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記者もカウンセラーも目的は同じ「人助け」
質問をいただきました。

 私は記者になって事件報道を通して精神障害に対する偏見をなくしたい、孤立している労働者(セクハラを受けている方が会社をやめさせられそう、など)の問題を取りあげたい、などと思っているのですが、お門違いでしょうか?

 カウンセラーになった方がいいんじゃないか、とよく言われてしまうのですが、私は世の中を良くしたくて、そのためには影響力のあるマスコミに行きたいのですが・・・



まず“お門違い”では全くないと思います。

記者の仕事とは「世の中にあまた存在する情報の中で、
読者・視聴者に“これは是非知ってください!”と訴えたい情報を探し、
適切に伝える」というのが基本スタンスです。
世の大半の記者は自分の記事によって、少なからず誰かの役に立ちたい、
あるいは世の中を変えてゆきたい!と考えているはずですよ。


ただ、微妙にニュアンスの違う2つの事象が
志望動機の中でひとまとめにされている印象があります。


(1)孤立している労働者の問題を取りあげたい
(セクハラを受けている方が会社をやめさせられそう、など)


<カテゴリ>セクハラと解雇=社会、経済(雇用)の問題

<方向性>たとえばAさんが困っている
⇒報道によってAさんの問題が解決する方向に向かいたい


(2)事件報道を通して精神障害に対する偏見をなくしたい

<カテゴリ>精神障害=社会、医療の問題

<方向性>
たとえばAさんが困っている→Bさんはじめ周囲の理解が得られない
⇒報道によってBさんの問題が解決し、結果としてAさんが少しラクになる?


たった3行の書き込みに揚げ足を取るような印象を持ったらごめんなさい。
でも「たった3行」だからこそ、あなたの考える全てが出ているべきです。
エントリーシートであれば、そう分量は変わりませんからね。

カウンセラーも記者も、実は「人を助けたい」という目的は同じです。
しかし仕事のカテゴリや方向性には、大きな違いがあるはずです。
(1)と(2)の違いにもう少し意識を向けながら
「自分が記者だったらやりたいこと」を具体化&絞り込みしてはいかがでしょうか?

上手くできれば
“お門違い”というコンプレックス的な負い目を抱く必要は少なくなるのでは?
と思いますよ。

※よろしければ「情報を扱った経験」を大切にしよう
というエントリもお読みください。


あと筆記試験は新聞を読むのが一番でしょうか‥?
新聞社とnhkを受ける予定なのですが‥。
すでにエントリがあったらすいません‥。



新聞も大事だと思いますが、
基本的に「その日の出来事」が中心に書かれているメディアです。
なので新聞だけでここ2~3年、ここ10年の流れを全て掴むことは難しいでしょう。

新聞も読みつつ、ネットや書籍で「あるカテゴリのまとめ」をすることをオススメします。
たとえば「年金制度」「株価変動」「温室効果ガス排出」などのテーマは
毎年ホットなキーワードが変わっていますが、本質を掴むには
5~10年くらいの動きを大局的に抑えておく必要があります。


就職活動、頑張ってください!
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【2009/02/12 22:41】 | 求められる人材像とは | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【志望動機】

【冬休み限定】あなたの文章、添削します!
今年も残すところ2週間あまり。
年末が待ち遠しい今日この頃です。


“せっかくの冬休み。
何か世の中のお役に立つことを1つくらいは・・・”



ふとそんなことを思い立ちまして、
私がみなさんの「志望動機」「自己PR」などを
添削指導させていただくキャンペーンみたいなものを
やってみようかと思います。


これまでにもコメント欄やメールを使って
多くの学生さんから質問をいただき、
自分なりのアドバイスもさせていただきましたが、
こういう形での募集は、たぶん最初で最後だと思いますので
お気軽に応募ください。


<冬休み限定 あなぐま添削キャンペーン>

◆募集期間
12月16日(火)から30日(火)までの2週間

◆テーマ
基本的に自由です。
すでにエントリーシートを書き始めている方は
その内容をお寄せいただいても結構です。
「まだこれから・・・」という方は、
下記のテーマから1つ2つチャレンジしてみてはどうでしょうか?

Q.この業種を志望する動機は何ですか?(400文字程度)
Q.あなたの一番の「強み」を教えて下さい。(400文字程度)
Q.「光」というテーマで自由に文章を書いて下さい。(800文字程度)

◆応募方法
この記事のコメント欄に直接ご記入下さい。
コメントを他人に見られたくない場合は、
「管理者にだけ表示許可」の機能をご活用ください。
またメールでのやり取りを希望する場合は、その旨明記下さい。

◆返却時期
応募数にもよりますが、1月6日(火)までには添削できると思います。
ただ添削するだけじゃなくて、
「なぜその方がよいか」みたいなコメントも盛り込む予定です。
【2008/12/30 00:00】 | 【受付中!】就職質問箱 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【志望動機】 【エントリーシート】

マスコミは無条件に「陽のあたる場所」ではない
この2日、秋葉原の通り魔事件に関して書いた。
(正確に言えば、書かずにはいられなかったのだが)


ところで。


加藤容疑者が携帯サイトに
「夢は殺人をしてワイドショーの主役になること」
みたいなことを書き込んでいたと報じられていた。

・・・どうも誤解をされているようだ。
マスコミ志望者も含めて、敢えてこれだけは知って欲しい。


世の中には幸せな人も不幸せな人もいる。
これは致し方ない。
神様は決して公平だとはいえない。
私だって生い立ちを恨んだこともある。今でも悩みは尽きない。

たとえば家族に見放され、友人にも見放され
社会に適合できず、寂しくつらい思いをしている人がいる。
そんな時、テレビを見ると
「画面の向こう側にいる人たちは、きっと満たされているはず。
マスコミは幸せに満ちた、陽のあたる場所に違いない」

こう錯覚してしまうかもしれない。

私だってそう多くのマスコミ人を知っているわけではないが
仕事に明け暮れ、結婚もできず孤独なディレクターや
ストーカーに悩まされるアナウンサー、
多忙のあまり精神的に病んでしまった記者など、いろんな人がいた。

もちろん人がうらやむ職業ではある。
仕事は刺激的で、いろんな出会いもある。給料も高いかもしれない。
でも決してそこは、無条件に「陽のあたる場所」ではない
「華やかさ」だけでは片付けられない、大きな代償もあることを知って欲しい。

けっきょく画面の向こう側も、こちら側も変わらない。
同じように大変な生活があり、やっぱり誰しも悩みながら生きている。

転職して両方の世界を味わったからこそ、私はそう言える。

とはいえ、一部のマスコミ関係者が
世間からそのように思われているという事実にあまりにも無自覚
で、
時に高圧的、あるいは勘違いした行動を取りがちなのも確かだ。
「本当に自分たちは庶民の代表たり得ているか?」
と常に懐疑し、もっと謙虚な姿勢を持つべきだと思う。

恵まれた生活も結構だし、恵まれない暮らしも結構、
何事も結構という気持が大切だと思います
(松下幸之助の言葉)


「ないもの探し」
自分で自分を不幸と定義づけしてしまう前に
「あるもの探し」
あともう少しの勇気と積極性を持って、毎日を生き抜きましょうよ。
【2008/06/10 20:00】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】 【志望動機】

「ローカル報道が最も輝く切り口」の話
社内向けのニュースサイトに

「わが社の中国生産拠点でも
被災地の支援をしています」


という内容のニュースを載せました。

夕方時点でGoogle Analiticsを見ると
今日はいつもの倍以上のPVを獲得!

やはり、

身近な存在・話題のはずが
全国・世界のニュースにつながる


という事実は人をひきつけるのです!


地方局/地方紙の報道も同じです。

◆我が町の小さな会社が実は日本一/世界一
◆地元出身の○○さんが日本/世界で活躍
◆全国/世界のニュース、実は地元にも影響が…


このような切り口は
単なるローカリズムだけでは片付けられず、
「いなかびと」の心をくすぐり、興味を持たせ、
勇気のようなものさえ、与えてくれるようです。


ローカルメディアへの就職を希望する方にとっては
避けては通れないテーマの1つです。
志望動機や自己PRで、ぜひこのギミックを意識し
「いかにしてこの軸を盛り上げる/もしくは打破するか」

について自論を展開することを推奨します。

テーマ:就職活動応援 - ジャンル:就職・お仕事

【2008/05/28 20:30】 | 書類・試験にひと工夫 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】 【志望動機】

「情報を扱った経験」を大切にしよう
最近ふと感じることを。

マスコミ、特に報道記者・制作ディレクターを志す人にとっては
「あたかも特殊な経験が必要な仕事」だと感じることが多いのかもしれません。
しかし、この仕事のベースにあるコミュニケーションは
私たちが毎日行っていること、そのものなんです。


「取材して放送する」

この行為をほぐすとこうなります。

1)何か1つの道筋を想定する
2)想定した道筋に沿って、情報を集める
3)集めた情報を裏付けたり、深めたりするために人に話を聞く
4)頭の中で、紙の上で整理する
5)お話をするために必要な文章を作文する
6)強調するために映像・テロップなどを用意する
7)これら一連の行動を周囲と共同作業で行うための意思伝達をする

私はたまたま卒論研究でフィールドワークやライフヒストリー聞き取りをしていましたが
「取材などしたことがない」という学生さんがほとんどでしょう。皆そうです。
でも上記の1~7の行動は、
私たちが日常生活を営む中で必ず実施しているはずです。


あなたはどの行動を、どんな場面で経験しましたか?
「手ごたえ」や「感動」、「やりがい」を感じたのはなぜですか?


自己PRや志望動機には
ぜひ「情報を扱った経験と思い」を織り込んでほしいなと思います。

身の丈にあった、あなただけのエピソードを交えて・・・。
【2008/03/02 23:00】 | 求められる人材像とは | トラックバック(1) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【小論文】 【志望動機】 【必勝法】

実際問題、希望する部署で働けるとは限らない
北海道在住の学生さんから質問をいただきました。

地元テレビ局の採用情報を見ると、総合職採用のような形で、記者職、事務職、編集職みたいのがまとめて採用する旨載っているのですが、採用時に一般的にはどういう職が希望とか聞いてもらえるものなのでしょうか?


まず就職活動中は「私はこんな仕事をしたい」というアピールを皆さんしますよね?
当然、人事も知りながら採用活動を進めていますから
「この人はこの部署に行きたいんだな・・・」と知っているに等しい状態です。

ぶじ内定をもらったとして、入社するまでの間に
「どの部署で働きたい?」と聞いてくれる会社もあるでしょう。
本人の希望はやはり大切で、あまりに意図にそぐわない配属をしてしまえば
新入社員のモチベーションを下げてしまい、会社にとってもマイナスだからです。

さらに入社後も、私がいた放送局では毎年「異動希望ヒアリング」みたいなのがあって
自分が今の部署に残りたいか、それとも別の仕事をしてみたいか
直属の上司にではなく人事担当に直接伝えることができる制度がありました。

ただし。

これらの前提を踏まえた上でも、私の経験からアドバイスできることは
「実際問題として、希望する部署で働けるとは限らない」ということです。

ほとんどの地方局は社員が100人前後、一般的に言えば小さな会社ですが
その中に「報道制作」「営業」「技術」「編成」「経理」「人事」など多くの部門があります。
いろんな部門・仕事を経験させてゼネラリストを多く育てるのか?
それともそれぞれの分野でじっくりと仕事をしてスペシャリストを多く育てるのか?
人材育成の方針はそれぞれの会社で違うでしょうが、前者であれば異動はつきものです。

私の会社は前者だったので、6年の間に大きく3つの部門を経験しました。
もともと私は記者志望で入ったのにも関わらず、新人当時の配属は事業部門でした。
それはそれで良い経験をしたのですが、やっぱり最初の1ヶ月くらいはヘコんでました。
2年経って念願の報道制作部門に異動になりましたが
入社5年目で、思ってもみなかった「子会社への出向」も経験しました。

あなぐまは、まだ30代の若造ですが、こんな思いを持っています。

会社の人事異動だけは個人の意思ではどうにもならない。
だから無用な心配をしたり、一喜一憂したりするのはやめよう。
それよりも「今、自分自身は成長しているのか?良い仕事ができているのか?」を
常に問い続けて、全ての経験を血と肉に変えられるようなサラリーマンになろう


学生の皆さんは先の長い将来を不安に思っているでしょうが、
一回こっきりの人生、山も谷もあるのが当然ですよ。そのほうが面白いでしょ?
でも必ず1度は、自分の力と思いを発揮できるチャンスが来るはずです。
それは20代か30代か40代か、分かりませんけど。
その時にしっかりとチャンスをモノにできるよう、長いサラリーマン人生を
倦まず弛まず落ち込まず、ポジティブに未来を構築してゆきましょう!


・・・と、なんだか自分への励ましみたいだなぁ。


<関連リンク>面接で困る質問「希望する部署に配属されなかったら?」部署移動はなぜ必要なのか?新人教育は「旧態依然」の徒弟制度
【2008/02/24 18:02】 | 労働条件も大切です | トラックバック(0) | コメント(2) 
tags:【体験談】 【面接】 【志望動機】 【困る質問】

あなぐまの就職自戦記(16)情報の飢えが疾走を生む
前回、前々回のエントリを要約すると
・ネット世界は私たちに「情報を等しく入手できる環境」を与え、可能性を広げてくれた
・大切なのは情報を「知る」ことではなく「生かす」こと。でもこの手段に“正解”はない

ということを主に書いてきました。

あなぐまは、田舎、しかも離島の出身です。
地元には高校がないため、15歳から島を離れひとり暮らしをしてきました。
父は漁師で、母もふつうの主婦。決してインテリでもなく、裕福な家庭でもありません。
漁師に大切な素質を考慮すると、地元で素晴らしいともてはやされるのは
「運動ができる子」や「声が大きく活発な子」であって、
「本やテレビに興味を持ち、物事を調べたり考えたりするのが好きな子」ではありません。
高校がないくらいですから、本屋さんも当然ありません。(テレビの民放も当時少なかった)
都会に遊びにいくと、必ず3時間4時間と本屋で立ち読みするような子供でした。
学校でイジメに遭うと、父親に「ケンカをしてこそ1人前だ」とけしかけられる始末。
当時は自分のアイデンティティ確立にずいぶん苦労しました。
時には「もっと良い環境があるはずなのに・・・」と出自を恨んだりもしました。
(そんな中両親が自分を大学まで進学させてくれたことを、今はとても感謝していますが)

ところが最近、
「このバックボーンがあるから、今のような考え方ができるようになったのかな?」
と気づかされる本を読みました。
マスコミ志望者の皆さんにもぜひ読んで欲しい
梅田望夫さんの「Web進化論」「Web時代をゆく」の2冊です。

簡単に紹介すると、梅田さんは
シリコンバレーでのコンサルティングやITプロジェクトの経験をもとに
「Web2.0時代をどう生き抜くか」をこの2冊で書いていらっしゃいます。
全てを説明するのはとても難しいので、梅田さんのブログを紹介しておきます。

My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/

ここでは「高速道路」論を少し引用します。(かなり有名ですが・・・)

これでもかこれでもかと厖大な情報が日々ネット上に追加され、グーグルをはじめとする恐ろしいほどに洗練された新しい道具が、片っ端からその情報を整理していく。いったん誰かによって言語化されてしまった内容は、ネットを介して皆と共有される、よって後から来る世代がある分野を極めたいという意志さえ持てば、あたかも高速道路を疾走するかのように過去の叡知を吸収することができるようになった。これが「高速道路の整備」の意味である。(中略)全体のレベルが上がっていることは間違いない。しかし、多くの人が次から次へとあるレベルに到達する一方、世の中のニーズのレベルがそれに比例して上がらないとすれば、せっかく高速道路の終点まで走って得た能力が、どんどんコモディティ(日用品)化してしまう可能性もある。一気に高速道路の終点にたどりついたあとにどういう生き方をすべきなのか。特に若い世代は、そのことについて意識的でなければならない。

梅田望夫「Web進化論」P214~216を引用


まず、すごく浅い解釈から入りましょう。
就職活動で言うと、1次面接と最終面接の違いも似たような話で説明できます。
序盤の面接には確かにある種のセオリーが存在します。
「こうすれば受かりやすい」というキャリア、論点、話術、ふるまいがあるでしょう。
皆さんはネットの高速道路を使って、短時間でそれを吸収することが可能です。
しかし最後の面接は常識的な答えをしたからOKというわけではありません。
企業が求めるのはオリジナリティと創造性、あなたらしさ(それを紡ぐ表現手法)です。
ここでは、就活サイトで培った常識はかえってマイナスになってしまうかもしれません。

(もっとも競争率の高いマスコミ(テレビ局)就職では、ここまでたどりつくこと自体が
非常に難しいです。だからこそ私も高速道路の一端を担っています)

「高速道路が整備されているのは知っているし、眺めたこともある。
やっぱりマスコミ就職は難しいんでしょ?別に自分はそんな苦労したくないから
ほどほどの準備で受験するよ。受かればラッキー!くらいのつもりで」というあなた。
高速道路は誰だって使えるんですから、精一杯疾走すればいいじゃないですか!
「ネットを見ただけで行動した気になっている」のは、ずいぶんもったいない話です。
「他人の物言い」を丸呑みして「自分の物言い」にしている人はいつか馬脚を表しますが、
「収集→整理→消化→行動」の4ステップを地道に実践する人は着実に成長します。

ただ1つ「自分が高速道路を走っている自覚」がなければ危険だということは強調します。

これは就職活動に限った話ではなく、かつての私も、今の私も意識し続けていることです。
地方局(しかも人員不足)の記者が、取材の下準備に使える時間は豊富ではありません。
電話や文書をあたれば数時間かかる「基礎情報の収集」を
数分で可能にしてくれるインターネットにはずいぶんとお世話になりました。
しかし、それを鵜呑みにしてそのまま記事を書くのはとても危険です。
「大切な情報」は、どんなに些細なことでも口頭やメモでウラを取らなければいけません。
うかつなネット情報の転用で冷や汗をかいたり、訂正を出したことも何度もあります。

情報の入手は大切ですが、それを疑うこともまた大切です。
実は情報というのは、大量に仕入れれば仕入れるほど、
「本当の理解から遠ざかり、誤解に近づいてしまう可能性」も秘めているのです。

たとえばニュースなどの情報から「中国という国、あるいはそこに住む人は信用できない」
という印象を持っている人は多いかもしれません。
しかしあなたが記者だとして「中国籍の○○さんを取材する」という場面で
本人と会う前からそんなバイアスを心に秘めて接し、会話するのはナンセンスです。
(ましてや、そういった方向に意見を誘導するなどもってのほか)
1対1のコミュニケーションはその都度相手を受容し、自分を変容させる必要があります。

梅田さんは「高速道路を降りた先の“けものみち”」という表現を使っていますが
報道取材やドキュメンタリー制作でも、けものみちを切り開く力がとても重要です。
思い描いたストーリー・ロジックどおりに事実は決して進んでいかないからです。
しかしそこには何らかの意味やメッセージが確実にあります。切り取り方はあなた次第。
かつては「情報をたくさん知っていること」が記者・ジャーナリストの一番の能力でしたが、
これだけ情報があふれる時代にあっては、求められる能力は確実に変化していて
「情報の高速道路とけものみちを上手に使い、最短時間で最適なメッセージを紡ぎ出す」
という能力が必須ではないのかな?
と6年の経験の中で感じました。

「才能とは情熱を継続する力である」とは棋士・羽生善治の言葉ですが、
この高速道路とけものみちを疾走するには、渇望にも近い情熱が必要だと感じています。
あまり自画自賛するのは好きではありませんが
「子供の頃にネットがあれば、私の人生は変わっていたのでは?」と私は時々夢想します。
情報格差いちじるしい田舎でもがいていた少年時代の記憶があるからです。
しかし、あの頃の「情報に飢え、希求する経験」があったからこそ、
人生最初の就職先にテレビ局を選び、相手にも選んでもらえたのではないか?
すごく大変な仕事だったけど、喜びを見出しながらチャレンジし続けられたのではないか?
そして退職した後も「情報と人」をキーに物事を考え続けているのではないか?と
梅田さんの本を読んで自分を確認できました。頭を整理してくれた梅田さんに感謝です。

子供の頃は30歳を過ぎたあたりから「確固たる自分」ができあがってくると思ってました。
ところが私は「いつも自分は間違っているかもしれないと思い続ける」傾向にあり、
「世界の行く末や目の前の相手の思いなど、さまざまな状況を判断して
その都度モードを変えながら生き抜く」というのがパーソナリティのようです。
よく言えば適応力が高い。悪く言えば日和見主義・ご都合主義。
そして周囲への感謝を忘れず、1日1日を着実に“可能な限り有意義に”過ごしたいと願う。
こういった姿勢が放送局には向いていたのかなと今になって思います。

ということで「あなぐまの就職自戦記」シリーズは
このあたりでお開きにしたいと思います。

・・・次はどんなこと書こうかな?





続・あなぐま就職自戦記[1]新人の私がそこにいたを読む
【2008/02/14 22:27】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【志望動機】 【おすすめの本】

このブログがマスコミ志望者を応援する理由
HALTANさんから2件のトラックバックをいただきました。
前回のコメントを書きそびれていたので、あわせて紹介させていただきます。

日本のTVが絶対に「良く」ならない理由
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080123/p2
ネット社会でマスゴミが負わされた新たなリスク・・・それでも貴方は目指しますか?
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080118/p5

私は立場の異なる意見がある時に
「いや、それは違う!こうじゃないか?!」とエキサイトするような強者ではなく、
「うん、なるほど。そういう考え方もあるよねぇ」と受け止めてしまう柔腰なので
HALTANさんのエントリもきちんと読ませていただきました。(他記事も含めて)

昨日わたしが書いた文章は、思索しながら書き連ねていく中で
「何がしか自分の思いを他者に伝えたい」というねらいがあったのは確かでしょう。
だけど「だから自分がこうしよう!これが正しいよね?」と周囲を巻き込んで
何かを結論づけてやろう、動かしてやろうとまでは考えていなかったので、
こういったリアクションというかインスパイアになるとは予想していませんでした。
(成果物(文章・映像)は発信してパブリックになった瞬間から制作者の手を離れ、
時に予想もつかない反応が返ってくる、というのは知っていますが・・・)


どちらかというと「良くなる・悪くなるを予言したい」のではなくて、
「諦めずに何か良い方向性がないか考え続けたい」そんな感じなのです。
私がこんなブログを書いてマスコミ志望者を応援するのは、やはり
「マスコミで働くこと自体は(ヘンな方向に行かなければ)とても興味深いことで
いろんなことを見たい・聞きたい・知りたいと願っている若者が望むのであれば
ぜひ経験してほしい。すごく大変だし、ゆがんだ経験もするかもしれない。
でもそこから何かを考え、人生の糧にしてほしいなんだよなあ・・・」

などと(礼賛ともとれるような)信念をどこかで持っているからだと思います。

実際、地方局の6年でおそらく同世代の社会人たちの多くができないであろう経験を
たくさんさせていただき、それをとても「ありがたい事」だと感じています。

ただあまりにも忙しすぎて、大切にしたいことを大切にできそうになかったのと
会社(経営者)を信じることができなくなってしまったので退職してしまいました。
今は普通のサラリーマンですが「この経験を外の世界でどう生かしていくか?」
私自身に課せられた大きな宿題です。(答えが出ないかもしれませんが)

たとえば、
大きな組織に、なぜ情報共有が必要なのか?ステークホルダーとどう対話するか?
どう発信・伝達すれば伝わるべきことが伝わり、行動にまでつながるのか?
情報をどう「価値」に変えてゆくのか?そもそも「大切なもの」って何だろう?

などなど考えたいテーマが(幸いにも)経験とリンクし、継続しています。

さらに会社を離れ一個人として自分を鑑みた時、はたして何をなすべきなのか?
自分はどんな人生を歩みたいのか?誰に感謝して、何を目指すのか?・・・
そういった考えの中からいくつかの行動をするようになって、その1つが
「せっかくの経験だし、自分の今後を考えるためにも書いてみよう・伝えてみよう」
というものでした。そこで2chの就職板で質問を受け付けるスレを半年運営して
ある程度のニーズがあると知りました。最近ようやく新しい仕事にも慣れてきて
1日30分~1時間程度ならブログ運営に割けることが分かり、今に至ります。


いずれにせよ、記事に新たな視点を加えていただけるトラックバックは本当に貴重で
HALTANさんには今後も機知に富んだ視点を提供いただければありがたいなと
そう感じております。今後ともよろしくお願いします。
【2008/01/23 22:05】 | ます☆ぶろ研究室    (マスコミ・ウェブ論考) | トラックバック(1) | コメント(0) 
tags:【ブログ】 【つぶやき】 【志望動機】

志望動機が書けないならまず「問題の切り分け」
Q.「人を見つめたい」とか「事件の真相を知りたい、解明したい」など
志望動機がどうも抽象的で
具体的に自分自身との関係性や経験談に絡めるのが難しい。
(途中で話が破綻してしまい、面接官にうまく伝わっていない気がする)

A.志望動機や自己PRを作るのに「これでいいのか?」と迷う人は多いはずです。
問題を解決するには、まず自分の問題を細かく切り分けるのがコツです。
どのレベルでうまく行かないのでしょうか?

[1]志望動機そのものが思いつかない
[2]志望動機は思いついているんだけど、頭の中で上手く整理できない
[3]志望動機は整理できているんだけど、自分や経験と結びつけられない
[4]ESや論文には志望動機と経験を結びつけて書けるのに、面接での表現が分からない。
[5]面接で狙い通りに表現したつもりなのに、相手のウケがどうも悪い



例えばこんな志望動機を書いたとしましょう。

「自殺問題や少年犯罪などを取り上げ、その真相や人々を見つめたいのです」

Q.なぜですか?何か具体的な経験や思いはありますか?

「・・・」(う~ん、困った)


あなたの状態がこんな感じだとします。
「父が自殺した」「弟が少年院に入った」などの経験をしている人は稀でしょう。
しかし、本から抜き出したり、どこかで聞いたような言葉を並べるだけでは、
真実味が薄く、説得力もないかもしれません。
切り分けで行くと[3]ができていないわけです。
まずは[3]をクリアして、その後に[4]や[5]の事を考えましょう。

こんな切り口はどうでしょう?(これが正解というわけではありません。一例です)

「未来を担うのは私たちを含めた若者・少年です。
ところが、彼らを取り巻く環境は非常に厳しく、問題も多いです。
私はニュースでいろんな事件を見ますが、身の回りに起きたことはないので
“なぜこんなことが起きてしまうのか?”と非常に疑問に思っています。
テレビの向こうの視聴者もほとんどの皆さんがそうでしょう。
まだ伝えるべき情報があるのではないでしょうか?
真相を明らかにし、人々に伝えることで社会が変わるかもしれないし、
新たな被害者を防ぐことができるかもしれないと考えています」


まずここで
「関係が濃い/薄い」「経験がある/ない」という論点を抜け出し、
「皆が疑問に思っている→伝えれば社会は変わるはず」という論点にすりかえます。
さて、ここでクエスチョン。
あなたが面接官なら、この後どんな質問をしますか?

私なら、どちらかの質問をするでしょう。
①どうやって伝えますか?今の伝え方に何か問題があると思いますか?
②社会を変えたり、被害者を減らすなんて、そんなことできますかねえ・・・?

ここから先の答えは千差万別。まさに「個性」の見せ所です!

①「自分ならこんな取材をしたい」という答えは、
ふだんニュースをたくさん見て「これはいい!」「こうすればいいのに」
と感じていれば、自然にアイデアが浮かぶはずです。その思索を深めましょう。

ポイントは、あくまでもまだ入社前で「プレイヤーではないあなた」に
向けられている質問なので、理想を思いっきり語っても罪にはならない点です。

プロ野球選手に例えると「バッターをどう抑えますか」の質問に
現役投手なら「○○選手は変化球に弱いので・・・自分のコントロールを・・・」
などと具体的な答えを求められますが、入団前の選手であれば
「160kmの速球、誰も手が出ない変化球。それにコントロールと精神的タフさが必要」
と理想を答えてもOKですよね。「入団後に努力します」と同義だからです。

②「メディアに社会は変えられるか」という問いには、
私なら評論家的な答えを避けて「影響力が及んだ経験談」を持ち出します。


・自分が文章を書くことで、他人に影響を与えた経験がある
・逆に他人の書いた文章で、あなた自身が動かされた経験がある
・何かの映像を子供の頃に見て、印象が強く、自分の生き方も変わった
・自分の出した映像をきっかけに、感動したり喜んだりした人がいる

こういった問いの中から、何か材料を発掘してゆきましょう。
憧れのレベルであってもこの業界を志しているわけですから
丁寧に探してゆけば、必ずこういった体験をしているはずです。
そして最後に「映像や文章の影響力は強い。
自分もニュース制作を通して誰かの生き方を変えることができると信じている」
といった結びにすれば、説得力が出るのではないでしょうか?

・・・え?[3]の手前の[1]や[2]で迷っている人はどうすればいいかって?


たとえば「社会問題」という言葉1つとっても、数多くのカテゴリが存在します。
「どうしても気になって仕方ない」という社会問題が1つもないよという人が
果たして存在するでしょうか?(反語)
手っ取り早く見つけるなら、例えば今日の朝刊5紙+地元紙を買ってきましょう。
「この記事書いてみたい」「これは気になる」というものを片っぱしから切り抜き、
それをカテゴリごとに整理して、一番枚数の多いものを
強引に「志望動機」の材料として使ってみてはいかがでしょうか?


<関連リンク>書類選考では固有名詞と数字が「ひっかかり」を生むあなぐまの就職自戦記(5)見抜かれた志望動機《この就活ブログがスゴイ》④就職活動を理論化するとこうなる
【2008/01/18 21:49】 | 書類・試験にひと工夫 | トラックバック(0) | コメント(3) 
tags:【小論文】 【志望動機】 【必勝法】

あなぐまの就職自戦記(5)見抜かれた志望動機
こんにちは。あなぐまです。
冬の真っ只中に散髪したら寒いですね。

さて、昨日のエントリがややクドかったので
きょうは手短に「私の失敗談」を。
「志望動機」で検索する方が多いようなので、そのあたりも絡めて・・・


私の手元には、まだ就職活動時代のノートがあります。
それによると私は当時、20社ほど志望しましたが、書類で落ちた社も数社ありました。
「N○K」とか準キー局の「関○レ」とか。
(経験ある方は分かると思いますが、紙の上で判断されてしまうのは本当にガッカリします。
「しばらくこのチャンネル見ないぞ!」などと逆恨みしちゃったりして・・・)

A社は関西エリアの準キー局。
書類選考→セミナー(筆記試験込み)→1次面接→2次面接と進み、80名ほど残りました。
「3次面接がイコール最終面接となります」と聞き、意気込んで2次面接に臨みました。

ここまで私の面接アピールポイント(基本)は
○自分は地方テレビ局だけを受験している。東京中心の報道に一石を投じたい。
○田舎のまちづくりが研究テーマだ。(以下、事例を紹介しつつ)
○昔から人の話をまとめるのが好き。さまざまな「人の生」をクローズアップしたい。

プラスそのエリア・局の特徴を踏まえ、それぞれの志望動機を作っていました。

さて、面接開始。
おじさん4人を前に自己PRを済ませたら「東京は本当に受けてないの?」と第1声。
「はい、受けてません。地方局一本です」と答えると、即座に
「関西には縁がないよね?地元のエリアで内定がでたらそっちに行くんでしょ?」
と、いわゆる圧迫面接の雰囲気。覚悟はしていたものの、若干しどろもどろに・・・。
いろいろと抵抗したのですが、「あなた、大阪に住む気ないでしょ!?」と結論じみた言葉が出てしまい、台無しになってしまいました。
今思えば、いろいろと物言いはあったと思うんですが、最終的に
「付け焼き刃の志望動機では、面接官に見抜かれた時にどうしようもなくなる」
と気付かされることになってしまいました。(なので後に対策を変えることになるのですが)

明日も別の失敗談を・・・。


あなぐまの就職自戦記(6)落ちた時のあきらめ方を読む

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【2008/01/13 15:25】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【面接】 【志望動機】

あなぐまの就職自戦記(1)志望動機は?
はじめまして。「あなぐま」と申します。

最初のエントリを書くにあたって
「どんな話題から始めるべきかな?」と少し悩みましたが、
やはり私自身がどんな道を歩んできて今に至っているか?
を少しずつお話してゆくのが自然かなと思います。

私があるローカル放送局に入社したのは2000年春でした。
就職活動は入社の1年前、つまり1999年のちょうど今ごろ、
正月明けくらいから本格的にスタートしました。

(もう9年も前のことですから、今は少し違うのかもしれませんが)
大学3年の秋から今の時期というのは
「キー局を初めとする大都市のテレビ局」や「大手新聞社」の選考時期である
という傾向は、それほど変わっていないと思います。
私が志望していたのはそのどちらでもなく最初から「ローカルのテレビ局」が本命でした。
※ちなみにどの地方の出身で、どのテレビ局に受験し、どこに入社したのかは
すみませんが今後も伏せさせてください。いろいろと弊害がありますので・・・。


もともと人に話をしたり、逆に誰かの話を聞いたりして
そのエッセンスをまとめて伝えるのが好きといえば好きな性質
でしたが、
逆に言うと「話題の中心」にいつもいるような人間では決してありません。
(皆さんの周りにも、人の話を聞くのが好きで、
そして最後に“まとめたがる”・・・そんな人がいるかもしれませんね)

学部はマスコミにやや縁遠い「文学部(社会学専攻)」で
出身が田舎町だったこともあって、研究テーマは「まちおこし」
地元のいくつかの町を取り上げ、彼らの活動や思いをインタビューするという
フィールドワーク中心のゼミ活動をしていました。
ただ自分の文章力にはまったく自信がなかったのと、
メディアが持つ影響力・インパクトが新聞より魅力的だったのを理由に
「テレビ局、それも大都市ではなく地方のテレビ局を志望します!」となりました。

ちなみにアンダーラインをひいている3つが、
私が志望動機を話すときに必ず織り交ぜたエッセンスです。
これに「視点」や「思想」、具体的な体験談なども加えますが、それは別のエントリで・・・。

どうやって就職活動を進めようかと考え、12月ごろでしょうか?
「マスコミ就職対策ガイダンス(無料)」なるものをのぞいてみました。
そこでなぜか私は

「自分1人で勝負する!」

と決意することになったのでした。  <続く>


あなぐまの就職自戦記(2)「ひとりで頑張る」理由を読む

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【2008/01/08 22:57】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】 【志望動機】

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