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地方局における「オフレコ」の実態
ちょっと前になりますが
「政府高官がオフレコ発言で・・・」という話題がありました。
いつも読んでいるコラムの中で取り上げられていたので、
ちょっと引用させていただきます。

神谷町ではたらく広報マンの独白(22)オフレコについて考える
ネットPR.JP - netpr.jp -
http://netpr.jp/primer/003168.php

(抜粋)
 "オフレコ"という言葉を使うのは、ある事項を説明し、より正確な理解を促すため、書かれないことを前提に非公表の背景等を伝える時に使われる。

 "オフレコ"という言葉は、いうまでもまく"off the record"、すなわち"記録にとどめない"という意味である。記録がないと正確な記事を書くことができない、だからオフレコというのは、話を聞いても記事にはしないという、取材をする側とされる側の了解をさしている。両者の間で結ばれる報道協定の一種といってもよいだろう。

(中略)
 だから多数の報道関係者を前にしては、"オフレコ"は基本的に通用しないと考えていたほうがよい。このことは、企業の広報活動でも同じである。

 多数の報道関係者を前にした場で"オフレコ"を用いるのであれば、予想外な記事になることも想定した上で発言する覚悟が必要だろう。あるいは、オピニオンを誘導するため、時期や表現を曖昧にした記事として掲載を促すという企みがあるのならば、それなりの高度な計算が必要だ。



オフレコにはさまざまな形態があります。

たとえば「サツ担(警察記者クラブ担当)」の記者であれば
自分が狙いをつけた警察の偉い方の家に夜回りをします。
その方が「まだ書くなよ」というニュアンスで
明るみに出ていない捜査情報などを教えてくれることがあります。
これも言うならばオフレコ。
ただ、公務員に守秘義務が厳しく求められるご時世、
この「風習」も徐々に廃れつつあるのでは・・・?と個人的に感じます。

県政キャップ(県政治記者クラブのキャップ)だったころは
いろんな課に顔を出して、取材をします。
顔を覚えてもらって、頻繁に足を運ぶようになると
「こんな話題知ってますか?」みたいな感じで
まだ発表されていない/発表するほどでもない情報を
あれやこれやを教えてくれることもあります。
(・・・これもオフレコかというと、微妙か?)


経験者から言わせてもらえば
今回の事件のように
「政治家や側近たちが世論作りも視野に入れながら
記者に観測球を上げさせるために出す非公式コメント」
という狭義のオフレコ
は、ほぼ東京にしか存在しません。

しかし「公式発表(リリース/会見)以外の方法で出され、
かつ積極的な形で情報提供者が報道を望まない情報」を
広義のオフレコ
と呼ぶならば、あふれるほど機会があります。

いずれにせよ「情報=人」という価値観のもと
「情報を集めるには、とにかくキーマンに貼りつけ!」と行動していた
従来型の報道スタイルは、以下の理由で変化しつつあり、
オフレコもいまや「古きよきもの」になりつつあると思います。

1)情報の幅が広がり、1時間のニュース番組なり、40ページの新聞なりで
  すべての情報を網羅しきれなくなっている
2)情報提供者の幅が広がり、公の場で行われた行為は
  あらゆる人の手によって情報発信が可能となった(特にブログ)
3)情報発信者(つまり記者)のワークスタイルが変わり
  負荷も高くなっているため、時間をゆったりと使えない


特に3は大きな要因で、私もサツ担時代
着任当初は夜回りに時間を使うこともできましたが
徐々に自分の業務が多くなりすぎて、時間を割けなくなりました。

「夜回りどころではない。仕事が終わらないんだから」

そんな状況でした。
他社の記者さんが夜回りやっているよ、という話を聞くと
うらやましく思ったものでした。変な話ですが。
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【2009/03/23 22:46】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

演出とやらせの境界線=「顔が出るかどうか」に尽きる?
作ってた側から見ると、なんとも“切な~い”ニュース。

テレビ愛知でやらせ…通行人装いインタビュー(sanspo.com)
http://www.sanspo.com/geino/news/090127/gnd0128000-n1.htm

 テレビ愛知(名古屋市)は27日、別会社に制作を委託したバラエティー番組で、スタッフが通行人を装い街頭インタビューに答える「やらせ」があったと発表した。登場した「通行人」と、番組最後に表示されるスタッフの名前が同じなのを不審に思った視聴者の指摘で発覚した。

 テレビ愛知によると、番組は1月16日未明に放送した「松井誠と井田国彦の名古屋 見世舞(みよまい)」。名古屋市内の観光地で出演者が通行人に感想を尋ねるコーナーに、メーク担当の女性スタッフ2人が出演した。

 再放送直後の22日、視聴者からメールで指摘を受けた
テレビ愛知が番組制作会社「ビデオネット」(同市)に問い合わせたところ、「出演者に次の予定があり、通行人を探す時間がなかった」と事実を認めた。テレビ愛知は「外部で制作した番組のチェック態勢が不十分だった。再発防止に努めたい」と話している。


「やらせ」の3文字を見て、

何だ何だ!?

と沸き立ってみたのですが
一般人を装ってスタッフが出演していた」とのこと。

確かに倫理というか信頼性というか、そういった側面では「悪い」んですけどね。
では、こんな場面は果たして「やらせ」でしょうか?「演出」でしょうか?


<ケース1>
【前提】お店が忙しい時間は取材どころではない
=どうしても飲食店がヒマな時間でないと取材させていただけない

だけど、お店に2~3人しかお客さんがいない状況で店内の全景を撮ると
いかにも「流行っていないお店」のように見えてしまう

【苦肉の策】しょうがないからスタッフが顔見えないように客席に座る


<ケース2>
【前提】飲食店でお客さんが楽しそうに食べているシーンを撮りたい
=だけどお店に来ているお客さんはカメラに映りたがらない

料理のアップとお店の全景ばかりではどうも臨場感がなく、
視聴者が「自分がお店に行った想像」をかきたてづらい

【苦肉の策】しょうがないからスタッフがご飯を食べて、顔見えないように撮影する


<ケース3>
【前提】飲食店で料理人が腕を振るうシーンが撮りたい
=だけど1度っきりじゃ撮影しきれないので、同じ料理を2度も3度も作ってもらうことになる

2度も3度も同じ料理を作ってもらった挙句、「料理のアップ撮ろうか!」となった時には
すでにどの皿も冷え切っている。そのまま撮影したら、いかにも「美味しくなさそう」・・・

【苦肉の策】しょうがないからお湯をかけて湯気を立てる。
終わったらスタッフが皆でたいらげる
 (できる限りは。だから太る・・・)


3つとも、情報系のバラエティ番組では常套手段だと思います。
でも「スタッフが一般人を装って顔を出してはいけない」
という1点だけが「やらせ」と「演出」の境界線のような気がする
んですね。
・・・何ともフシギなお話ですが。


しかしまあ。

「本放送」ではバレずに「再放送」で発覚だなんて・・・
泣けてくるじゃありませんか。
【2009/01/27 21:39】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【ニュース】 【制作】

【まとめエントリ】未来のテレビ界を担うあなたへ~あなぐま秘伝の25エントリ
未来のテレビ界で働くことを夢見るすべての方へ―。

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いわば私の「血と汗の結晶」です。


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報道って何なんだ?-秋葉原の事件取材をめぐって
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みるみる進む!?あなぐま的文章生成術
【2009/01/26 21:55】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(1) 
tags:【体験談】 【必勝法】

五輪は終われど、テレビ局はここから正念場
世間ではオリンピックが終わり
「何だか寂しいなあ・・・」
という感じだと思いますが、まだまだテレビ局は熱い!

テレビ局が「NHK&民放協力体制」のもとで
取材をしていることは前回書きましたが、
それはあくまでも「会場取材」だけのお話です。
周辺取材(会場外の様子、選手の実家、所属先など)や
VTRの編集、スタジオ進行など
それはそれは多くの労働力を集約して
私たちに「感動」を届けてくれてます。

具体的に言うと(私自身は経験しませんでしたが)
アテネの時は、ディレクターと記者1人ずつが東京に応援に行きました。

ということはおよそ3週間、貴重な戦力を2人欠いたまま
日常の取材(地方のニュース)を続けていかなければなりません。
うちは全部で記者&Dが十数名の小規模局でしたからなおさらです。

記者・ディレクターにも当然「夏休み」はあります。
夏は順番に休みを取っていく関係上、ただでさえ「手薄」なのに
オリンピックで2人も欠ければ、夏休みはどんどん後ろ倒しになります。
しかもニュースの放送枠はそれほど減りませんから、
夕方ニュースの「特集取材」など、ノルマはキツくなっていきます。

そして閉会式。

やれやれと思うのと同時に、「通常放送」という重しが彼らにのしかかります。
ネタ薄&人手不足&残暑のトリプルパンチの中、
戻ってきた応援部隊に夏休みをとらせつつ、残留部隊の戦いは続きます。
(これで総選挙でもあった日にゃあ、タイヘンですよ・・・)

てなわけで、まだまだ頑張れ報道マン!

※ちなみに私は「11月に夏休み」という緊急事態(?)も経験しました。
【2008/08/25 21:00】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

カメラマンと技術スタッフの体力・根性がスゴイ件
「会社案内のビデオ」
なるものを仕事で作っています。
といっても、実際に撮影するのは外注さんで
私はコーディネーター&社内調整の係です。

きのうとおととい、
久しぶりに「撮影する側」に回りました。

工場の中で朝から夕方まで
1日3ヶ所ずつの撮影スケジュール。

・・・で、バテまくりです。

以前なら1日5現場とか平気だったのに、何という体たらく。
(しょんぼり・・・)


カメラさんや技術さんは、撮影用の機材もろもろ
ずいぶんと重い荷物を運んだりします。
朝イチに集合して、セッティングして、すぐ撮影して
汗かきまくりで、終わったらすぐバラして、次の現場。
休憩もろくすっぽ取れないのに、彼らは平気です。


当時は気づかなかったことですが、
「カメラマン」「技術さん(音声・照明その他の担当スタッフ)」は
1日何時間撮影があろうが、どれだけ熱いor寒い状況だろうが、
キチっと自分の職務を果たす
人が非常に多いです。

根性のカタマリ+体力のカタマリ。

文句なしにリスペクトです。


もしあなたが撮影を仕切る側、つまり記者・ディレクターになったら
(あるいは、暑い中そういう仕事をしてる人を見かけたら)
ぜひ彼らをねぎらってあげてほしいな、と。
私からのお願いです。
【2008/07/09 22:17】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【技術】

七夕に願うことは・・・
ヘリ取材の経験、20回以上。

・・・だからこそ「他人事」とは思えません。

濃霧の海上、なぜヘリ不明に 機体トラブル指摘も - asahi.com
http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY200807060185.html

(略)霧などで視界が悪く、地表や海面が見えなくなるような場合は、パイロットが自分の機体の位置を見失って高度を下げすぎたり、機体を傾けすぎたりして事故に至る場合がある。

 当時、津軽海峡には濃霧警報が出ていた。運航していた小川航空の規定では、到着予定の1時間後まで地上を見ながら飛べる「有視界飛行」ができる気象状態が出発の条件。当時、実際の視界がどの程度で、どのような判断が機長や会社との間でなされたのか、同社などが調べている。

 一方、海上は障害物が少ないことから、「操縦ミスは生じにくく、何らかの機体のトラブルがあったのではないか」と指摘する専門家もいる。だが飛行中にパイロットから無線などで機体の不具合を知らせる連絡はなかった。


ヘリ取材についてはこちらのエントリでも書きましたが、
地方局の中には「自社ヘリ」を持っている社と
チャーターヘリ」を使っている社に分かれます。
青森朝日放送は後者だったようです。

あなぐまもチャーターヘリに何度も乗りましたが、
基本的にキー局から「ヘリ取材してください(お金は払いますよ)」という声がないと
なかなか単独ではチャーターに踏み切れません。
逆に言えば「要請がある=絶対に撮影すべき」ということになり、
濃霧注意報の中でも飛ばざるを得なかったのかもしれないなあ・・・

とそんなことを思ってしまいます。
【2008/07/07 21:50】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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テレビのニュース原稿ならではのNGワード
小ネタです。

この表現を使うと、デスクに
「何だよ、この手垢のついた言葉は!?」
と怒られること、うけあいです。

◇閑静な住宅街で事件がおきました
◇季節の花が訪れた人たちの目を楽しませています
◇今後の成り行きが注目されます
◇傘の花/黒山の人だかり/長蛇の列
◇子どもたちは大人顔負けの○○で・・・
◇思い思いに休日を楽しんでいました
【2008/06/18 21:08】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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地震報道と企業のリスク管理のギャップ
きのう(土)は、もともと休日出勤をするつもりでしたが
予想外の上司のケータイ着信で目が覚め、
地震対応ということで早めに会社に行きました。

マスコミで「地震対応」といえば
1.被害者が何人いるか?
2.建物被害は甚大か?
3.ライフライン、交通機関など市民生活への影響は?
4.今後の余震は?
5.災害復旧などの動きは?

こういった幅広い情報がメインとなります。

いっぽう、昨日私が取った行動は
1.まずエリアの社員全員からの安否連絡を待つ
2.何度かトライして仙台の支店に電話をかける
3.とりあえず自社の人的・物的被害を確認する
4.ひどいようなら応援等を考える

こんな狭いところだと思います。

報道の場合は、地震発生直後から断続的に
情報収集→発信を続け
、お昼のニュースでは
映像を含めたある程度の「全体像」を
全国の視聴者が確認することができます。

企業の場合は、動き出しそのものが遅く
私が出社したのは地震発生から1時間後。
一部の社員を除いて土曜日は「休日」ですから
安否確認をほぼ終えたのが、午後1時過ぎ。

・・・「のんびり」というと語弊がありますが、
あわただしい中にも「自社に限っての被害確認」は
報道に携わっていた頃のマインドとまったく違いますね。
午後3時ごろには帰宅しました。
(おそらく仙台・岩手の記者たちは
当面帰宅できないほどの忙しさだろうというのに・・・)


ちなみにこんなシステムを利用しています。
http://www.secom.co.jp/service/safety/anpi.html
けっこう利用企業は多いそうですよ。

「リスク管理としての災害対策は急務」ということで
去年、マニュアル作りなどの整備をしたばかりでした。
驚いたのは、三陸海岸を震源とする地震ではなく
内陸部を震源とする地震だったことで
規模に比して多くの犠牲者が出てしまったようですね。

ご冥福をお祈りします。
【2008/06/15 20:18】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

夕方ニュース終わりの「反省会」という修羅場
きょうの1人反省会。

<良かった点>
○社内ミーティング2本
→どちらも有意義な話し合いだった。

「ブログとSNSの意味的違いと性質について」
「我が社の社風とWeb2.0時代とのギャップについて」

ミーティング中、もがきながら必死で言葉を紡ぐうちに
何だか真実を悟ったような気がしてくるから不思議だ。

○お昼のうどんが美味しかった。
出張で海外に行ってた方が買ってきた
ペニンシュラのチョコレートも素晴らしかった。
1箱6800円もするらしい(驚)


<改善すべき点>
○最近、結果としてダブルブッキングとなり
誰かに迷惑をかけてしまうことが多い
→もしかして仕事の計画性が少し薄らいでる?

<コミットメント>
来週月曜日から、私あなぐまは
その週の行動予定だけではなく、
翌週の行動予定もあらかじめ考え
早めにアポイントを決めるようにします。

<明日の予定>
あすは休日出勤するつもりです。



・・・何だこれ?

とお感じになったかもしれません。

実はこのメール形式は、私が報道にいたころ
夕方のニュースが終わってからフロアのみんなで行う
「反省会」の記録とまったく同じものです。
(もしピンと来た人がいても、怒らない&バラさないでね)

当時は「コーチングによる現場育成」などと称して
「私はいつまでに○○します」などとみんなに約束する
“コミットメント”なるものが流行しておりまして、
結果として「束縛」が増え、余裕がなくなり、またミスをする
そんな悪循環を、何とも苦々しく感じていたものでした。


あ、今日は本当に反省してますよ。
念のため。
【2008/06/13 21:03】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

梅雨入りの映像は決して「使い回し」ではない
各地で梅雨入りの季節を迎えました。

だいたい梅雨入り宣言をする日は
「雨の日」なので (←当然といえば当然だが)
テレビのニュースは

・雨粒が見えるようなカット(緑バックとかピン送りとか)
・道行く車が水たまりをはじく
・サラリーマンや中高生、子どもたちが傘を差し歩く
・葉っぱに水滴が垂れる
・カエルとかカタツムリとかもよい


こんな感じの映像が使われます。


ウチの奥さんは

「こんなの去年の映像を使いまわしても
視聴者は分かんないよね」


と言います。

言われてみればその通り・・・


初日の出、梅雨入り、十五夜など
季節的なネタの撮影には毎年それなりに力をいれていて
きちんと「その年の、その日の映像」を使っています。

でも、どのカメラマンも「公式」というか「定理」を持っていて
必ずおさえるべきカット(映像)というものがあります。

◎プロカメラマンは「ありきたりの写真」を最大の努力で撮っている - Markezine
http://markezine.jp/a/article/aid/3811.aspx
 メディアに掲載することを目的としての撮影では、使える画像を撮ってこなければその撮影は意味がないことになってしまいます。当たり前にあるものを当たり前に撮る、一見とてもつまらない撮影に思われるかもしれませんが、この基本が使える写真が撮るためのポイント。1つの被写体をしっかりフレームに入れて撮る、このごく当たり前の撮影をまずは心がけることが重要です。


結果として、定番のネタは
どのテレビ局も、どのカメラマンも似た映像になってしまう

という訳です。

でも、その日その日をきっちり切り取って
記録として残し、放送することが大切
なのです。
その積み重ねこそが、報道の基本姿勢だと思います。


※ひとつ豆知識。

路線価とか人口統計とか「行政の発表モノ」で
ピタっとあてはまる映像が見当たらないときに使われる
「空撮」の映像は使い回しが多いです。
画面テロップに「資料」などと出す映像がそれ。

観察すると「あのビルもう無いはずなのに!」みたいな発見があるかも・・・

テーマ:就職活動応援 - ジャンル:就職・お仕事

【2008/05/29 20:02】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

震災報道は被災者も記者も一緒に消耗する
私の大好きな三国志の舞台。
「いつかは訪ねてみたい」と思っていた憧れの地だけに残念です。

いまだ生き埋め9500人、150時間ぶり女性救出も(asahi.com)
http://www.asahi.com/special/08004/TKY200805180104.html

中国四川省で起きた大地震は18日、発生から7日目を迎えた。死者数は3万2476人、負傷者は22万109人に達した。中国政府は18日、19~21日の3日間を全国哀悼日とすると発表、上海などで予定していた北京五輪の聖火リレーも中断する。生き埋めのままの被災者は四川省内で9500人余りに上るが、被害の全容はいまだに把握できていない。


「奇跡の救出劇」なども報じられていますが、
最終的に犠牲者が4万人を超えてしまう未曾有の大災害と
なってしまったようです。

しかし、ミャンマーのサイクロンはもっと深刻。
犠牲者が10万人を超えそうです。

ミャンマー 死者7万8000人 国営テレビ(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080517/asi0805170132000-n1.htm

ミャンマー国営テレビは16日、サイクロンによる死者が7万7738人、行方不明者が5万5917人に達したと報じた。前日の発表からたった1日で、死者は約3万3000人も増加、行方不明者も2倍に跳ね上がった。ロイター通信によると、国営テレビは突然の数字の増加を「サイクロン被害とその後の厳しい天候のため」と述べているが、詳しい説明はしていない。各国の支援要員の入国を拒むため、実数を低く発表していた可能性がある。


単純な人口比較でも、
中国が約13億人なのに対し、ミャンマーは4000万人あまり。

ところが、日本の報道陣が現地に入れないなどの理由から
結果として記事や映像の露出が少なく、
まるでニュースバリューが小さいかのような印象さえ
私たちに与えているような気がします。


メディアが社会の価値判断に影響力を与える
と示す一例といえるかもしれませんね。



さて。
災害取材は規模こそ違いますが、何度も経験しました。
いちばん多いのは台風。次に山火事、地震でしょうか?
(もっとも山火事は人災のケースが多いですが・・・)

被害の大きい天災では、取材も長期化します。
被災者の皆さんも日に日に消耗してゆきますが、
現地で取材を続ける記者たちも消耗戦を強いられます。

例えば、新潟県中越地震や阪神淡路大震災などの場合、
テレビは系列局から応援の記者・カメラマンが集結してきます。
たとえ現地の地理に疎くても、いやおうなしに現場へ向かい
トップギアで怒涛の取材活動を行わざるを得ません。

取材以外にも「後方支援」的な役割として
中継のお手伝いやVTR編集などをする場合もあります。

これも意外にツライんです。
朝イチの情報バラエティから深夜のニュースまで含めて
「1日に10~20回中継あります」みたいなパターンだと
最新情報の入れどころや本局とのやりとりなどに苦慮します。

また被災地でホテルやレストランなどが使えないようなら
車中泊や、遠く離れた別の街と毎日何時間もの往復、
食べるのは菓子パンとおにぎりだけ、といった日々が続きます。

自分の胃袋を満たすより、
携帯の電池を切らさないことが重要

そんな消耗戦を続けているであろう、中国の記者の皆さん。
どうぞ頑張ってください!


私もかつて「撮影するくらいなら復興を手伝え!」
現場で被災者の方からお叱りをいただいたこともあります。
でも「記録を残し情報を伝えることで、自分は役に立つんだ」
と強い心を持って、道なき道をカメラマンと進んでゆきました。

今でもその時の記憶と感情は、忘れずに大切にしてあります。

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【2008/05/20 22:47】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

同じ人間なのに「男」と「男性」
晩ごはんを食べながら地元のニュースを見ていると

アナウンサー
「きょう午後、○○市の県道で男性がひき逃げされました。
まもなく近所のが逮捕されました」


同じ人間なのに「男性」と「男」。
なぜ呼び分けるのでしょうか?


実はこれ、事件原稿の鉄則なのです。


一般には男性・女性と呼ぶのですが、
被疑者については「男」「女」と呼びます。



ちなみに逮捕された後は「○○容疑者」、
送検(検察庁に送られること)された後は「○○被告」です。
この間も基本的に呼び方は「男」「女」ですが、
被告が何かの事件で被害者になったり
無罪判決を言い渡されたとたん「被告の男性」などと呼ばれたりします。


記者当時はイロハの「イ」とも呼べる知識でしたが、
現場を離れて冷静に考えると、
「悪いやつ(厳密に言うと悪事を働いたと疑われるようなやつ)は
呼び捨てでいいんだよ」みたいな意識が見え隠れして
何だかおかしな慣習だなぁ・・・と正直思います。


※唯一のメリットは、たとえば
「男は男性を追いかけ、持っていたナイフで男性を刺しました。
男は抵抗した男性と路上でもつれた際、
通りかかったバイクに、はねられ重体です」
というような両方匿名の原稿を書く時、主語が分かりやすくなること。
・・・もっともレアケースですが。

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【2008/05/15 21:40】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

「報道制作的な」仕事の進め方は効率的だけど…
ネットでこんな記事を拾いました。

仕事で非効率だと思うことベスト20-CNET Japan
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20373019,00.htm

goo ランキングが5月12日に発表した「仕事で非効率だと思うことランキング」によれば、1位は「PCの処理速度が遅い」、2位は「社内システムが統一していない」、3位は「提出書類が多い」だった。会社の社内インフラに不満を持っている人が多いことがわかる結果となった。


確かにふだんの私も思い当たるフシが・・・。

「インフラへの怒りが多い」という記事のまとめになっていますが、
サラリーマン的には、その瞬間のストレスもさることながら
「何でこんなことがまかりとおるような会社なのか?」
その裏にある組織への怒りを感じていることが多い気がします。


私が見たところ、このベスト20は
「インフラ不足」以外に3タイプの類型化ができると思います。

①「時間のムダ」だから何とかして欲しい
例:提出書類が多い、朝礼・会議が長い、社内会議が多い

②自分のスケジュール通りに仕事したいのに、それが許されない
例:仕事の指示が曖昧、突発的な依頼が多い、仕事の優先順位がつけられない
やらなければいけないことを先延ばしにする、仕事に締切がない

③さまざまな障害で物理的・精神的に「はかどらない」
例:机の上が汚い、社内情報が更新されない、上司のスケジュールが分からない
上司のITリテラシーが低い、秘密保持に関するルールが多すぎる

一言で言えば、みんな「時短」したいと思っているんですね。
自分の能力を全て発揮して、自分の思い通りの段取りで
誰の横槍も入らずに仕事ができるなら、これ以上素晴らしいことはない

そう思って真面目に仕事したいのに、それを阻害する要素が
潜在的に(あるいは顕在的に)存在するのが会社組織の宿命
のようです。


マスコミで6年働いてから、一昨年ふつうのメーカーに転職した私は
当初、このあたりの「仕事の進め方の違い」に驚きました。

<参考エントリ:報道の現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事

「納期」と「必要な工数」と「実現可能なクオリティ」をいつも計算しつつ
マルチタスクを巧妙なスケジュール管理でこなしてゆくために、
「すぐ手を上げる、声を出す、相手に確認・意見する」といった手段をとる

というのが私の仕事の進め方なのですが、
一般的な組織のスピード感には合わないのかなあ?と。

むしろ私の仕事は早いかもしれないけれど、
本当に相手の能力を生かしきれているのか、相手のことを思いやれているのか?
そのあたりの自信を最近少し疑うようになりました。

相手あっての仕事?だからこその非効率?
効率を求めようが求めまいが仕事はそこにあるんだからいいじゃない?
そんな周囲の空気を打破したいけど、どうすればいいんだろう・・・?
うーん。
サラリーマンの悩みは尽きませんね。

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【2008/05/12 22:30】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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記者はプレスリリース1枚を「10秒」でチェックする
「プレスリリースの書き方」には
効果的なプレゼンの普遍的要素が詰まっているよ、というお話。

LivedoorディレクターBlog プレスリリースから学ぶ6つのライティング術
http://blog.livedoor.jp/ld_directors/archives/50984903.html

 プレスリリースは、企業がメディアを通して“ニュースとして出したいこと”、“広く社外に知らせたいこと”をアピールする重要なツールです。新サービスの開始やリニューアル・キャンペーン告知、提携や合併のお知らせなどを文書で簡潔にまとめ、ウェブ・新聞・雑誌などのメディアに向けて発信する文書です。実はそのなかに、ビジネスマンに欠かせない報告書や議事録をまとめるコツが詰まっているのをご存じでしょうか?そこで、私が実際にプレスリリースを作成するときに、気をつけている点を紹介したいと思います。
(以下抜粋)
【01】5W1H をはっきりさせる
【02】訴求ポイントを押さえる
【03】簡潔に事実を伝える
【04】裏付けのあるデータを入れる
【05】1ページ目は“あらすじ”だ
【06】分量


・自分の訴求ポイントは何かを考えよう
・面接では最初の一言で簡潔に事実を伝えよう
・自己PRには裏づけのあるデータが必要だ
・志望動機は最初のあらすじが肝心だ


こんな話がすぐできそうですね。
確実に就職活動に役立つお話なので、ぜひチェック!



ところで企業の広報担当者にここだけのお話。

私は報道記者時代、県政や経済の記者クラブにいたのですが
1日30~100近いプレスリリースを受け取っていました。
このブログで口酸っぱく言ってますが、
しがない地方局の記者には「時間的余裕」がありません。
なので、現実はもっとシビアです。

・山積みのリリースから1枚手に取る
・タイトルと社名を見る
・もう少し知りたい/もう少し読まないと分からないと感じた場合は
さっと斜め読みする


「ネタになりそう」か「捨てる」かの判断に使う時間は

10秒。

これだけです。
かたわらにゴミ箱を置いておいて、記者の判断で速攻ポイ。

ちなみに「ネタになりそう」と「実際にネタになる」は別の話です。

「ネタになりそう」と判断したリリースを見て
・時間と場所(放送時間との兼ね合い)
・テレビ的に「画」になるか
・ネタとしてのパワー、社会的影響度

といったところを考慮して、さらに取捨選択をします。
(ここには1枚1分ほど使うかもしれません)

あとは取材予定を束ねたボックスに収め、
取材前日(数日前)までリリースは眠っているというのが日常です。

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【2008/04/23 22:48】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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おお子どもたちよ、我を許したもれ
土曜の昼下がり、こんなローカルニュースが。

****************
剣道団体の全国大会でみごと準優勝を果たした
○○市の○○小学校の児童たちが
きのう、○○市の市長を表敬訪問しました。
****************

ここで問題。
なぜ、土曜日の午後に前日のニュースが流れるのでしょうか?

<選択肢>
(1)取材が放送時間ギリギリとなってしまい、編集が間に合わなかった
(2)前日のニュースに流す予定だったが、何らかの理由でボツになってしまった
(3)学校側から「子どもたちが見られる土曜日に放送してください」と要求された


(1)はあり得ません。
役所が取材をセッティングする際は、早くても午前9時、遅くても午後4時。
面積が広大なエリアならまだしも、ほとんどのエリアは2時間もあれば放送できます。

(2)がおそらく答え。
ネタとしてはそれほどニュース性がない(失礼)ので
ニュースの順番を番組後半にセッティングしていたけれど、
生放送中に大きなニュースが入ったとか
何かの理由で放送枠が足りなくなってしまったとか
そんな背景を私は想像してしまいました。

こういう取材の場合、放送日が翌日に飛ぶのは実はツライんです。
なぜなら現場では子どもたちや親御さんに
「これは何時に放送されますか?」と漏れなく問われ
必ず「○時に流れるから見てね~!」と笑顔で答えているからです。

ところが流れない。

番組としては仕方のない選択なのですが
「カット」とOAディレクターに言われた瞬間、子どもたちの顔が浮かびます。
今まで何人の子どもたちをガッカリさせてきたんだろう?
何だか罪悪感を思い起こしてしまった昼下がりでした。


ちなみに、視聴者から多いのは
「この日のニュースで子ども(家族)がインタビューされたので
記念にダビングしてください」
というリクエスト。

私がいた放送局では全てお断りしていました。
建前上は「TBSのオウム事件があってから、そういうのが社内規定で禁止されまして」
でもホンネは「全部対応していたら、私たち仕事する時間がなくなるので」
だったのかもしれません。
これも多くの人をガッカリさせてきました。ごめんなさい。

ちなみに選択肢(3)
「ないだろ~!」と思った方が多いかもしれませんが、
営業さんが絡んでいる「是非ものネタ」だと、あながち無いともいえないんです。
学校はレアケースだとは思いますが・・・。
【2008/04/05 20:15】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

ものづくりの恍惚と不安と、二つわれにあり
実は最近悩んでいます。今の仕事の話です。

4月1日にスタートする新しいWebサイトの
プロジェクトディレクターをしているのですが、
残り3週間を切っても、未解決案件が山積みで
ぶっちゃけ不安だらけです。

サイトのオープン自体はできると思いますが
「もっと良い内容にするには?」「もっと閲覧者を増やすには?」
ベッドに横になると、ついそんなことを考え始めてしまい
眠れない日々が続いています。

難しいなあ、と思うのが
“自分が努力すればどうにかなる”という類の不安材料ではない点です。
一緒に動いてくれている同僚の動きや協力依頼先のリアクション、
オープン後に視聴者が集まるかどうか?などなど
「やってみなければわからない要素」は心配しても仕方ないじゃん!と
頭では分かっているのですが、やはり不安がつきまといます。

特に今の私は「失敗するのが怖い」のだろうなぁ・・・と冷静に自己分析。


放送局で働いていた頃は「失敗」が日常茶飯事でした。
出すのが恥ずかしくて仕方ないような不出来のVTRを
時間切れを理由にオンエアせざるを得なかったり、
ディレクター卓での指示ミス・操作ミスで放送事故を起こしてしまったり、
取材先に迷惑をかけてしまったり・・・もうここに書ききれないくらいです。

このブログでは比較的「美しい話」を多く載せているので
想像つかないかもしれませんが、それはそれはヒドイありさまでした。
「全く自信がもてない」「あの人に顔向けできない」「会社に行きたくない」
といった気持ちが芽生えることもちょくちょくありました。

ただ報道制作は「その日暮らし」な価値観で動いていますので
オンエアさえ終わってしまえば、次に気持ちを切り替えることができます。
上司も過去の失敗をネチネチやる人は少ないですから、
特に失敗を恐れたり、クヨクヨを引きずることもありませんでした。

一方、今の会社は普通のメーカーなので
皆さんもお分かりのように、年度単位で仕事が流れてゆきます。
長い時間をかけて積み重ねてゆき、それが「実績」として残る以上
“失敗は許されない”もっと厳密に言うと
“失敗を恐れやすい”雰囲気がそこにはあります。
このあたりが悩みのタネなんですよねぇ。

特に私の悪い癖は「何でも自分ひとりでやろうとする性質」でして
番組制作時などに上司から
その欠点を指摘されることもしばしばでした。
(今の上司がどう思っているかは分かりませんが)

ディレクターを育てる環境 | livedoor ディレクター Blog

提案しながら、相談する
他のスタッフと関わる案件を進める前に、上司や先輩に相談してからとりかかります。
また、「私はこうしたいと思っているのだけど、どうだろう?」と自分の考えを伝えることによって、その考えや判断がディレクターとして妥当なものかどうか知ることができます。

こういう姿勢が大切なのは重々承知していますが、
「相談するより、実行してフィードバックをもらった方が進行が早い」
「相手に手間をかけさせるより、自分がちょっと我慢して実行すれば終わる」
「相談する人を見つけて甘えるのが下手」

そういった性質がすぐ頭をもたげるので、自制するのに必死です。

でも仮に放送局を退職しなかったとすれば
今ごろは番組のチーフディレクターや報道のサブデスクあたりを任される年齢です。
それはそれで、誰にも相談できず、山積みの案件を馬車馬のようにさばく自分がいて
単なるプレイヤーでは味わえない「ものづくりの恍惚と不安」を
やっぱり同じように感じて眠れなかったりするんだろうな・・・とひとしきり妄想。


ちなみに私、悩みが積み重なると

「・・・ま、それができなくても“死ぬ”わけじゃないし!」

と開き直ってしまうのが、いつものパターンですが(笑)
【2008/03/11 22:23】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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ヘリを見たら全国ニュースだと思え~キー局と地方局の関係
以前のエントリ「キー局と地方局、どこが違う?」では会社や組織の違いを書きました。
きょうは両者の関係も交えながら、ニュースの裏側を。


視聴者としてテレビを見ていると全く意識することはありませんが、
ニュースを取材するには「お金」が必要です。
・・・ただし誤解しないでください。取材先にお金を払うのではなく、
取材クルーの人件費+取材に必要な機材チャーター費という意味です。

私が経験してきたニュースであれば
通常1つのニュースを1班で取材します。1班とは記者+カメラマン。
余裕があるときはカメラアシスタントが付きましたが、
通常は2人一組で行動します。
カメラマンは自社所属の人もいれば、その日だけ手伝ってくれる外注の人もいます。

また取材に使うカメラは業務用で、1台数百万円。三脚もけっこう高価。
テープはベータカム形式で(昔のベータがここに残っているんです)
デジタル用の30分テープが1本数千円。これを何本も使います。
カメラ用のバッテリーやケーブル、マイクなども含め、お金が湯水のように必要です。

つまり取材には「人件費」と「機材の購入・メンテナンス費」がまず欠かせません。

地方で大きなニュースがあるとキー局のクルーが取材にやってきます。
向こうも遠征なので通常は1班ですが、
東京で研修したときに見せてもらったのは「1ネタ2班」で、記者は現場に行かず
ディレクターとカメラマン(+アシスタント)で行動するパターンでした。

「いいなあ。キー局は取材体制に余裕があって・・・」とうらやましく感じたものです。


キー局と地方局の差が顕著に出るなあと感じるのは
「ヘリコプターによる空撮取材」です。
キー局はもちろんのこと、地方局でも大きなところは
自社で専用ヘリを持っている(あるいは契約している)ので
突発的な事件・事故の際に、いつでもヘリ取材ができます。

ヘリ取材のメリットは大きく2つ。
・現場の全体像がつかめ、臨場感がある
・規制線が張られている(立入禁止の)場所でも、ある程度撮影が可能になる


ただ当然ながら、ヘリコプターを飛ばすにはお金が必要です。
繰り返しますが、あなぐま所属のX局は倹約主義だったので
ヘリコプターを毎回チャーターしていました。なんとその費用は・・・

約10分で数十万円!

地方局は系列ネットワークを通じてニュースを全国に流すと(通称“のぼり”と言います)
経費などを負担してもらうことができるため、
大きなニュースが起きると「ヘリを飛ばす=全国ニュースにする」のが常でした。

もしあなたの地方で、事件・事故の現場があったとして
上空にヘリコプターが1機2機ではなく何機も飛び交っていたとしたら

「あ、これは全国ニュースに出るのかな?」

とチェックしてみてください。

<関連リンク>キー局と地方局、どこが違う? 新聞とテレビ・報道の違いは?報道の現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事
【2008/03/01 21:57】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【ニュース】

記者からキャスターへの華麗なる転身?
【質問】
報道で入社して、後々キャスターやアナウンサーに転向は可能ですか?

【答え】
局の方針と、何よりあなたの資質があればOKだと思います。
個人的な印象では「取材経験のあるアナウンサー」の言葉は説得力が増しますから。

ただ、どうやって「しゃべり手としての資質」を見出してもらうか?ですね。
記者として上手にリポートをしたところで
「あいつをアナウンサー、キャスターにしよう!」と上司が言うだなんて
よっぽどのことがないと難しいと思います。
人数が少ない放送局で、アナウンサーが病気するなどのアクシデントがあって
仕方なしの代役で出たら上手にしゃべれた!というドラマみたいな話
そんじょそこらに転がっているわけではありませんし・・・。
現実としては、40代50代になってデスクからコメンテーター的立場になり
自らも著書を書いたり講演をしたりしながらグレードを高めて
キャスターになる、みたいなルートがいちばん「あり得そう」ですね。


<関連リンク>新人教育は「旧態依然」の徒弟制度報道の現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事キー局と地方局、どこが違う?
【2008/02/22 20:53】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

携帯カメラの普及が記者の存在価値を下げる?
【質問】
事件や事故のとき取材力を競いあっても昔のような根性論より
たまたま現場に居合わせた人間の携帯画像の方が力を持ちつつあることに
不毛さを感じませんか?

【答え】
そんなことはありません。
たしかに「スクープ映像を自分たちの手で!」という思いもありますが
視聴者の協力なくしてニュースは成立しない、
そんな時代になりつつある、という思いも感じていたからです。

「携帯画像が力を持っている」とおっしゃってますよね。
たとえば「建物が火に包まれる生々しい映像」があるとします。
私たちは火災発生の知らせを受けて現場に向かいますが、
現場についてみると火はおさまった後だった、てな状況はよくありました。

そんな時、焼け跡の映像を撮影して自分たちは放送したのに
別の放送局が「視聴者提供」の激しい映像を出しているとアセります・・・。
でも「その画像を持っている人をどうやって探して映像提供を頼むか?」
これは簡単そうで、実はすごく難しいことなんです!
撮影者が自分からアプローチしてくれない限り、
近所を1件1件回って
「ビデオとか携帯とかで撮影した方いませんかねえ~?」と
聞き込みをするしか映像をGETする方法はありません。
これこそまさしく記者の「腕」と「根性」が問われると思いますよ。


<関連リンク>本日寒すぎ。こんな日に記者が思うことは?インタビューの必要性~センター試験の編集からあなぐまの就職自戦記(16)情報の飢えが疾走を生む
【2008/02/22 20:52】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

新人教育は「旧態依然」の徒弟制度
【質問】
記者の世界は「職人的世界観」が残っていると聞きます。
新人教育はどんな感じですか?


【答え】
私は6年という短い経験の中で
「上手に教育ができない」という問題点を痛切に感じました。
若い記者が何か問題を起こす、せっかく入った難関なのにすぐ離職してしまう
というケースが増えていますが、背景には「教育」の問題が横たわっています。

放送局も新聞社も
OJT(On the Job Training)と呼ばれる教育がスタンダードです。
新人記者を例にあげると、こんな感じです。

①とりあえず現場に配属される
②先輩と行動を共にしながら「これは何ですか?→これは○○だ」
「これは大事だから覚えとけ」「この人は大事だから紹介しとくよ」など
師匠と弟子の関係でいろいろ教えてもらう
③ある程度知識がついたら、ためしに原稿を書き(公にはしない)
その原稿を先輩やデスクに見てもらって、批評・指導を受ける。
④いよいよ記者デビュー。しばらくは先輩が保護者のように遠巻きに見守るが、
慣れてきたらすぐ1人で仕事をする。そのかわり最初は簡単な取材を命ぜられる。
⑤取材そのものにも慣れてきたら、自分で企画を提案したり、
難しい取材も担当するようになるが、いぜん先輩やデスクの注意・小言は続く。
⑥「う~ん、あいつもようやく半人前だな」と上司が遠い目で見つめる(笑)

私の経験から言えば、これくらい丁寧なOJTはまだマシな方です。
地方局で人数も少ないところになると、いろんな過程を省いてしまうので

○現場に行って誰に挨拶すればいいか分からず顰蹙を買う
○初めて書いた練習原稿がいきなりオンエアに使われてしまう
○未熟な企画でも「ネタが埋まらないから」とデスクがOKする

こういう悲惨な目にあう新人を何度か目撃したことがあります。
さらにタチが悪いのは、
未熟な段階の新人に仕事をさせたことを棚に上げて説教する先輩や上司です。
(あたかも自分のストレス発散のように・・・)

「先輩の行動を見て覚えろ」「雰囲気をつかめ」といったぼんやりアドバイスに加え
「じゃあ、ここが手薄だから手伝って」という思いつきの研修で
2週間~1ヶ月くらい経過すると
早くも新入りとして記事を書き、営業先に出て行く。そんな会社も存在するのです。
人繰りが厳しくなると、クオリティの低下よりも目の前の穴を埋めることにしか
デスク・上司の興味がなくなるため、会社の実力劣化に気付かないようです。

このような極端なケースを除いても問題点はあります。
「良い原稿とは」「良いニュースとは」という問いに答えを出すのは難しいです。
長らく同じ会社で働いていると、

「良いニュース・仕事の価値観」=「先輩・上司の価値観」

になってしまいがちです。
原稿の書き方、編集の技術、取材のノウハウ、社会人としてのキャリア練成など
ありとあらゆる問題は「先輩に怒られる」「上司に指摘される」という経験を通して
自分で問題点を見つけ、知識を探して、体系だてていくしかないのです。
「お前らの時代はタルイ!俺らの若いころはもっと苦労したぞ!」
という先輩・上司の無駄な矜持と理解のなさで
絶望している若手がどれだけ多いことか・・・。

彼らの若いころよりはるかに情報化社会は深化しているのだから、
今こそ専門性の高い、丁寧な情報提供が求められている
と私は考えるのですが・・・。

当時は「それはそれでしょうがない。民放はそんなとこ」
という価値観にすっかり染まってましたが、
いざ仕事を離れてみて、冷静に振り返ると
「なんと原始的で野蛮な社会だろう」と空しくなってしまうことがあります。
今後ちゃんとした後進教育を行わない会社は、遅かれ早かれ衰退すると思います。
「ゆとりある体制」「しっかりした上司」を作ることが大事ですし、
この業界を志望する人も、そのような視点を持つことをおススメします。


※ほかの現役記者さんの意見で、こういうものもありました。

記者の仕事は「必要な情報を得られるか人物を探す」ということにつきる。
専門家との会話もできないほど無知なのは問題外だが、
そのための「ふるい落とし」は入社試験で済ませている。
なので記者に専門的知識は必要ない。
でも、このような人材育成が古くなっているのも確かだと思う。



<関連リンク>報道の現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事部署移動はなぜ必要なのか?私は記者時代「その日暮らし」で生きていた
【2008/02/22 20:39】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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