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続・あなぐま就職自戦記[13]報道のとにかく慌しい日々
日記の続きです。今回は
「報道に配属されたばかりの新入社員」の怒涛の2週間
をごらんください。

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その31「あたふたはしる」(2000年8月9日)

<4日目>
 とある神社の「年に1度の夏祭り」の中継に行きました。

  中継はものすごく大変です。たった6~7分の夕方ニュースの中継のために、スタッフ十数名が昼イチから出動します。特に今回の中継は「海ぞいの神社」というロケーションのため、境内から250m先に置かれた中継車に向かって、えんえんとケーブルをつなげて放送します。「綱引きの綱を巻く丸こいヤツ」みたいな重たいケーブルのカタマリをかつぐスタッフの皆さん、たくましい。へろへろの私、弱っちい。

  ひょんなことから、中継カメラの中でもリポーターの映像を押さえる「メインカメラ」のFD(フロアディレクター)にチャレンジすることになりました。フロアディレクターというのは皆さんが想像しやすい仕事でしょう。「インカム」と呼ばれるヘッドホン型マイクとイヤホンを付け、カメラの前にしゃがんで「10秒前でーす。9、8、7・・・」とカウントしたり、画用紙にマジックでメッセージを書いて出演者に指示したり、といった仕事をするのがフロアディレクターのだいたいの仕事だと思います。(もちろんもっと複雑な仕事も要求されるのですが、だいたいの説明ということで)

  スタジオのFDでさえも満足にできない僕なので、さすがに中継のFDは難しかったです。本番の映像を見ていただいた人にとっては、何の変哲のない中継だったかもしれませんが、現場にいた僕は、段取りを頭の中で整えつつ、サブ(中継車で映像を調整している)のディレクターに
「何やってんだよバカヤローっ!!!」
とインカムで怒鳴られつつ、現場での調整もしつつ、通行人の邪魔にもなってはいけない、「うぉーっ、わけわかんないぞ!」という状態でした。ま、なんとか事故は起きませんでしたし、ものすごくいい経験になったので良かったのですが、この日は撤収を終わって会社に戻り、家に帰るとバタンキュー。


<5日目>
  週末をほとんど体力補給と精神的立てなおしで過ごした私は気付きました。
「あ、まだ5日目なんだ」
でも周囲の空気と自分の中の意識では早くも「お客さんでいられるのもあと数日だな」という気がするから不思議です。結構ヤバイのでしょうか?ひそかに。

  この日は午前中は市役所で行われている展覧会の取材に同行。「今日は原稿を書くつもりで行動しよう」と考えて、カメラマンさんのアシスタントもそこそこに担当の方にお話をうかがっている記者の横で、あなぐまも必死にメモを取りうんうん言っていました。取材を終え、会社に戻ると早速原稿作成。今回は場の雰囲気を考えながら記事を書くことができました。それでもミスはいっぱいあったんでしょうけどね。まあほんの少しの進歩です。

  午後からはニュース取材があまりなかったので、同期のS君と一緒に裁判所と県警へ。裁判所では今後行われる裁判の予定をチェック、県警ではいわゆる「記者クラブ」と呼ばれる部屋に入って、いろいろなものを見ました。どちらも記者をやっている別の友人から聞かされていた行動で
「嗚呼、新人記者」
ともいうべきものでしょう。僕は2ヶ月限定ということで、どうやら「サツ担」と呼ばれる「警察担当」にはならなそうな雰囲気ですが、本来ならば新米記者はそこで取材の基礎を覚えるのです。ちょっぴり感動したような、しなかったような・・・。



その32「自分を見失う」(2000年8月13日)

 報道に所属して2週間が過ぎようとしています。最近の日記は、ただ「何をした」ばっかり。悩むヒマすらありません。報道の日々は僕にとってはとてもハードで、今まで考えていたことや夢見ていたこと、いろいろなことがふっ飛んで、訳が分からなくなりつつあります。

 この2週間、自分なりに頑張ってきたつもりです。カメラのまわし方、編集機の使い方、原稿の書き方、フロアディレクターのやり方、取材のやり方、やれることはできるだけ覚えてきました。そして気付いたのです。これらすべては初歩の初歩、さまざまな『手段』を覚えたに過ぎないのだと。これから自分でネタを見つけ、アポを取って、取材を重ね、構成を考え、編集をして、なおかつそれが意義のあるニュースにならなければ、まったく意味が無いのです。

 どこに向かえばよいネタがあるのでしょう?何から始めればいいのでしょう?気がつけば、やりたかったはずの「取材」を、重いプレッシャーとして感じ始めているネガティヴな自分がいました。地元のことを何一つ知らない、アウェイ出身の自分がいました。ただ与えられる研修を「こなしている」自分がいました。自分なりに練り上げてきたはずのアイデアや思想がとても陳腐であることに気づき、自信を失いつつある自分がいました。こんな人間に記事など書けません。もちろん負けるわけにはいきませんが、活路を見出すには少し時間が必要な気もします。

そして、容赦なく時間は過ぎていってしまうのです。

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うーん・・・悩んでますねえ、若人よ(笑)

いま冷静に振り返ってみると、
カメラの回し方から記者経験まで、2週間で「経験できることは何でもやれ!」と
上司や先輩が許してくれたこと自体、ものすごくラッキーでした。
私の勤務していた放送局は、確かに人手も少なくて、いい加減な所も多かったけど
「何でもチャレンジさせてくれる土壌」だけは、ものすごく豊かで
その点は「たった2ヶ月のレンタル移籍のような報道研修」だった私にとって
非常にありがたいものだったんですね。

もちろん当時はそんなこと知る由もありません。
ただ、ただ、急かされ怒鳴られる日々。
「これは試練だ」「これは修行だ」と言い聞かせ、耐えてました・・・。

いよいよ次回からは「取材日記」的な展開。もうすぐエンディングです。


続・あなぐま就職自戦記[14]ニュースづくりの苦労を知るを読む

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【2008/12/11 22:26】 | あなぐまの就職自戦記 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

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