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演出とやらせの境界線=「顔が出るかどうか」に尽きる?
作ってた側から見ると、なんとも“切な~い”ニュース。

テレビ愛知でやらせ…通行人装いインタビュー(sanspo.com)
http://www.sanspo.com/geino/news/090127/gnd0128000-n1.htm

 テレビ愛知(名古屋市)は27日、別会社に制作を委託したバラエティー番組で、スタッフが通行人を装い街頭インタビューに答える「やらせ」があったと発表した。登場した「通行人」と、番組最後に表示されるスタッフの名前が同じなのを不審に思った視聴者の指摘で発覚した。

 テレビ愛知によると、番組は1月16日未明に放送した「松井誠と井田国彦の名古屋 見世舞(みよまい)」。名古屋市内の観光地で出演者が通行人に感想を尋ねるコーナーに、メーク担当の女性スタッフ2人が出演した。

 再放送直後の22日、視聴者からメールで指摘を受けた
テレビ愛知が番組制作会社「ビデオネット」(同市)に問い合わせたところ、「出演者に次の予定があり、通行人を探す時間がなかった」と事実を認めた。テレビ愛知は「外部で制作した番組のチェック態勢が不十分だった。再発防止に努めたい」と話している。


「やらせ」の3文字を見て、

何だ何だ!?

と沸き立ってみたのですが
一般人を装ってスタッフが出演していた」とのこと。

確かに倫理というか信頼性というか、そういった側面では「悪い」んですけどね。
では、こんな場面は果たして「やらせ」でしょうか?「演出」でしょうか?


<ケース1>
【前提】お店が忙しい時間は取材どころではない
=どうしても飲食店がヒマな時間でないと取材させていただけない

だけど、お店に2~3人しかお客さんがいない状況で店内の全景を撮ると
いかにも「流行っていないお店」のように見えてしまう

【苦肉の策】しょうがないからスタッフが顔見えないように客席に座る


<ケース2>
【前提】飲食店でお客さんが楽しそうに食べているシーンを撮りたい
=だけどお店に来ているお客さんはカメラに映りたがらない

料理のアップとお店の全景ばかりではどうも臨場感がなく、
視聴者が「自分がお店に行った想像」をかきたてづらい

【苦肉の策】しょうがないからスタッフがご飯を食べて、顔見えないように撮影する


<ケース3>
【前提】飲食店で料理人が腕を振るうシーンが撮りたい
=だけど1度っきりじゃ撮影しきれないので、同じ料理を2度も3度も作ってもらうことになる

2度も3度も同じ料理を作ってもらった挙句、「料理のアップ撮ろうか!」となった時には
すでにどの皿も冷え切っている。そのまま撮影したら、いかにも「美味しくなさそう」・・・

【苦肉の策】しょうがないからお湯をかけて湯気を立てる。
終わったらスタッフが皆でたいらげる
 (できる限りは。だから太る・・・)


3つとも、情報系のバラエティ番組では常套手段だと思います。
でも「スタッフが一般人を装って顔を出してはいけない」
という1点だけが「やらせ」と「演出」の境界線のような気がする
んですね。
・・・何ともフシギなお話ですが。


しかしまあ。

「本放送」ではバレずに「再放送」で発覚だなんて・・・
泣けてくるじゃありませんか。
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【2009/01/27 21:39】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【ニュース】 【制作】

バラエティの現場に学ぶ知的生産術
先日、残念ながら放送終了してしまった
テレビ朝日系のバラエティ番組「くりぃむナントカ」

「ナンバー2選手権」などの企画発想の自由さ
「ビンカン選手権」に代表される番組づくりの丁寧さ
ディテールに対する執拗なまでのこだわりと
強い「お笑い愛」を感じる、斬新な番組でありました。

その現場がリアルに体験できるVTRを発見!
テレビ局を志す学生さん、バラエティ好きな視聴者、
1人でも多くの方にこの映像を見ていただきたく
リンクさせていただきます。

くりぃむナントカ 最終回ノーカット版
http://www.tv-asahi.co.jp/tvasahibb/free/nantoka/
(動画が残っているうちにぜひ!)

「OA本編は7~8分にまとめられているくだりが
実は26分も収録していた」というのは、まあ当然の話といえばそうですが

“どのようにしてオチを作るか?”

の一部始終を目撃することができます。

<あらすじ>
舞台は「最終回4年間お疲れ様」と書かれた打ち上げ会場。
くりぃむしちゅーと大木アナ、次長課長、バナナマン、土田晃之が
グラスを片手にしんみりと思い出を語ってゆきます。
最後に大木アナが大粒の涙を流しながら、
「この4年間は私の青春でした・・・」と語っているところに
カンニング竹山が真っ白なスーツでなぜか「おめでとう!」とはしゃいで登場。

どうやら「浜口京子のメダル獲得を祝う」というドッキリにかけられ、
結果として会場の雰囲気をブチ壊してしまう羽目になった模様。
ドッキリのスタッフはくりぃむしちゅーも知らない人、というレトリックで
「お前、あいつと親友だろ!?親友同士で大事な最終回ふざけて来るなよ!」
というオチになり、初めは否定していた竹山が、最後は吼えながら
「おい親友!!帰るぞ!」とビール瓶片手に会場を後にする。
最終回の締めくくりとはとても思えない、攻撃的なエンディングでした。

○「オチ」を生み出す知的生産術とは?

ノーカット版を見ると、どうやらMCの2人以外は
竹山の登場を全く(ガチで)知らなかったことがわかります。

序盤、上田・有田は“最終回なのに“祝”ってどういうことだよ!?”
という当初想定していたキーワードで、何とかオチを探っていきます。
しかし、なかなか着地点が見つかりません。
竹山自身も本当に騙されているようなのです。
そこで周囲の芸人が「情緒不安定じゃないの?」などと
竹山=切れキャラと素のギャップが激しい、という側面で
新たな方向性を見出そうとします。

しかししかし。
竹山は本当に動揺しているようで、なかなか話が進みません。
そこで有田が気付きます。
「だましたスタッフ、どこにいるのよ?」と。
竹山の「あいつだよ!」に
「俺たち知らないもん。親友連れてくるなよ!」というギミックを生み出し、
話がようやく収束に向かいます。

26分のほとんどが
中盤の「探り探り」を克明にとらえていますが
OAではバッサリとカットされています。
このあたりに注目して動画を見ると、「実に面白い。」


○実は大切な「ガヤ」の一言

大木アナも当初は本当に泣いていたと思われるが
途中ではしっかりと笑っています。
バラエティ初挑戦から4年、彼女は本当に成長したようで
終盤、くりぃむしちゅーの2人に「どう?竹山?」と聞かれ
「何で祝いなのかもわからないし、何より
どーして親友さんを連れていらっしゃるのか・・・?」
としっかり表情つきで、オチへの上積み(フリ)を作っていきます。
何という「順応力の高さ」!
途中の次課長・バナナマン・土田のアシストも見逃せません。


○誰がどこまでドッキリを知っていたのか?

岡本夏生はこの番組に出て
“あんた達、ガチンコすぎるわよ!”という言葉を残しましたが、
動画を見て一番印象的だったのが
「くりぃむナントカ」のスタッフのこだわりぶりです。

・MC以外は本当にドッキリを仕掛けている点
(最近のバラエティでは大半が演出ドッキリだと思いますが)
・収拾がつかなくなっても決して途中でカメラを止めない点
・あえて最終回のこの場面にそんな演出を仕掛ける点

いずれもお笑い現場に憧れる人にはぜひ学んで欲しい
「制作魂」というものを見せつけられる気がします。
【2008/10/01 21:52】 | ます☆ぶろ研究室    (マスコミ・ウェブ論考) | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【制作】

番組制作にも通じる「良いコンテンツの条件」とは?
最近は実務が忙しくて、仕事上の情報収集がほとんどできていません。
久しぶりに「Web担当者フォーラム」を斜め読みすると、
なかなか興味深い記事を見つけました。

すばらしいコンテンツを作って「読者」を「ファン」にする4つのポイント
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/03/19/2820
最も影響力のあるサイトは、ユーザーの頭と心にアピールして、絶えず情報を得ておくために読み続けなければいけないと感じさせる。読者は、そのように感じ始めたら、そのサイトと強い一体感をもつ可能性があり、そのテーマに関してはまず君のサイトを見ずにはいられなくなる。


まあずいぶんとストレートでぎこちない日本語だなと思って見ると
「SEOmoz」という海外人気ブログの翻訳だそうで。

元ネタはこちら。
Whiteboard Friday - Creating Great Online Content
http://www.seomoz.org/blog/whiteboard-friday-creating-great-online-content

ここに埋め込まれている7分ほどの動画は
「良いコンテンツのポイント」を解説しているのですが
これが素晴らしく分かりやすい好授業。
英語なので全ての言葉は分からないけど、ニュアンスはすごく伝わります。
以下、抜粋しつつ・・・。


◆良いコンテンツとは?
subject matter(テーマ) timeliness(話題性)
quality(質) audience(観衆)
 の4つのポイントがある。

◆良いsubject matterとは?
ポイントは、見ている人にとって
「creative」「more intelligent」「more clever」「more inspire」
(日本語では創造的で、知的刺激があって、何かを発想させるもの)であるかどうか?
同じ話題であっても、これらの視点を交えると良いコンテンツに近づく。

◆timelinessとは?
ちょっと早いくらいのタイミングで出すのが良いコンテンツの条件。
話題が流通してしまうとcompetitor(競争相手)が増えるからというのが理由。
このあたりは非常にブログ的。

◆qualityとは?
まあずいぶんと根源的な問いをするものです。
「design」「writing」「research and effort」の3つの要素があるそうですが、
“このあたりは個人の好みもあるからね”みたいなこと言ってたような気が・・・。

◆audienceに対して
「empathy」「emmotional appeal」
つまり共感と感情への訴えでしょうか?
これが大事だよと。
んで、最終的には、
price compalisons(和訳すれば、おトク感か?)が大事なんだ!と訴えてました。


これはテレビ番組の制作でも同じことが言えますね。
分かりやすい例ではこのあたりでしょうか?

subject matter ・・・トリビアの泉とか行列のできる法律相談所とか
timeliness ・・・情報番組の興隆とか
quality ・・・research and effort は最近多い手法ですね
audience ・・・みのもんたがこのあたりウマいんだろね

人気番組をこの4つの指標で評価するのも面白い切り口かもしれません。

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【2008/04/10 21:32】 | ます☆ぶろ研究室    (マスコミ・ウェブ論考) | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【必勝法】 【制作】

デジタル化が描いた番組制作の未来と現在(後編)
昨日のエントリをまとめると

1)デジタル化は、視聴者との「情報のやりとり」を軸にした新しい番組制作を
見出す光明になるはずだった。
2)しかしデジタルテレビの「情報入出力機器」としてのポテンシャルがやや低く、
いざ視聴者が“能動的に”テレビと情報のやりとりをしようと思うと、物足りない。
3)NHKの例を見ると「デジタルテレビは投票機能が中心」にならざるを得ないが、
ケータイなどをうまく組み合わせると、視聴者とのやりとりを軸にした番組づくりはできる。
しかし情報をさばくための莫大な資金・マンパワーが必要となる。

で、テレビ局がとる選択肢は2つ。

◆思い切って設備投資・人的投資をして魅力あるコンテンツを創生するか
◆従来の枠を超えない程度のカネ・ヒトで、可能な範囲の新しい制作方法を探るか


当然、意欲のある会社は前者を選びたいと思うはずですが
そこでキーになるのが「企業としての経営」だといえるでしょう。


ここでたとえ話を。

私が今勤めているメーカーは1年の売上が数百億円です。
しかし売上の数%でしかない、十億円前後の設備投資をしたとしても
大きな経営判断が必要で、投資家の材料や新聞のネタにもなります。

一方私がかつて勤めていた放送局は1年の売上が70億円程度。
その会社が、1年分の売上に匹敵する70億円の設備投資をして
デジタル化に取り組みました。これはとんでもないこと!のはずです。

なぜこんなことをしてもローカル局は何とかなっているのか?
それは利益を生み出すための原価がメーカーに比べて少なくて済み
本気になれば短期間で設備投資の回収が可能だからです。(大雑把な説明ですが)

ただ実際問題、それでも3~4年前から
「デジタル化の投資がすごい額なので、何とかしなければいけない」
という経営層の危機感は現場にも伝わっていて
いろんな変化が目に見えて表れるようにはなりました。

・カメラチャーター(1日10万円以上する)をデスクが嫌がる
・テープの使い回し回数を増やすよう指導が入った
・必要経費であるはずのタクシー代に上司のチェックが入る
・アナウンサーのプロダクション化が進む(アナウンサーだけ別会社に所属)
・アウトソーシングの推進(記者・ディレクターがプロダクションから派遣される)
などなど・・・。


とあるブログの書評から引用します。

テレビ放送のデジタル化に伴い、
膨大な設備投資を強いられるTV局は、
力のない地方局からバタバタとつぶれるかもしれない。

ネット広告がテレビCMを超える日 | phas.jp


こういった言説はphas.jpさんに限らず、定説化している部分もあって
私が就職活動をしていた10年前からささやかれています。
数年前には「ココとココが合併するらしい」なんて噂が
まことしやかにささやかれていました。(今はどうなんでしょうね?)

ネットの記事をたどると、この本では
「2018年あたりにネット広告の収入がテレビ広告を上回る」という説を唱えていて
そのあたりで経営の淘汰も進むだろうと予測しています。
しかし。
あなぐまの経験を元に推測すると、淘汰はもう少し先かなと感じています。
理由は4つあります。

1)団塊世代の大量退職による人件費の圧縮と組織の若返り(マンパワーの増加)
2)各局が推進しているであろう経営のスリム化による資金繰りの良化
3)新聞や雑誌、看板など他の広告媒体の衰退による、相対的な媒体力の向上
4)テレビ局の経営構造から見て、デジタル化の設備投資回収は10年程度で可能



では、本エントリのタイトルに掲げた「デジタル化が描いた番組制作の未来」はどうか?

総務省が推進する「デジタル放送による変化」という狭義の意味では、かなり難しいでしょう。
しかしデジタル化もっと広く「ネットを代表とする情報技術の広がり」だと捉えた場合、
番組が本当に面白く、価値のあるものかどうか?で他媒体と競わなければなりません。
つまりテレビ局の媒体価値の源泉である「番組制作」の未来が問われているのです。


かつてのラジオ、映画、新聞がそうであったように
影響力で頂点にあったメディアが転落するとき、そのスピードは本当に速い。
そして立ち直るにはかなりの時間を要します。
まだ現在テレビは影響力最大のメディアだと思います。ネットの話題でも中心ですし。

この10年は「本当に視聴者に役立つ、面白い、大切な情報とは何か?」を問い直し、
メディアとしてのレゾンデートル(存在意義)を追求する原点回帰の番組制作を望みます。
そしてメディアとしての権威や影響力を維持できるよう努力するほかありません。
そのためのカギは、お金ではなくマンパワー。局員が不祥事を起こすなど言語道断。
大変な時代ですが、私は今の若手と未来の制作者にやはり期待してしまうのです。
・・・まだ、可能性は残されています。


※あともう1点、放送編集機材(プロ仕様)に技術革新が進んで、チープ革命というか
低価格化が進み多くの人の手に渡るようになると、YouTubeやニコ動がもっと盛り上がり
テレビのメディアパワーを脅かすのかもしれないなあ・・・という予感もあります。
携帯カメラの高機能化の方が近道かもしれませんが。

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【2008/02/27 22:20】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【営業】 【技術】 【制作】

デジタル化が描いた番組制作の未来と現在(前編)
少し大きなテーマを書いてみます。
まずは昔話から。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2000年春、新入社員の私は
BSデジタルの社内説明会に出席していました。
営業部長の手に握り締められていたのは
「デジタル化はこんな放送を可能にする!」という内容のプレゼンシート。

当時の放送局員たちが描いていた近未来です。

◆画質や音質、多チャンネルやEPGなどデジタル化の特徴は多いが、
その中で最も魅力的なのは「双方向性」である
◆たとえば旅番組の中で「データ取得」みたいなボタンを押すと
タレントさんが訪れているお店の情報やタレントさんが着ている服など
好きな情報を視聴者がGETできる
◆さらにそこから問い合わせや宿の予約、ショッピングも可能になるはずだ
◆生放送では、視聴者からの意見をリアルタイムで集めることができて
それを番組進行に反映できる。もっと番組が視聴者に近づけるはずだ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・あれから8年。何が実現したでしょうか?

デジタルテレビのリモコンについている4つのボタンで
たとえば視聴者参加型のクイズや投票をする番組は出現しました。
データ取得ボタンで番組に関する“ある程度の情報”を引き出すこともできます。
でも8年前の部長さんが予見した未来には、ほど遠い実態です。


続いてNHKの編成マン(デジタルサービス部副部長・田中寛さん)のお話を抜粋。
<TV放送がインターネットに歩み寄る理由 - ITmedia エンタープライズ>
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0802/06/news001.html

・・・紅白歌合戦といえば、赤白の勝敗をNHKホールに集った方々が投票することが恒例となっていました。その範囲をホール内から広げ、視聴者、それもインターネットを介したものへと拡大することで視聴者とのつながりが広がりました。特にケータイからの受け付けを行うようになって、年齢層はもちろんのこと、これまでと比べものにならないほどの多くのアクセスを受けるようになっています。(中略)2007年末の放送では5万人からの受付を可能としました。この拡大の裏には、インフラ整備が大きく関与しているのですが、データベースシステムの見直しも何度も行いました。

 日ごろからインターネットとの協調は意識しており、紅白歌合戦だけが視聴者参加番組というわけでもありません。さまざまな番組で双方向演出への取り組みを考えています。(中略)今後のTV放送に必要なものは何なのか? その可能性を考える上で、視聴者投票を中心とするリアルタイムの情報を、いかに短時間で解析できるかもポイントだと思います。

私がこのインタビュー記事で着目したのは3点。
◆紅白歌合戦の投票は「ケータイからの参加」に間口を広げた途端、参加者が急増した
◆視聴者参加の仕組みには「インフラ整備」が不可欠である(ハード/ソフト)
◆双方向の演出を常に考えてはいるが、中心は「投票」であり、成功例は紅白である



テレビは「受動的」なメディアです。
視聴者は一方的に流れてくる映像と音声で娯楽を享受していました。
デジタル化は「情報のやり取り」という側面を入れることで
新しい番組制作が可能になるはずだ!というストーリーを描かせました。

しかし、ひとたび視聴者が「能動的」にふるまおうとした途端、
現状のデータ放送が提供する情報のやり取りは「もの足りない」機能でしかない
という現実にブチ当たっています。

<データ放送の欠点 視聴者側>
情報の入力:ボタン操作中心で、文字入力ができない(しづらい)
情報の出力:画面の中で得られる文字情報が少ない(探しづらい、広がりがない)


機能面として、たとえばキーボードが付属になったり、リモコンが使いやすくなったり
データ取得が高速化してリンクを使いやすくなったり、画面構成を見直したりと
もの足りなさをカバーできる可能性が全くないわけではないのですが、
もう1つテレビ局側の体制整備にも課題があるのです。

<データ放送の欠点 放送局側>
集めた情報の処理:視聴者は数万人。全員の意見を受け付け処理するのは誰?
発する情報の入力:視聴者が欲しい情報は幅広い。データを打ち込むのは誰?



NHKの「ケータイ大喜利」という番組を見たことがありますか?
一人ごっつの“お笑いセンター試験”を髣髴とさせる、懐かしさ漂う(笑)番組です。
1回のオンエアで10万件を超える視聴者投稿を受け付けているのですが、
何よりビックリするのが、放送中に写るスタッフとパソコンの数の多さ!です。

お揃いのスタッフジャンバーを着たアルバイトと思しき数十名のスタッフは
(想像ですが)おそらくNHKが構築した専用のシステムを使って
データベース化された投稿の中から面白そうなものにチェックを入れます。
出演者の千原ジュニアは「選りすぐりのネタだけを集めた画面」を閲覧しながら
“つづいて○○さんの作品行きましょう!”と発言します。
そこで必ず今田耕司が同じセリフを繰り返すのですが、
この10秒ほどの時間で投稿者紹介とネタ紹介のテロップ2枚を
システムから自動生成してスタンバイしている
のだと思われます。

システム開発とメンテナンス費、アルバイトの人件費など莫大な投資をすれば
情報のやり取りで番組に活気をもたらすことが実現できることを示す好例です。
スポーツや人気バラエティの放送中に盛り上がる“2ちゃんねる実況板”もそうですが
「放送」と「情報のやり取り」に親和性があること自体は疑う余地がありません。ただ、それを活かすための「資材」がないのが問題です。


長くなったので続き(テレビ局の経営のお話)はまた明日。
【2008/02/26 20:48】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【営業】 【制作】

制作ディレクターの1日はこんな感じ
制作ディレクターの1日のスケジュール。
(放送日直前の行動です)

AM6:00 徹夜の編集に疲れ果て会社で仮眠。
AM9:00 はたと目を覚ます。再び編集室へ。
PM1:00 シャワーを浴びに一時帰宅。昼食もすます。
PM2:00 ふたたび会社に戻る。
PM4:00 プロデューサーが現れ編集状況をチェック。
       鬼のように直しが入る。今日も徹夜か?・・・(エンドレス)

もちろん1年365日、毎日こんなことをしていては死んでしまいます。
ネタ探しだけで終わる日もあります。
たまに休みもありましたがひたすら寝てました。
まあディレクター生活を振り返ると「シャレにならない」くらい忙しかったです。


<関連リンク>記者の1日のスケジュールはこんな感じ《この就活ブログがスゴイ》②ADが見た制作現場の実態スポーツ中継における「演出意図」~大阪国際女子マラソン
【2008/02/24 13:15】 | 労働条件も大切です | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【制作】

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