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新人教育は「旧態依然」の徒弟制度
【質問】
記者の世界は「職人的世界観」が残っていると聞きます。
新人教育はどんな感じですか?


【答え】
私は6年という短い経験の中で
「上手に教育ができない」という問題点を痛切に感じました。
若い記者が何か問題を起こす、せっかく入った難関なのにすぐ離職してしまう
というケースが増えていますが、背景には「教育」の問題が横たわっています。

放送局も新聞社も
OJT(On the Job Training)と呼ばれる教育がスタンダードです。
新人記者を例にあげると、こんな感じです。

①とりあえず現場に配属される
②先輩と行動を共にしながら「これは何ですか?→これは○○だ」
「これは大事だから覚えとけ」「この人は大事だから紹介しとくよ」など
師匠と弟子の関係でいろいろ教えてもらう
③ある程度知識がついたら、ためしに原稿を書き(公にはしない)
その原稿を先輩やデスクに見てもらって、批評・指導を受ける。
④いよいよ記者デビュー。しばらくは先輩が保護者のように遠巻きに見守るが、
慣れてきたらすぐ1人で仕事をする。そのかわり最初は簡単な取材を命ぜられる。
⑤取材そのものにも慣れてきたら、自分で企画を提案したり、
難しい取材も担当するようになるが、いぜん先輩やデスクの注意・小言は続く。
⑥「う~ん、あいつもようやく半人前だな」と上司が遠い目で見つめる(笑)

私の経験から言えば、これくらい丁寧なOJTはまだマシな方です。
地方局で人数も少ないところになると、いろんな過程を省いてしまうので

○現場に行って誰に挨拶すればいいか分からず顰蹙を買う
○初めて書いた練習原稿がいきなりオンエアに使われてしまう
○未熟な企画でも「ネタが埋まらないから」とデスクがOKする

こういう悲惨な目にあう新人を何度か目撃したことがあります。
さらにタチが悪いのは、
未熟な段階の新人に仕事をさせたことを棚に上げて説教する先輩や上司です。
(あたかも自分のストレス発散のように・・・)

「先輩の行動を見て覚えろ」「雰囲気をつかめ」といったぼんやりアドバイスに加え
「じゃあ、ここが手薄だから手伝って」という思いつきの研修で
2週間~1ヶ月くらい経過すると
早くも新入りとして記事を書き、営業先に出て行く。そんな会社も存在するのです。
人繰りが厳しくなると、クオリティの低下よりも目の前の穴を埋めることにしか
デスク・上司の興味がなくなるため、会社の実力劣化に気付かないようです。

このような極端なケースを除いても問題点はあります。
「良い原稿とは」「良いニュースとは」という問いに答えを出すのは難しいです。
長らく同じ会社で働いていると、

「良いニュース・仕事の価値観」=「先輩・上司の価値観」

になってしまいがちです。
原稿の書き方、編集の技術、取材のノウハウ、社会人としてのキャリア練成など
ありとあらゆる問題は「先輩に怒られる」「上司に指摘される」という経験を通して
自分で問題点を見つけ、知識を探して、体系だてていくしかないのです。
「お前らの時代はタルイ!俺らの若いころはもっと苦労したぞ!」
という先輩・上司の無駄な矜持と理解のなさで
絶望している若手がどれだけ多いことか・・・。

彼らの若いころよりはるかに情報化社会は深化しているのだから、
今こそ専門性の高い、丁寧な情報提供が求められている
と私は考えるのですが・・・。

当時は「それはそれでしょうがない。民放はそんなとこ」
という価値観にすっかり染まってましたが、
いざ仕事を離れてみて、冷静に振り返ると
「なんと原始的で野蛮な社会だろう」と空しくなってしまうことがあります。
今後ちゃんとした後進教育を行わない会社は、遅かれ早かれ衰退すると思います。
「ゆとりある体制」「しっかりした上司」を作ることが大事ですし、
この業界を志望する人も、そのような視点を持つことをおススメします。


※ほかの現役記者さんの意見で、こういうものもありました。

記者の仕事は「必要な情報を得られるか人物を探す」ということにつきる。
専門家との会話もできないほど無知なのは問題外だが、
そのための「ふるい落とし」は入社試験で済ませている。
なので記者に専門的知識は必要ない。
でも、このような人材育成が古くなっているのも確かだと思う。



<関連リンク>報道の現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事部署移動はなぜ必要なのか?私は記者時代「その日暮らし」で生きていた
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【2008/02/22 20:39】 | 報道・制作の経験談 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】

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