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国民的謝罪要求システム~倖田來未の失言騒動から
ほかでもない「倖田さん」のお話。

発言そのものはやはり非常識で(まあ軽い気持ちだったんでしょうが)
それ自体は非難されることだと思います。
ただ、深夜のラジオ番組で不謹慎な発言が出るのはよくある話で、
私はそれこそ高校生の頃からオールナイトニッポンのリスナーでしたから
「とんねるず」や「ビートたけし」や「ナインティナイン」や
いろんなパーソナリティがハチャメチャな事を言ってきているのを聞いてきました。
でもそれが深夜ラジオの面白さだと理解しているわけで、非難なぞしません。
今の時代はそれさえも許されない。なんとも窮屈で嘆かわしいことです。
彼女のタレントとしての地位やキャラクター云々の問題もありますが、
それ以上に私は「国民的反省要求システム」ともいえる
マスコミ・ネット・視聴者の三位一体型構造がそこに横たわっていることを
非常に危惧しております。特にこの1~2年、けっこうひどい状況です。


<国民的謝罪要求システムの構造>
マスメディア上で有名人が何か問題ある行動を取る
           ↓
ネット上で議論を呼び(個人ブログ、2ちゃんねる等)動画も流れる
時には発言・映像・音声を分析して新しい視点・発見が追加される
           ↓
国民的関心事としてニュースにも取り上げられる
常套句「やはり国民の声を真摯に受け止め、反省・謝罪すべきでは?」
           ↓
記者会見を開き、謝罪(それが罪かどうかは別として)
           ↓
謝罪の様子がニュースに流れる
最近多い切り口「街で聞きました。反省は感じ取れましたか?」
           ↓
しばらく謹慎するも、仕事復帰の際にまたニュースになる
常套句「反省しましたか?謹慎中はどんなことを考えましたか?」


ここ最近、このような話題が多いと思いませんか?
記憶に新しいところでは、こんなところ。
・朝青龍が夏巡業を休んでサッカーをしていた
・亀田選手が反則まがいの行為をした。家族が指示していた
・沢尻エリカが舞台あいさつで不機嫌のあまり悪態をついた
・倖田來未がラジオで偏見に富んだ話をした

もちろんどのトピックも「怒る」人がいるのは理解できます。
でも「本当にその行為は罪ですか?誰かの身体・生命・財産が失われましたか?」
と問うと、話題性の大きさに比べて、その非業度はかなり小さいと思います。
しかしネットの影響力が増し、ブログやYouTubeなどの情報発信ツールが充実したので
あるトピックが24時間、その話題性と非難の声を増幅させ続けながら転がり続け
いつしか飽和・爆発していく・・・そんな仕組みが整いつつあります。

ニュース・情報バラエティには「放送時間」という制限があります。
限られた時間の中で、どのトピックに焦点を当て放送するかが大切であり、
国民に必要な情報を厳選して届けるのがメディアの責務です。
ところが最近は関心事にばかり時間を割く傾向が強すぎる。そこには、
「制作側のネタ選びにおけるネットの影響度」もまた増大していることが背景にあります。

そして何より危ういのは
「街で聞きました。○○の謝罪会見をどう感じましたか?
結果は84%が“反省が感じられなかった”という答えでした」
という編集。
「罪ではなくても世論が許さなければ反省して謝罪すべき」なのは認めるとしても、
謝罪会見を一般人に「あれは本当の謝罪ではない」などと論評させ、
その声を生のままメディアが報ずるのは、制作側の「手抜き」だとしか言えません。

このような“基準なき世論の垂れ流し”
「このニュースをどう捉えるべきか」という視聴者側の思考を停止させ、
単なる「ザマミロ」ですべてを終わらせてしまう可能性をはらんでいるからです。
国民的謝罪要求システムは、マスメディアを世間の憂さ晴らしに使うあまり、
本来の趣旨であるbroadcastingすべき(広く投げかけるべき)情報は何か?
という価値観を歪めてしまう、非常に危険なものだと考えています。
※サッカーのスターシステムになぞらえて名づけてみました。
「ワイドショー型複合不況」という言葉で問題提起している人もいますね。

ニュースと情報バラエティは別だよ、という声もあるかも知れませんが
「視聴者はニュースを情報バラエティの体裁で伝えた方が見てくれるんでしょ?」
と放送局側は思い込んでしまっています。
であれば、せめて情報バラエティが健全な世論形成の一翼を担って欲しいと
あなぐまは真剣に危惧しているのです。
だっておかしくないですか?(形はどうであれ)涙を流して謝っている人を見て
「あれは謝罪してない」と平気で言えてしまう世論・・・どんだけ冷酷なんだよ。
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【2008/02/08 21:28】 | 元記者のニュース解説 | トラックバック(0) | コメント(0) 
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