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視聴率・インパクト至上主義?の苦悩
NHKのインサイダー問題の時にも書きましたが、
このブログが「マスコミ志望者を応援する」のは良いとして、
ただやみくもに「みんな頑張れ~!内定めざせ~!」というわけにはいかない
メディアの現状がありますよね。特にメディアに対する世間の声が気になります。


たとえばこちらのブログ記事を紹介します。(トラックバックさせていただきます)
マスコミ志望者の方もそうでない方もぜひお読み下さい。

人に愛を与えなさい~ケアンズからの手紙
http://blogs.yahoo.co.jp/the_southern_cross1974/51619715.html

面白おかしく強烈に人の注意をひきつけるものばっかりが表に出てきて
人の真摯な心意気に敬意を表したり心温まるような話があまり出てこない。
(中略)これからの日本の未来を背負っていく若い人たちの一部が
こういう次元の仕事をしているというのは悲しい限りである。


・・・マスコミ志望者の方、どう感じますか?

仮に「インパクト優先・視聴率至上主義のジャーナリズム」という言葉があるならば
ローカル局はまさにこの考え方が浸透し、変遷している最中にあったと感じます。
私が入社した頃は、ローカル局は視聴率チェックこそしてましたが
「ああ、上がったな」「うう、下がったな」のよもやま話レベルでした。

しかし退職する頃になると、自社のニュース番組では「毎分視聴率」をグラフ化して
「あなぐま!お前の特集は中身はともかく、CM前のつかみが弱すぎるんだよ!
見てみろ、CM前で視聴率ガタ落ちだぞ!映像は“見てもらってナンボ”だろ?
今回は他社に平均視聴率で負けたぞ!」
と上司に責められるのが日常茶飯事でした。
そして、インパクトを狙った文章・映像・テロップの組み合わせを用いると、
(百発百中ではないですが)実際に視聴率が良くなるんです。これが間違いのもと。

私も現役当時「自分は視聴者の視点を大事にする!」と真剣に考えてました。
ところが転職して、普通のサラリーマンになってから冷静にニュースを見ると
「決して当時の自分が視聴者目線を持っているわけではなかった」と感じます。
映像の順序、文章表現のお約束、テロップの出し方、原稿の切り口など、
どれをとっても「視聴者には大差ないこだわり」ばかり重んじていたのです。
「会社の常識、世間の非常識」的なものは、多かれ少なかれどの業界にもありますが
マスコミ(テレビ局)の作り出すものは、今も昔も世間の注目を集めます。
常に自己を厳しく律し、社会とのギャップを問い続ける姿勢が大切だと今は感じます。


ただ、ものづくりに携わっている方は分かるかもしれませんが、
限られたコストと時間の中でたどりつける複数の選択肢があったとして、
「じゃあどれを選ぶ?」という時「これが正解だ!」と決めるのは
究極的には個人の好みだったりします。
信念、ポリシーなどと言い換えればカッコイイですが、やっぱり好みです。
その点において「視聴率」という数字が、紙媒体であれば売上部数が、
ものづくりのよりどころとして非常に使いやすい指標なのは事実です。

前日の視聴率表をもとに、デスクは考えます。
「そうか、視聴者はこれを見たいのか!じゃあ、今日もこの話題を追いかけよう!」
(ただ視聴率・売上部数という数字そのものも、信頼性は薄いのですが・・・)

「なぜこんなつまらない番組を・・・!」という言説には
「じゃあ見なければいいじゃないですか!多くの人が見たいものを提供するのが
我々メディアの役割であり、ビジネスでもあるのです。何か問題でも・・・?」

という反論が常につきまとってしまいます。
私も含めた視聴者全体のレベルアップも、マスコミの浄化には不可欠だと思うのです。
ところが、どこかで国民は朝青龍を見て「したり顔」になったり、
公務員や企業・著名人の行動をひたすら揚げ足取り→バッシングしたり、
「お馬鹿タレント」を笑いたかったりするわけです。実際、視聴率は高いわけです。
そのモードをたとえば糸井重里さんは、
「国民が皆どこか不機嫌な時代」とおっしゃったりしてますが、私も同意見で
皆がテレビに求めているであろう「ストレス解消的な要素」を
うまく別の形で昇華できないものかな・・・とそんなことを思い悩んでいます。
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【2008/01/22 22:12】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(1) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【ニュース】

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