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デジタル化が描いた番組制作の未来と現在(後編)
昨日のエントリをまとめると

1)デジタル化は、視聴者との「情報のやりとり」を軸にした新しい番組制作を
見出す光明になるはずだった。
2)しかしデジタルテレビの「情報入出力機器」としてのポテンシャルがやや低く、
いざ視聴者が“能動的に”テレビと情報のやりとりをしようと思うと、物足りない。
3)NHKの例を見ると「デジタルテレビは投票機能が中心」にならざるを得ないが、
ケータイなどをうまく組み合わせると、視聴者とのやりとりを軸にした番組づくりはできる。
しかし情報をさばくための莫大な資金・マンパワーが必要となる。

で、テレビ局がとる選択肢は2つ。

◆思い切って設備投資・人的投資をして魅力あるコンテンツを創生するか
◆従来の枠を超えない程度のカネ・ヒトで、可能な範囲の新しい制作方法を探るか


当然、意欲のある会社は前者を選びたいと思うはずですが
そこでキーになるのが「企業としての経営」だといえるでしょう。


ここでたとえ話を。

私が今勤めているメーカーは1年の売上が数百億円です。
しかし売上の数%でしかない、十億円前後の設備投資をしたとしても
大きな経営判断が必要で、投資家の材料や新聞のネタにもなります。

一方私がかつて勤めていた放送局は1年の売上が70億円程度。
その会社が、1年分の売上に匹敵する70億円の設備投資をして
デジタル化に取り組みました。これはとんでもないこと!のはずです。

なぜこんなことをしてもローカル局は何とかなっているのか?
それは利益を生み出すための原価がメーカーに比べて少なくて済み
本気になれば短期間で設備投資の回収が可能だからです。(大雑把な説明ですが)

ただ実際問題、それでも3~4年前から
「デジタル化の投資がすごい額なので、何とかしなければいけない」
という経営層の危機感は現場にも伝わっていて
いろんな変化が目に見えて表れるようにはなりました。

・カメラチャーター(1日10万円以上する)をデスクが嫌がる
・テープの使い回し回数を増やすよう指導が入った
・必要経費であるはずのタクシー代に上司のチェックが入る
・アナウンサーのプロダクション化が進む(アナウンサーだけ別会社に所属)
・アウトソーシングの推進(記者・ディレクターがプロダクションから派遣される)
などなど・・・。


とあるブログの書評から引用します。

テレビ放送のデジタル化に伴い、
膨大な設備投資を強いられるTV局は、
力のない地方局からバタバタとつぶれるかもしれない。

ネット広告がテレビCMを超える日 | phas.jp


こういった言説はphas.jpさんに限らず、定説化している部分もあって
私が就職活動をしていた10年前からささやかれています。
数年前には「ココとココが合併するらしい」なんて噂が
まことしやかにささやかれていました。(今はどうなんでしょうね?)

ネットの記事をたどると、この本では
「2018年あたりにネット広告の収入がテレビ広告を上回る」という説を唱えていて
そのあたりで経営の淘汰も進むだろうと予測しています。
しかし。
あなぐまの経験を元に推測すると、淘汰はもう少し先かなと感じています。
理由は4つあります。

1)団塊世代の大量退職による人件費の圧縮と組織の若返り(マンパワーの増加)
2)各局が推進しているであろう経営のスリム化による資金繰りの良化
3)新聞や雑誌、看板など他の広告媒体の衰退による、相対的な媒体力の向上
4)テレビ局の経営構造から見て、デジタル化の設備投資回収は10年程度で可能



では、本エントリのタイトルに掲げた「デジタル化が描いた番組制作の未来」はどうか?

総務省が推進する「デジタル放送による変化」という狭義の意味では、かなり難しいでしょう。
しかしデジタル化もっと広く「ネットを代表とする情報技術の広がり」だと捉えた場合、
番組が本当に面白く、価値のあるものかどうか?で他媒体と競わなければなりません。
つまりテレビ局の媒体価値の源泉である「番組制作」の未来が問われているのです。


かつてのラジオ、映画、新聞がそうであったように
影響力で頂点にあったメディアが転落するとき、そのスピードは本当に速い。
そして立ち直るにはかなりの時間を要します。
まだ現在テレビは影響力最大のメディアだと思います。ネットの話題でも中心ですし。

この10年は「本当に視聴者に役立つ、面白い、大切な情報とは何か?」を問い直し、
メディアとしてのレゾンデートル(存在意義)を追求する原点回帰の番組制作を望みます。
そしてメディアとしての権威や影響力を維持できるよう努力するほかありません。
そのためのカギは、お金ではなくマンパワー。局員が不祥事を起こすなど言語道断。
大変な時代ですが、私は今の若手と未来の制作者にやはり期待してしまうのです。
・・・まだ、可能性は残されています。


※あともう1点、放送編集機材(プロ仕様)に技術革新が進んで、チープ革命というか
低価格化が進み多くの人の手に渡るようになると、YouTubeやニコ動がもっと盛り上がり
テレビのメディアパワーを脅かすのかもしれないなあ・・・という予感もあります。
携帯カメラの高機能化の方が近道かもしれませんが。
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【2008/02/27 22:20】 | 放送局の気になる実態 | トラックバック(0) | コメント(0) 
tags:【体験談】 【営業】 【技術】 【制作】

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