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多事争論「アンカーパーソンの先駆者」
「アンカーパーソン」という言葉をご存知でしょうか。


かつてはアンカーマン・アンカーウーマンとも呼んでいましたが、
ニュースを伝える人物のことを指します。
日本でよく使われる「ニュースキャスター」とは少し意味合いが違います。

Wikipediaの解説文を引用すると、
「現場で取材したニュース素材が、記者、編集者、技術者らを介して
あたかもバトンのように受け渡され、最後に番組の出演者(アンカー)から
視聴者に伝えられる様子を例えたもの」という意味になるそうです。
放送ジャーナリズムが発達していたアメリカで
50年以上も前に誕生したこの「アンカーマン」という存在は、
もはやテレビのニュース番組に欠かせない存在となっています。


日本の陸上チームが北京オリンピックのリレー競技で大健闘を果たし
感動を呼んだのは記憶に新しいところです。
彼らが活躍できた大きな要因の1つに、戦後教育の中で
体育の授業に必ずと言っていいほど「リレー」が組み込まれ
日本にリレーの文化が根付いていた、という事実があることは
誰しもが認めるところでしょう。

しかし、同様にアメリカからの影響を多分に受けているはずの
日本の放送ジャーナリズムでは、
この「アンカー」という文化がなかなか根付きませんでした。
私が思うに、個人の意見よりも集団の意見を尊重する日本文化のなかで
特定の一個人がブラウン管を通じて自己の見解を表明し、
その論拠を余すところなく語り、
さらに全ての批判と賞賛を甘んじて受け止める
ということ自体が、大変なチャレンジだったに違いありません。


筑紫哲也さんは
日本を代表するアンカーパーソンの一人であり、先駆者でした。


わたし自身は、就職してから
「ライバル系列の看板番組」となった筑紫さんの語りを
見聞きすること自体少なくなってしまいましたが、
就職する前、そして退職した後は機会あるたびにチャンネルを選び
その見識に触れてきたつもりです。

ブログ上でこうして、筑紫さんの語りを真似て書いてみると
「柔らかくかつキッパリと、格調高くそして論理性にあふれる語り」
というのが、如何に難しいことかと痛感します。
そして同時に、こうやって再現できてしまうような気がするほど
彼の語り口が私たちの「心」にしっかりと刻まれ、
根付いていたことにも気付かされます。


筑紫哲也さんが18年半続けてこられた
「news23」の最後の番組出演の模様は、
インターネット上の動画サイトで見ることができます。
本来は、映像とともに音声が伝えられてこそ意味があるのですが
敢えてその一文を書き起こしてみたいと思います。

2008年3月28日OA 多事争論「変わらぬもの」
http://jp.youtube.com/watch?v=_4DHs40h93U
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5203492

(中略)
変わらないのは長い間、みなさんの支持によって作られた
この番組のありようであります。
それを私たちは「News23のDNA」と呼んできました。

力の強いもの、大きな権力に対する「監視」の役を果たそうとすること。
それから、とかく一つの方向に流れやすいこの国の中で
ま、この傾向はテレビの影響が大きいんですけれども
少数派であることを恐れないこと。
多様な意見や立場をなるだけ登場させることで、この社会に自由の気風を保つこと。
そういうことが含まれております。

それを実際にすべて全うできたとは言いません。
しかし「そういう意志を持つ番組であろう」とは努めてまいりました。
この18年間、人は変わったんですが、そのことでは変わりはありません。
同じようにこれからも松明(たいまつ)は受け継がれていきます。

「この18年間の間、どうして番組が生き残れたんだろうか?」
ということをこの際、私はあらためて考えてみたんですけど
やっぱり一番の理由はやはりごらんいただいている皆さまからの
信頼感の支えが大きかったと思います。
どうぞこれからも、変わらぬ、変わらずNews23をよろしくお願い致します。


日本の放送ジャーナリズムの歴史は
今、転換期を迎えています。
次の時代を担うであろう学生の皆さん、
現場で日夜頑張っている現役テレビ局員の皆さん、
さらに毎日テレビをご覧になっている視聴者の皆さんに
ぜひ筑紫さんの言葉を今一度かみ締めて欲しいと願います。

そして、故人のご冥福をお祈りいたします。
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【2008/11/10 23:00】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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