクの好みが出るようだ。
【2008/05/01 19:24】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

社員食堂ってなにげにポテンシャル高い。
久しぶりに「労働条件」にまつわるお話。
テレビ局やマスコミに興味がある人のほとんどは

・休みはある?
・給料は高い?
・部署異動は?


の3つを「労働条件」として思い浮かべるでしょう。
でもなにげに「社員食堂」のポイントは高い、というお話。


私は毎日、社員食堂でお昼を済ませています。
田舎なので物価はそれほど高くありませんが、
その中でも当社の社員食堂はあきれるほど、安い。

<主なメニュー>
・日替わり定食 400円
・カレー (小)150円(大)250円
・コロッケ    50円
・ミニサラダ   50円
・とんかつ   100円
・うどん、そば(小)150円(大)200円
・おにぎり  1個50円


メニューはすごく少なく、決して健康的とも言えませんが
カレーとうどんと定食をローテーションしてずいぶん満足してます。
さらに水筒にお茶を入れてゆき、コーヒーは自分で入れるので
1日500円もあれば十分!なのです。
(※ちなみにノンスモーカー、朝食と夕食は自宅にて)


いっぽう、記者をしていた頃は、ずいぶんとヤバイ状態でした。

<朝食>
自宅では1分でも寝ていたいので、
会社近くのコンビニで菓子パン&野菜ジュース購入
<昼食>
外食もしくはコンビニ弁当
(ていうか食べる余裕がない日も多い)
<夕食>
なるべく自宅で食べたいが、
仕事の流れによっては外食せざるを得ない
<さらに>
1日3~4本は缶コーヒーやジュースを飲む
けっこう間食もする(スイーツやら肉まんやら)
ストレスが多く、飲みに出ることも多い


そんな私の旧勤務先だった放送局にも
数年前に社員食堂ができました(値段は1食600円)
健康志向のメニューが多かったので、
局員たちもさぞ喜んでいたことでしょう。
(私は上司の顔を見るのがイヤで利用しませんでしたが・・・)


<まとめ:社員食堂が果たす役割>
①健康管理(脱コンビニ&食事抜き)
②財布にやさしい(会社の負担度合によるけど)
③労働時間の確保(外に出る時間がもったいない?)
④リスクの低減(メシ行って事故しました、みたいな危険性)
⑤社員のコミュニケーション(メシ仲間的な)


・・・業務連絡です。
カテゴリに「ます☆ぶろ研究室」なるものを設置しました。
今まで分類が難しかった
「マスコミ/メディア雑考」「ブログ論」などがここに移動します。
【2008/04/15 22:30】 | 労働条件も大切です | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

いとも簡単に「論点を固定」するのが報道の悪いクセ
神奈川県平塚市で起きたエスカレーターの事故。
「また同じエレベーターで・・・」という見出しで、
印象に残った人も多いのではないでしょうか?
事故で指を切断してしまったお子さんとご家族は確かに可哀相だと思います。
でもこのニュース、私は見た瞬間(!)に違和感を抱きました。


まずは神奈川新聞の記事より、要旨を引用
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiiapr0804201/

 8日午前11時25分ごろ、平塚市のスーパー「西友平塚店」で、同市内に住む1歳4カ月の女児が、エスカレーターの移動式ステップと床の間に左手薬指を挟まれ、第1関節から先を切断するけがを負った。
 調べではエスカレーターは、1階から地下1階に向かう幅約1.3mのスロープ式下りエスカレーター。女児は、地下1階のフロアで、父親(39)が目を離したすきに、エスカレーター前付近までひとりで歩き、前のめりに転倒。移動式ステップとステップ引き込み口のある床の間のくし状になった約6ミリのすき間に指を挟んだらしい。父親がすぐに抱え上げ、近くにいた店員が通報した。女児は母親(28)と3人で買い物に訪れていたという。
 同店では昨年10月にも、同じエスカレーターの上りで、当時小学3年の男児(9)が手すりと壁、危険防止用の保護板の間に首を挟まれ一時、意識不明の重体となる事故が起きている。


いくつかのニュース番組を見ましたが、

◆同じ店で、同じエスカレーターで2回も事故が起きるのは、
教訓を活かしていないから!では・・・?
◆お子さんを持つ方には怖いニュースですよね?
さらなる安全管理の徹底を求めます!


というスタジオのコメントが大半でした。


あなぐまの疑問【1】同じエスカレーターというけれど
2つの事故は明らかに経緯が違います。
なぜ2つを並べる必要があるのでしょうか?

<去年の事故>
エスカレーターに乗っていて身を乗り出す
→保護板と手すり・壁に挟まれる
<今回の事故>
エスカレーターに駆け寄って転倒する
→ステップと引き込み口の継ぎ目に指を挟まれる

例えて言うならば
「道路で車と自転車の接触事故が起きました。
この道路では去年、反対車線でも
車と車の追突事故が起きています」という話をしたとして、
“この道路は危険ですね。管理がまずいのでは?”とか
“道路って危ないですね。お子さんを持つ親は心配です”という話になるのでしょうか?
このあたりは「必要以上に事実の因果関係を求めがち」
な報道の悪癖が影響しています。


あなぐまの疑問【2】そもそもの事故状況
去年の秋、エスカレーターの危険防止保護版や
ステップの継ぎ目などで事故に遭う、というニュースが連続しました。
「エスカレーターの整備不良」「安全呼びかけの不徹底」などを改善すべきだ
という話はその通りだと思いますが、
例えば子供がはしゃいだり、不意な動きをしたり、という状況があって
それを施設管理側が100%防ぎきれるのか?という点は甚だ疑問です。

今回の事故で言えば、
女の子は残念ながらステップと継ぎ目の間に指を挟まれたけれど
そもそも下りエスカレーターの降り口に
小さな女の子が駆け寄ってきて転倒するという状況は
「降りてきた人とぶつかる可能性」というレベルで十分危険な行為です。

両親がそばに居て、エスカレーターのほうに向かってる子供を見て、父親が駆けつけたが間に合わなかったらしい。これはもう、店の責任、と言うより、子供から目を離してしまった、両親の責任のほうが大きい、そういわざるを得んな。
(中略)自戒を込めて、この事故はやっぱり親が悪い。そう言える気がするな。

クルトンパパのいろいろ日記
http://crutonpapa.at.webry.info/200804/article_30.html


視聴者の中にはこういった感覚を抱く良識的な方も多いと思うのですが
某局のインタビュー映像では、

「2回も起きたって(今インタビュアーから)聞くと、確かに怖いですね」

という一般主婦の音声に対して

「2回も起きるのは怖いですね」

というテロップがあてられており、明らかな作為を感じました。


あなぐまの疑問【3】あれ?もしかしてこの店?

どの原稿でも
「事故が起きたのは、1階から地下1階に向かうエスカレーターで・・・
この店では昨年10月にも同じエスカレーターの上りで・・・」
と書かれています。

“もしかしてこのエスカレーターの機構や安全管理には
とんでもない欠陥が眠っているんじゃないか?”


という錯覚を抱いた人も多いのではないでしょうか?

西友のプレスリリースより
 西友初の2フロア型スーパーセンターのパイロット店舗として、2005年4月27日に「西友平塚店(神奈川県平塚市東中原)」をオープンいたします。1階は食料品、地下1階を生活用品と衣料品の売場とし、書籍売場や、ファーストフード5店が入ったフードコート(約280席)を設置、日ごろ便利にお使いいただける品揃え、サービスをご提供します。


調べてみるとやはり。

そもそも「西友平塚店には、1FとB1Fしか存在しない」のです。
(※写真を見ると駐車場には2F、3Fがありそうですが)

お客さまの大半がお店を活用し、恩恵を受けていると仮定します。
フロアに何基エスカレーターがあるかは分かりませんが、
「2フロア型」をウリにしている以上、上下の往来は激しいでしょう。

で、どんな安全管理をすれば効果があって、
かつお客さまにスムーズに買い物をしてもらえるのか?

キャスターはそこまで考えてません。記者も考えてません。
パッと現場に行って
「同じところで去年も起きている!?何てことだ!!」
という話が作りやすかったから、論点を固定しただけなのです。

このあたり、追加報道で少し修正されると良いのですが
昨今は「ここでも同じような事故があったと当局調べで判明した」
みたいなローカルの報道が追随するケースが多いので、
果たしてどうなることやら・・・。

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【2008/04/09 22:20】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

新聞の「発証部数」と「発行部数」、そしてテレビの視聴率。
まだ読みかけの本から、ちょっと「ほぉ」と思った話を抜粋。

サイバージャーナリズム論~「それから」のマスメディア
歌川令三ほか著 
第1章「新聞ビジネス崩壊の予兆」より抜粋

 日本新聞協会の統計では、発行部数は横ばいで、世帯当たり一部の水準を維持している。しかしこの公式部数が水増しされた数字で、実際には売れていない新聞がかなり含まれていたとすればどうなるか?そんな見せかけの部数は、あらかじめ“消えた新聞”と見なしたうえで、実質的な部数で新聞業の将来を論ずるべきであろう。
 ここから話はややこしくなってくる。日本には新聞が何部あるか、数え方には二通りある。業界ではこの“二重の部数”を「発証部数」と「発行部数」と呼んでいる。前者は実際に家庭に配達され集金される部数のことだ。実売部数ともいう。「発行部数」とは新聞社が印刷して専売店に送りつける部数のことだ。だが、新聞社が印刷し専売店に届いた新聞がすべて読者のもとに配達され、「発証部数」(領収書を発行する部数)になるわけではない。
(中略)
 この「発証部数」と「発行部数」の差に当たる新聞を業界では「積み紙」とか「押し紙」という。その数がどのくらいに上るのかは、各社とも“秘中の秘”で、日本新聞協会の部数統計には絶対に出てこない。(略)業界のうわさを統合すると、少ないところで17~18%、多いところで25%以上だ。

マスメディアのマスメディアたるゆえんの1つが
「どの程度の人に伝播するメディアか」という数字なのですが、
新聞社の細かいカラクリは知らなかったので、へぇ~!という感じでした。

ちなみに私の出身畑である地方テレビ局では
視聴者は「エリアの全ての世帯」をベースにして
「視聴率」をかけあわせたものを「リーチ(到達数)」として計上しています。

簡単に言えば100万人のエリアで視聴率10%なら、10万人が見ているぞ
そんな計算になりますが、この視聴率の算出方法は知ってますか?
100万人のエリアなら、およそ100世帯前後のモニター家庭に測定器を設置し
その数字をまんま「全体の傾向」とみなして算出します。
1軒が見る/見ないで数字は0.5%とか1%違う。(時間平均すると細かくなる)

統計学的にはそれで十分根拠があるらしいのですが、
1人1人のユーザがどのページを見たか分かるネットメディアに比べると
「広告を出稿する身」としては、なんとも心細い数字です。

まあ「メディア」というのは、どこか詳細を掴みきれず、曖昧模糊としていて
よく言えば広がりがある、悪く言えばウサンくさい、それこそが特性なのかもしれませんが。


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【2008/03/30 23:45】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【おすすめの本】

Yahoo!動画の野球中継に必要な人員の数はいかほど?
最近ビックリした話を。

パ・リーグ全球団の来期試合を「Yahoo!動画」で配信
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080125/gte.htm

 ソフトバンクの100%子会社であるG.T.エンターテインメント株式会社(GTE)は、プロ野球パシフィック・リーグ全球団から2008年度主催試合のインターネット配信権を取得。さらに、パ・リーグ5球団から2009年度のネット配信権と、08、09年度のCS/CATV/IPTVの独占放映権を取得した。
 インターネット配信権を取得した試合は、オープン戦28試合、パ・リーグ公式戦360試合、セ・パ交流戦72試合、パ・クライマックスシリーズ5~8試合。これにより、GTEは、ソフトバンクグループが提供する動画ポータルサイト「Yahoo!動画」や、携帯電話向けの「Yahoo!動画(ベータ版)」などを通じて、パ・リーグ全試合のライブ、ハイライト映像を配信していく。


ちなみに私はスポーツ大好きなので、
「野球中継のディレクター」はものすごく楽しい仕事でした!
(今でもバイトで呼んでくれるならやってもいいかなと思うくらい・・・)
でもアレってすごく大変なんですよ!特に機材と人手がたくさん必要。

キー局が中継すると10台以上のカメラを使いますが、地方局はお金がありません。
いちばん簡素なところでは「4カメ」体制というのが最低ライン。
バックスクリーンとネット裏、1塁側と3塁側に1台ずつカメラを置く。
でもボールを追うのに精一杯で選手の表情などおさえられたものじゃありません。
私がいた局は「6カメ」がスタンダードでした。

さて問題。
6カメ体制に最低限必要な人員の数はどのくらいでしょう?


とりあえずの答え。
<球場内>
1カメ・・・バックスクリーンからホームベースを狙う
2カメ・・・1塁側スタンド上段から、ボールの動きなどを狙う
3カメ・・・3塁側スタンド上段から、ボールの動きなどを狙う
4カメ・・・1塁側スタンド下段から、選手やベンチの動き、表情などを狙う
5カメ・・・3塁側スタンド下段から、選手やベンチの動き、表情などを狙う
6カメ・・・バックネット裏から、ピッチャーや電光掲示板などを押さえる
※試合が始まるとカメラマンは身動きが取れないのでバイト君が何人かフォローにつく
実況アナウンサー・・・言わずもがな、の花形ポジション
解説者・・・アナウンサー1人では進行が単調になりがちなので1人~2人必要
アナD・・・アナウンサーのそばでメモを渡したり、進行を手助けするディレクター

<中継車>
ディレクター・・・試合の流れやデータなどを駆使しながら、中継を演出する
スイッチャー・・・6台のカメラから送られる映像を瞬時に判断し、最高の映像に仕上げる
裏スイッチャー・・・リプレイ専用。表スイッチャーとは違う視点で映像を切り取る。
編集・・・「試合のダイジェスト」や「リプレイ」などを試合中に編集し、すぐにスタンバイ
VTR収録&出し・・・収録の管理&事前に作ったインタビュー映像などを送出する
TD・・・テクニカルディレクターの略。中継技術に関する一切を取り仕切る
音声・・・スタンドの音声で臨場感を出しつつも、実況の声をしっかり届ける
テロッパー・・・スコア、選手名、データなどさまざまなテロップを選び、切り替え
データ入力・・・テロップに反映される試合中のデータなどを入力

てなわけで、6カメ中継には最低でも20人程度のスタッフが必要です。
・・・で、話をYahoo!動画にもどすと、何と「毎日3試合を同時中継」だそうです!

ということは、最低でも1日60人のスタッフが必要で
各地を転戦するのだから、交代要員も含めて倍の人数は欲しいところ。
機材の数も「球場固定カメラ」かと思いきや、地方球場の試合までカバーするらしい。
さらに毎日ダイジェスト映像もあるらしく、編集スタッフもどこかにいるに違いない。

う~ん、いったいどれだけの資本を投下しているのか!?
すげえな Yahoo!動画。

てなわけで、私は時間がある限り、プロ野球を楽しませていただきます。
マスコミ志望者の皆さんは
「何台カメラがあって、何人体制でこの中継やってるんだろう?」
「なぜテレビ局は手を出さないパリーグ中継が、ネットでは成立するんだろう?」

などと考えながら見ると、また違った驚きや発見があるかもしれませんよ。

Yahoo!動画 - パ・リーグ 熱球ライブ!
http://streaming.yahoo.co.jp/special/sports/pacific_league2008/

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【2008/03/21 23:25】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】 【技術】

テレビ局の系列には「特色」がある・・・気がする
きょうは小ネタで。

私の独断と偏見!に基づく
各テレビ系列の性格というかカラーというか「特色・特徴」を書きます。

<日本テレビ系列・通称N系>
・体育会系の社員がバツグンに多い。営業の飲み会がどこも激しい。
・記者も押しが強く、抜け駆けも辞さない人多し。取材は直情的で浅い傾向。

<TBS系列・通称J系>
・NHKの次に、資金も人も多いのはN系とJ系。中でもJ系は体制が分厚い。
・ベテラン記者が幅を利かせる傾向。考え方も保守的?キレやすい記者が多い印象。

<フジテレビ系列・通称フジ系>
・「フジはバラエティ偏重、産経新聞は右傾化」とのイメージも、系列はそうでもない。
・おそらく守備範囲が広いせいで「制作もできる記者」が多く、バランスも取れている印象。
★私はフジ系ではなかったですが「ここは働きやすそうだな・・・」と当時思ってました。

<テレビ朝日系列・通称A系>
・フジ系とA系は歴史の浅い局が多く、中でもA系は系列内の力量差が激しい。
・記者は正義感に強く、報道も粘っこい。時に「行き過ぎ・やり過ぎ」で孤立する傾向も。

<NHK ※参考>
・ご存知の通り、資金力はNo1。社員数も圧倒的に多い。体制も分厚い。
・記者は文字通り「正義漢」だが、やや官僚的でコミュニケーション能力に欠ける人多し。
★民放で記者やっていて「NHKを快く思っている人」はいるのだろうか・・・?と疑問。

<テレビ東京系列・TX系>
・テレビ東京は経済ニュース強いですが、系列は全く関係ないと思ってぉK。
・あ、ごめんなさい。それ以外はよく分からないです・・・。

あくまで「独断と偏見」なので、あしからず。


<余談>
NHK杯将棋トーナメント決勝戦が史上初の生放送。
佐藤棋聖2連覇おめでとうございます!

私は勝負の行方に注目しつつも「3時間40分の生放送枠をどう処理するんだろう?」と
そんなことばかり気になってしまいました。
結果は約2時間で対局終了。後は「今年の名対局ダイジェスト」等でひたすら間を埋める。
視聴率なんか関係ねぇ!ということで、さすがはNHK。
もうひとつ。ダイジェストVTRのスムーズな編集(映像&音声)処理にも感動しました。
ふつう静止画を連続でつなぎあわせると
映像がカクっとなる、いわゆる「カットずれ」が出やすいのですが
さすがはNHK、いい機材持ってますね・・・うらやましい。(というか受信料と税金だけど)
【2008/03/16 18:00】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

週末ローカルニュースに変革の余地はあるか?
「ずっと変わらないものにはビジネスチャンスがある」
という言葉があります。
であれば、ここには可能性が眠っているかもしれません。

月曜日から金曜日まで、地方局は
昼・夕方を中心に1日1時間~2時間程度、ニュース番組を放映します。
内容も、意欲ある企画取材からグルメに至るまで多岐に渡っています。
特にここ数年、各局とも「夕方ワイド」「生活情報の強化」などに力を入れています。

ところが土日はどうでしょうか?

もし興味があれば、あなたの住む地域のニュース項目をチェックしてください。
そこには
・交通事故や火事が起きました
・催し物が開かれました
・季節の風物詩が見ごろを迎えています
・展覧会が開かれています

こういった項目ばかりが並んでいないでしょうか?

そして注目は放送時間。
平日は1~2時間も割いている内容に、1日あたりせいぜい10分~20分。
これを地方紙に例えれば、ふだん40ページの紙面が8ページくらいに減る勘定です。

何故こんなことが起きるのか?大きな要因は3つです。

1)土日は社員の多くが休みを取らなければならない→週末は3~4クルーで回す
2)平日取材のネタ元を支えている「記者クラブ」も土日は休みである
3)これらの事情からキー局も土日はニュースが少なく、地方局もその編成にならう


・・・何か問題ある?

と言われてしまえばそれまでですが、
平日は「尺が足りない」と10秒でも20秒でも切り詰めて原稿を作るテレビ局が
土日はうって変わって、10秒でも20秒でも「尺を伸ばそう」としてニュースを作る。
この姿勢に現役当時は何の疑いも持っていませんでした。

でもよくよく考えれば、平日も土日も同じ1分1秒。
あんな冗長な土日ニュースをダラダラと放送し続けることに意義はあるのでしょうか?
たとえば、10分のうちデイリーニュース枠を思い切って半分にして
残り5分で、その週イチバンの企画(特集)を再編集・再放送するとか、
1週間のダイジェストを放送するとか・・・工夫の余地はないでしょうか?
(キー局はどこもやっている手法ですよね)

実際にはマンパワーの問題や番組コンセプト・見せ方などに議論の余地はありますが
週末のローカルニュースにはもしかすると
「地域報道の変革」
の可能性が秘められているのかも・・・?と
そんなことをふと思った週末でした。

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【2008/03/08 19:12】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

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