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『プロフェッショナル広報戦略』を読む
「PRプランナー」の試験勉強をちょっとずつ進めています。


2005年の衆議院選挙はとても印象に残っています。
私は当時県政記者クラブのキャップで
選挙取材も中心になって進めていたからです。
結果は皆さんご存知のとおり、小泉自民党の大勝利。
「あたかもアイドルのように遊説に登場する小泉首相と
彼に熱狂する人々の光景」は今でも鮮烈によみがえります。

あれから4年。

内閣・自民党ともに支持率は極限まで下がってしまいました。
あの熱狂が嘘のようです。
補正予算案可決後か?といわれる次の衆議院議員選挙ですが、
もはや自民党は「惨敗を待つばかり」という情勢のようにさえ感じられます。

しかし。

仮に・・・の話ですよ。

この本の著者・世耕弘成議員がもう1度中心に立って
選挙広報マネジメントを綿密に行い、
その戦略がきちんと定まるのであれば
誰もがアッと驚く“大逆転”もありうるのかもしれない。


そんなことさえ感じさせる、興味深い本に出会いました。

『プロフェッショナル広報戦略』
(世耕弘成、ゴマブックス社)

この本では、NTTの広報課長だった世耕さんが
企業広報で学んだ経験を武器に自民党を変えようと奮闘。
初めは上手くいかなかったものの、2005年衆院選で
天の時・地の利・人の和を得て、念願の「広報戦略チーム」を率い、
自民党に大勝利をもたらすまでの一部始終が克明に描かれています。

本の書き出しはこのように始まります。

 1998年11月の参議院補欠選挙で初当選した私は、企業と消費者をつなぐNTTの広報マンから政治と国民を結ぶ政治家に転身した。政治家としては新人だが、広報に関しては企業広報の現場で経験を積んできた人間である。その私の目から見た政界、とくに首相官邸はコミュニケーション戦略不在の世界だった。
(中略)
 今、安倍晋三官房長官は朝夕と記者会見している。事前準備の時間は長い場合でもたったの20分。それも、役所が作った想定メモが生のままで上がってくるだけである。その間に、コミュニケーションのプロによる戦略的価値判断が加えられているわけではない。
 各役所から今朝の新聞に出ていたことの中から聞かれそうだなということに関する想定問答だけが、集まってくる。安倍官房長官には誰もアドバイスする相手がいない状態で、それを20分間だけラインマーカーを自分で引きながら読んで会見に臨むのである。
 そうやって政府のスポークスマンとしての官房長官が毎日の記者会見をしているのが、現状である。恐ろしいことだ。
 総理大臣も同じである。小泉総理以前の官邸はとくにひどかったのであるが、部屋を出た時点で記者に取り囲まれる。いわゆる「ぶら下がり取材」という方法だ。
 50人ぐらいに取り囲まれ、車に乗るまでの、あの旧官邸の赤い階段を下りている間に、「クリントン大統領のさきほどの発言についてどう考えますか」とか「今日の株価が下がってますけどどうですか」と、今朝の出来事を中心に古今東西、森羅万象に関する総理としての見解、コメントを求められるわけである。それもマイクを前後から突きつけられながらである。
 総理も人間だから、機嫌のいい日はよく話す。すると、言わなくていいことまで言ってしまったり、機嫌の悪い日はムスッとした映像が流されて、いかにもイライラする総理大臣という姿を、国民にまざまざと見せつけてしまう。総理や官房長官のコメントは世界に向けて発信される。私はこの現状を国益に関わる問題だと考えている。


本書を通して一貫しているのは、
世耕さんは全ての行動の主軸を「コミュニケーション戦略」を置いていて
企業であれ、政党であれ、国であれ、(おそらく個人であっても)

「同じ行動を“情報”として披露する時、
上手に情報発信をすれば、その価値は何倍にも増し、
下手な情報発信をすれば、その価値はゼロ、あるいはマイナスにさえ転ずる」


という考えを持っているのでしょう。
大いに共感します。


※ちなみにamazonのレビューでは
「そうは言っても2007年参院選は惨敗だったんだから・・・」
みたいな意見もありますが、
やはり「自分も出馬する人」が選挙で裏方を兼ねるのは難しく、
世耕さんの戦略は実践されなかったと見るべきでしょう。
逆に言えば2つの選挙(&今年の選挙)を比較想像しながら、
色々と考えてゆくと、さらに興味が増す内容だと思います。


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【2009/02/03 21:55】 | ます☆ぶろ研究室    (マスコミ・ウェブ論考) | トラックバック(0) | コメント(0) 
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