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メディア研究所説③ジャーナリズムの正体見たり
思い切って先にネタばらしをしてしまうと、

「私は6年、記者やディレクターをやってきたけど
自分は“ジャーナリスト”だと矜持したことなど1度もなく
むしろ1つの仕事(作業?)としてなすべきことをなす
“職業記者”として、自己を認識していたよ・・・」


ということを書きたくて、一連のエントリを思いつきました。
(ちなみに職業記者は私の造語)

でもどうせなら、皆さんが思っているであろう
「マスコミで記事を書く人=ジャーナリスト」という固定観念に
1つ疑問を呈したいと思い、あれやこれやと字義をこねくり回すうちに
だんだん遠回りになってしまいました・・・。

<過去ログ>
メディア研究所説①マスコミは巷にあふれている?
メディア研究所説②報道/ジャーナリズムは場所を選ぶのか


「ジャーナリズムの正体」が今回のテーマです。
とりもなおさず、この文章を皆さんに紹介したかった。

寺田寅彦「ジャーナリズム雑感」~青空文庫サイトより
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2492_10275.html
(抜粋)
 ジャーナルという言葉には昔からいろいろな意味があることは字引きを見るとわかるが、ともかくも「日々」という意味から出て、それから日刊の印刷物、ひいてはあらゆる定期的週期的刊行物を意味することになったのだそうである。そういう出版物を経営し、またその原稿を書いて衣食の料として生活している人がジャーナリストであり、そういう人の仕事がすなわちジャーナリズムだとある。手近な字引きで引いたところではたったこれだけの意味しか書いてないのである。
 しかしきょうこのごろ日本でいわゆるジャーナリズムという言葉には、これ以外にいろいろ複雑な意味や、余味や、後味や、またニュアンスやがあってなかなか簡単に定義しひと口に説明することはできないようである。人に聞いてみても人によっていろいろと多少は解釈がちがう、のみならずまた同一人でも場合によっていろいろちがった意味にこの言葉を使うことがあるようである。文章の中に出現しているのでも前後関係で意味や価値にずいぶん大きな開きがあるようである。誠につかまえどころのない化け物のようなものであるが、ともかくもいわゆるジャーナリズムと称する「もの」があることだけは確実な事実である。ただ頭としっぽがどうもはっきりつかまえにくいだけである。

マスコミ志望者にはぜひ全文を読んで欲しいです。
昭和9年のメディア黎明期に、これほど本質を掴んでいたのは驚異の一言に尽きます。


さて、ジャーナリズムとは「日々を記録すること」なのですが、
それ以上の意味がすでに宿ってしまっている、というのが彼の主張。
私はここまでの記述を踏まえ、

「パワーのある媒体で、世の中をよくしたいと考え
日々発言したり提案したりすることがジャーナリズムである」


と定義することにします。
そして「ジャーナリズムは変質しつつある」という仮説を立てます。
なぜか?


かつて世の中を変える力は、すなわち「権力」そのものでした。
日本的に言えば、庶民の生活を規定するのは「お上」であり、
『お上の言うことには逆らえない』
というメンタリティがいつの時代も常でした。
(中世までは世界でもそれほど差異はなかったでしょう)

そこに近代、マスメディアが登場し、だんだんと「お上の監視役」として
『ジャーナリズムが世論を代弁し、お上にもの申す』
という役目を果たすようになりました。
・・・もちろん綺麗事ばかりではありませんがね。

ところがその構図が崩れつつある。

一億層中流社会から格差社会に移行し、
情報化社会と娯楽的な世相がまん延してくると
「生活とは?」「政治とは?」という言葉の意味合いが変質します。
政治よりも経済、あるいは娯楽に人々の関心がシフトし、
いうならば「政治にそれほど価値を感じない」人が増えてゆきます。

それでも「世の中を良くする」という大前提に立ちましょう。
すると「誰がどこにどう働きかけるか」というアクションは
全く違うものになっている(もしくはなるべき)ではないか?
何だかジャーナリズムという言葉だけが時代に取り残されている
そんな印象を私は持っています。

なのでジャーナリズムそのものの意味が変質している
という自説を立ててしまうわけです。
じゃあ「職業記者」とは何か?(つづく)



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【2008/04/16 20:58】 | ます☆ぶろ研究室    (マスコミ・ウェブ論考) | トラックバック(0) | コメント(0) 
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